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マスターネオはネコまない ―黒猫GMのマスター魔法奪還ログ―  作者: Master NEO
第三章 マスターネオの決意

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第三十四話 《ピグマリオン》の逆用

「ネオ、何するの」


 リリィが後ろから警戒する。


「実験だ」


「実験って……」


 ネオは兵士の前に立った。距離、一メートル。兵士は反応しない。立っているだけ。


 止めるのではなく――意識を注ぎ込む。空洞を、満たす。


 《ピグマリオン》を――逆回しにするイメージ。固定するのではなく、解放する。


 手を伸ばす。兵士の胸部に触れる。


「……」


 何かが、通った。


 兵士の目に――かすかな光が宿った。


「……え?」


 カイが息を呑む。


 兵士が――ゆっくりと、頭を動かした。ネオを見た。目に、焦点が生まれた。


「……指示、を」


 声が出た。低く、機械的だが――確かに声だ。


「この集落を守れ」


 ネオは一瞬だけ考えて、そう言った。


 兵士は少しだけ間を置いてから――振り返った。集落の外周へ向かい、守護の姿勢を取った。


 リリィが呆然とする。「……今の、何したの」


「空洞に、意図を入れた。《ピグマリオン》の逆方向――使うものに、使われるものを決めさせる」


「それって、命令できるの?」


「今のところは単純な指示しか通らない。でも――番兵として機能するなら、十分だ」


 カイが感心したように言う。「敵の駒を、味方に変えたな」


「駒だから、使い方次第だ」


 視界のログが、静かに一行流れた。


```

「……創造的だね」

```


「それが仕事だ」


 ネオは残りの兵士に向かった。一体ずつ、意図を入れていく。


 やがて――集落の外周を、かつての番兵たちが守り始めた。向こう側を向いて、外からの脅威に備えて。


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