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マスターネオはネコまない ―黒猫GMのマスター魔法奪還ログ―  作者: Master NEO
第二章 マスターネオの奮闘

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幕間 三つの視線

 その夜、集落の焚き火の周りで――三人は、それぞれに考えていた。


**――リリィ――**


 ネオは強くなっている。


 分かる。魔法が増えるたびに、できることが増えて、視野が広くなる。


 あのパーティが壊れたとき――私は、何もできなかった。


 今も、前に出るのはネオで、私は後ろにいる。回復して、守って、見ている。


 それでいいと、思っている。でも――


 あのNPCの子供が、戻ってきたとき。ネオが「連れて帰る」と言ったとき。


 少しだけ――羨ましかった。


 なぜだか、まだ分からない。


**――カイ――**


 俺はここに、なぜいるのか。


 ログインした記憶がない。でも、ここにいる。


 ネオは俺を「使える」と判断した。それは分かる。


 でも――俺自身は、なぜここにいることを、悪くないと思っているのか。


 ラフが戻ってきたとき。泣き止んで、「ねこにいちゃん」と言ったとき。


 何かが、胸の中で動いた気がした。


 俺に、胸があるのかは――分からないけど。


**――ネオ――**


 《ジャンプ》は――思ったより、ずっと使える。


 存在に向かって飛ぶ。座標ではなく、誰かへ飛ぶ。


 そのイメージは――引き寄せることとも、移動することとも、違う。


 もっと直接的な何か。


 「どこにでもいるって、どこにもいないのと同じかもしれない」


 あの声が、そう言っていた。


 《ジャンプ》は、どこにでも飛べる。ならば俺は――どこにいるのか。


 ……まあ、今は。


 ここにいる。それで十分だ。


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