宿敵、サソリを目指して
AIオンライン バージョン1.0
・チュートリアル中、マップのモンスターに襲われる事態に対して、チュートリアル中はプレイヤーを無敵状態に。またチュートリアル後の選択肢として『近場の街まで転移する』を追加いたします。今後とも、AIオンラインをよろしくお願いいたします。
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「暗殺者!?暗殺者ってすごいな!どんな条件で転職できたんだ!?」
目をキラキラさせてこちらを見るシーク。心なしか頭のアホ毛もふよふよ動いて見える。
「ハッハッハ!待て待て!まず当時の記憶を辿るからサ!まずチュートリアルを終え!」
「終え!」
「シークを発見し!」
「発見し!」
「毒瓶で毒殺した!」
「おいこらてめぇ!!」
ホントにノリのいいやつだ。
「まぁいいや。ってことはコバトもギルドマスターなのか?」
「もってことはお前もか!」
「仮に教会でじっとしてるのが条件ならゲーム実装一日目から何にもない教会で何もせずじっとしてるバカはいねぇだろ」
「それ言ったら開始早々他人に毒瓶叩きつけるアホもいねぇだろ」
「「ガハハハハ!!」」
バカとアホの会議は続く。
「さてバカさんや。ギルドマスターアビリティーってのがどこにも書いてないんだけどこれ実装されてんのか?」
「さぁね?アホさんや。俺の予想ではメニュー画面のギルドの項目の中で弄れるんだろうけど実装してないから現状弄れないとみた」
「「クソゲェェエエエ!!」」
ひとしきり笑いながら運営(AI)への罵倒をした後パーティーを組んで近場のモンスターを狩りに行くことにした。
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「今生の仇じゃ!これは俺のぶん!俺のぶん!」
「おい、その場合俺の仇は毒瓶投げたコバトになるんだが?」
俺達は例の宿敵。サソリを倒すべく砂漠にまい戻っていた。
左右の短刀を振るとゲームシステムのアシストがあるのかはたまた暗殺者という職業の特典なのかまるで自分の身体でないかのような動きでスパスパとサソリを斬り刻んでいく。
身体が軽い。今ならもう怖いものなど…
「うわぁ!コバトちょい待って《ヒール》!《ヒール》!」
シークの回復魔法でHPゲージが最大まで戻った。
あぶねぇ、サソリの攻撃にかすったらHPゲージが半分くらい消し飛んだ。やっぱ暗殺者って打たれ弱いのね。
「レベル1だからだろぉ!ここのサソリを狩るのは適正レベル20くらいだって掲示板に書いてあったぞ」
「なんでそんなサソリを狩りにきてんだ!」
「コバトが狩りたいっていったんだろぉぉおおおお!!」
いや、ノリノリで俺がいれば死人は出ねぇぜ!って言ったのはだれよ。
「これで終わりだぁ!」
左右の短刀を逆手に持って身体を縦に捻り、回転させながらサソリの身体を斬り刻んだ。
サソリは光となって消えた。どうやら勝ったようだ。
シークを振り返ってドヤ顔をするとシークは頭に探偵帽子、口にパイプを吸っていた。なんだその見た目だけっぽいネタ装備品。
「おぉ、素晴らしい斬撃だねコバトン君。ところでその斬り方はいささか些か相手のHPゲージの減りが少なかったようだが?」
「お気づきになられましたかホームズ。やっぱ適当に振っただけではあんまりダメージは出ないようで」
この茶番劇の為にそれ買ったのかシーク…




