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空間魔導書と少年魔法使い  作者: atu78963254
月の潮汐の深奥へ編
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第九章 知識追尋者

朝の光が長い夜の静けさを追い払い、ウェルズとサンドラは宿の広間で落ち合った。シルヴィの手から羊皮紙に描かれた地図を受け取ると、二人は城主府へ向けて出発した。出がけに、シルヴィは店の戸口まで二人を送り、朝風の中で元気よく手を振って別れを告げた。


人や馬車が行き交う広い大通りへ踏み出すと、その喧騒がどっと押し寄せてきた。


道すがら目にするのは、大半が生き生きとした気配をまとう普通の人間だった。時折人混みの中に、足取りがいくぶんぎこちなく、厚手のマントで正体を隠した不死者が何体か見え隠れする。だが奴らはみな分をわきまえてうつむいたまま通り過ぎ、枯れ骨のような指を体の脇に下ろして、生者を襲う素振りなど微塵も見せなかった。


この奇妙でありながら調和のとれた街路をたどって、二人は城主府の前に着いた。


屋敷の大門の両脇には、精鋼の鎖帷子をまとった生身の兵士が二人立っていて、甲片が陽光を受けて冷たく硬い輝きを帯びている。ウェルズは歩み寄り、縁に淡い光が揺らめく、魔法で編み上げた名刺を差し出した。「城主にお目にかかりたい」


名刺を受け取った兵士は、そこに残る魔力の波動を感じ取り、驚きと畏敬の入り混じった目になった。


「お約束はございますか?」


「約束はない。だが伝えてくれ。我々は禦死長城に守られた後方から来た、と」


「禦死長城?」守衛は戸惑った様子を見せた。その名を聞いたことがないのは明らかだったが、術者への敬意からか、恭しく頷いた。「ただいま取り次いでまいります」


鎧の擦れ合うかすかな音を立てて、彼は踵を返し、足早に門の内へ消えた。


ほどなくして衛兵は戻り、門前で深々と頭を下げた。


「旦那様、城主様が、中へお通しするようにと仰せです」


この閉ざされた都市を訪れたただ二人の外界の生者なのだから、ウェルズとサンドラがすぐに謁見を許されたのも当然だった。


彼は高い敷居をまたいで、城主の大広間へ歩み入った。


目の前の光景は意外なものだった。城主府と聞いて思い描いていた豪華絢爛さとはまるで違い、調度は簡素と言ってよく、荒削りな石の彫像がいくつか、広々とした広間の隅に静かに佇んでいるだけだった。


「どうやらここの城主は体面にこだわらない、ずいぶんな倹約家らしいな」ウェルズは小声で呟いた。


広間の奥へ進むと、ウェルズはすぐに、穏やかな面立ちの青年を見つけた。優雅に裾の落ちる暗色の魔法使いのローブをまとい、手に杖を携えて、全身から学者らしい静かな気配を漂わせている。


「私がこの都市の主です」青年はかすかに微笑み、穏やかな声で言った。「人々は私を『知識追尋者』と尊んで呼びます。私が真理の探求に心を傾け、そのためにはいかなる代価も惜しまないからです。さて、遠方からおいでの尊きお客人、今度はあなたが名乗る番ですよ」


「私はウェルズ。こちらは連れのサンドラです」


「長く危険に満ちた死者の国を越えて、無事にここへ辿り着かれるとは、まことに驚嘆に値します。お二方のほかに、これほどの偉業を成し遂げた者を私は知りません。あなたは、生きてこの地を踏んだ最初の外界の旅人かもしれない」知識追尋者は熱のこもった眼差しで、心からの賛辞を惜しまなかった。


ウェルズは軽く笑い、気楽な口調で言った。「お褒めにあずかり光栄です。まさか、高みにおられる五階の魔法使いでありながら、これほど気さくな方だとは。私が会った中でも、間違いなく一番温厚な方です」


青年はかすかに微笑んで答えた。「私は知識ある方が好きでしてね。尊号の知識追尋者が示すとおりです。あなたは間違いなく博識な魔法使いだ。ですから、こうして丁重にお迎えするのは当然のことですよ」


「買いかぶりすぎです。私など、三階に入ったばかりの魔法使いに過ぎません」ウェルズは謙遜して手を振った。「対してあなたはすでに四階の桎梏を越え、崇高な地位にある大魔導士だ。知識を追い求める道において、私はあなたに遠く及びません」


青年は首を振った。杖の先が床に軽く触れ、澄んだ音を立てる。「言い過ぎですよ。それに、知識というものは、深遠な奥法だけに限られはしません。あなたは禦死長城の外から無事に歩いてこられた。広い天地の景色をご覧になってきたに違いない。私は長城の外の国々の風土や人々の暮らしにひどく興味があるのです。分かち合っていただけませんか?」


ウェルズは腑に落ちない様子だった。「五階のお力があれば、月の潮汐を離れて周辺の国々へ赴くことなど、少しも難しくはないのでは?」


「したくないのではなく、できないのです」青年は軽く嘆息し、窓の外の金色の麦畑へ目をやった。「都市全体を覆う大型魔法陣、春沢万物を維持するために、私はこの都市を長く離れることができない。ひとたび私が身を引けば、法陣は止まり、不死者は制御を失い、死の気と荒廃が再び金色の麦の原野を呑み込むでしょう。さらに悪いことに、私の力を恐れて都市に侵入してこなかった不死者の領主たちも、すぐさま兵を起こして殺戮を始めるはずです」


「なるほど。ここを守るために、あなたは確かに多くを犠牲にしておられる」ウェルズは得心して頷いた。彼には魔力の流れが感じ取れた。この都市はまさしく、彼の深遠な死霊魔法の造詣によって維持されているのだ。


「ただ、一つ分からないことがあります」少年は話題を転じ、眼差しを鋭くした。「この都市には多くの不死者が紛れ込んでいるのを見ました……あの旅人たちは、実のところみな死者でしょう?奴らは人目を忍んで人肉をかじり、鮮血をすすっている。それはなぜです?」


「やはりあなたの慧眼は欺けませんね」青年は気にも留めずに軽く笑った。「あの不死者たちは確かに、この地を通りかかった死者です。ある者は生前の都市の景色に未練を残し、生き生きとした市井の中で昔を偲びたいと願う。ある者は本能に駆られ、温かい血肉を渇望する。それらの求めを満たしてやることで、私の都市は周囲の不死者の領主たちと平和を保っていられるのです。ご心配なく。私が提供する死者の血肉は、すべて市民が死後に自ら進んで献じたもの。病院の献体と同じことです。これは我々の都市ならではの習わしであり、死者と生者の共存を求めることは、私の生涯の願いでもあります」


ウェルズは頷いて納得を示すと、本題に入った。


「本日わざわざお訪ねしたのは、月の潮汐が滅んだ真相を探りたいからです。ここの主であるあなたなら、当時の歴史をきっとご存じでしょう」


「もちろん知っています。ただ、知識の取引は対等でなければならない」青年の目に渇望の光がきらめいた。「長城の外の国々のことと交換していただきたい」


「構いません」


広間の柔らかな魔法の照明の下、ウェルズは外界の情勢を順を追って語って聞かせた。生と死を越えたこの知識の交流は、知らず知らずのうちに数時間も続いた。


「実に目を見張る話です……世の中に帝国ほど強大な国があるとは。空に浮かぶ壮麗な巨大皇宮、数百万の精兵、火薬の重砲に鋼鉄の戦艦、そのうえ『応策局』などという超凡の対情報機関まで設けているとは……」青年は夢中になって聞き入り、思わず嘆息した。「それに教廷。長城を守っているのは、神術に通じたあの人々だったのですね。連邦に至っては……まことに信じがたい。これほど平等を唱える国が世にあるとは。雲の上の存在である聖階の魔法使いも凡人も政治的な権力は等しく、選挙ではどちらも一票しか持たないとは」


彼は長く息を吐き出した。その口ぶりは憧れに満ちていた。「やはり、この世界には面白いところがたくさんある。では、今度は私が君たちに答えを教える番だ」


彼は表情を引き締め、単刀直入に尋ねた。「君たちは超凡衰弱を知っているか?」


ウェルズの胸に歓喜が湧き上がった。ようやく当たりを引いたのだ。超凡衰弱とバンシーの誕生とは、間違いなく浅からぬ因縁で結ばれている。


「もちろん。次元界全体の超凡エネルギーを低下させた重大な出来事だ」少年は答えた。


「知っているか?超凡衰弱は、実は二度あったのだ。そして月の潮汐は、二度目の超凡衰弱と関わりがある」青年は声を低めた。「私の知る限り、終末救贖者は月の潮汐にある道具を据え、その道具の影響によって、世界全体の超凡エネルギーに力ずくで干渉したのだ」


「超凡衰弱が……二つの出来事だったというのか?!」ウェルズの瞳孔がかすかに縮んだ。これは間違いなく、外界を揺るがすに足る重大な報せだった。


「そうだ。神術の衰弱は魔法よりも早く、枢機卿という壁の出現は、魔法の衰亡よりはるかに早かった」


「しかし、ここを改造しただけで、次元界全体に影響を及ぼせるのか?」


「『月の象徴』が月の潮汐にあることを知っているか?」青年の眼差しが深みを帯びた。「月そのものが魔力を持ち、月の象徴は魔法の具象化だ。ゆえに月の潮汐は、かつて世界で最も超凡の力に満ちた場所だった。おそらく月の象徴に干渉することで、彼らは次元界全体の超凡エネルギーを左右したのだろう。そしてその干渉の方法こそが、あの大災厄だ」


「手がかりがすべて繋がった……終末救贖者が大災厄と関わっているなら、ラロリアの依頼にも糸口が見えてきたようだ」ウェルズは低く呟いた。訊く相手を間違えなかった。ラロリアが追跡を依頼した邪教徒は、間違いなくこの件と関わっている。


「ついでに逸話を一つ添えておこう。聞いた話では、あのアレクシオスは伝説の境地に登る前、自らここを訪れたことがあるそうだ」青年はさらに言った。


「それから?終末救贖者は具体的にどう干渉したんだ?」ウェルズは待ちきれずに問いを重ねた。


「それは後の話だ。私の知る歴史なら、余さず教えてもいい。だが君たちには、その見返りとして一つ任務を果たしてもらわねばならない」


青年は言葉を切り、ウェルズをまっすぐ見据えた。「君は空間魔法がかなり得意なようだね?あいにく、それは私がさほど通じていない領域でね」


「……?」ウェルズはどきりとして、わずかに目を見張った。


「君は門をくぐった時から微小な空間魔法陣を敷いて、いつでも次元門でここを離れられるように備えていた。そうだろう?」青年の目尻に笑みが浮かんだ。「私もこれで五階の魔法使いだ。窺秘の眼程度の基礎的な探知魔法くらいは使える」


腹の内を面と向かって暴かれ、少年の顔にばつの悪さがよぎった。


ウェルズは内心で苦笑した。五階の強者の博識ぶりを、やはり見くびりすぎていた。専門の系統でなくとも、絶対的な階級差があれば、この程度の小細工はまず見破られてしまうのだろう。


「私は極めて厄介な相手に出くわしてね。彼女は空間魔法に通じ、付与で強化した様々な次元門を駆使して神出鬼没なのだ」青年は眉間を揉み、頭痛でもするような口ぶりで言った。「あちこちを逃げ回っては農場を荒らし、建物を壊し、農夫を殺して、今やこの都市最大の治安問題になっている。君に彼女を片付けてもらいたい……もちろん、闇に潜んでいる君のバンシーの友人を連れて戦ってくれて構わない」


「敵の実力はどれほどだ?」


「四階だ」


「空間干渉で次元門の転移を断ち、機動力を潰せば捕まえられる。こっちには五階のバンシーが控えているんだ。問題ない、この難題は俺が片付けてやる」ウェルズは自信たっぷりに引き受けた。


「では斥候に情報を君へ届けさせよう。一刻も早い吉報を期待している」


「今すぐ出発する」


ウェルズには分かっていた。これほど重大な歴史の禁忌は、各国の見聞と引き換えにできるような価値ではない。相手の頭痛の種を一つ取り除いてやることを代価にできるなら、これ以上ない取引だ。


約束を交わすと、少年と少女、それに身を隠したバンシーは、すぐさま任務へと出発した。


そびえ立つ城壁の際に着くやいなや、都市の衛兵の鎧をまとったゾンビが一体、ぎこちない足取りを引きずりながらも足早に迎えに出て、ウェルズに報告した。


「旦那様、我々はすでに包囲網を狭めました。目標は現在、城門の出口から南東へ十三キロほどの地点にいると調べがついております。二人組と確認、一人は四階の持魔者、もう一人は我々を裏切った二階の魔法使いです」


「ご苦労。すぐに向かう」


情報が古びぬよう、彼らは少しも時を無駄にしなかった。


魔法道具、七里靴の加速の効果によって、わずか数分のうちに彼らは目的地へ迫った。金色の麦の海の中に建つ一軒の農家である。農家の外、畑の縁には、打ち倒されたゾンビの農夫が数体、あちこちに転がっていた。


戦闘態勢に入ったウェルズは迷いなく、次々に呪文を唱え、「増速致勝」「力量増幅」といった魔法を仲間にかけていった。


「出てきなさい!私と正々堂々、雌雄を決するのよ!」


魔法の加護を受けたサンドラは、鞘鳴りも鋭く長剣を抜き放ち、切っ先を農家へ向けて、朗々と戦いを呼びかけた。


その声が落ちた瞬間、サンドラの背後の空間がぐにゃりと歪み、縁に金色の符紋が流れる微小な次元門が虚空に浮かび上がった。


ウェルズは瞳孔を縮め、精神力を動かして空間干渉を試みた。だが相手の術の階級はより高く、速度もより速い。干渉の魔力は跡形もなく消えた。


空間の裂ける唸りとともに、純白無垢な姿が燕のように門から鮮やかに躍り出た。同時に、神聖な金の光を帯びた華麗な斬撃が、真っ向から振り下ろされる!


「ガキィン——!」


金属の打ち合う爆音が麦畑に響き渡った。サンドラは身を翻して間一髪でこの一撃を受け止めたが、怒涛のような凄まじい力に押され、思わず数歩後ずさった。


「君は……!?」


サンドラははっと顔を上げ、襲撃者の姿を捉えた。


それは純白無垢な容姿の少女だった。溶けた金のような双眸を持ち、顔立ちは天女のごとく美しく、長剣を手にした戦いの身のこなしは軽やかに優雅で、まるで戦場で舞っているかのようだった。


「フリーデリカ」ウェルズは信じがたい思いで、その名を小さく口にした。


「あなたたち……どうしてここに?」


奇襲をかけた少女も明らかにひどく驚いていた。紅い小さな口をかすかに開き、剣を手にしたまま、麦畑を挟んでサンドラと遠く睨み合っている。


「お前だったのか。ともかく、ずっとこの都市の平穏を乱していたのはお前なのか?なぜそんなことをする。それはお前の求める正義に適っているのか?」束の間の驚きの後、ウェルズが先に問いを口にした。


「あいつがあなたたちに言ったことは全部嘘!この都市は徹頭徹尾、煉獄そのものよ!」彼女の目の奥に怒りが燃え、正論をもって毅然と言い返した。


「お前はいったい何を知った?」ウェルズはただならぬ事態を察した。


「まず武器を下ろして。何が起きたのか、あなたたちに話すから」フリーデは自分から剣先を地面へ向け、そう持ちかけた。


サンドラは振り返って問うような目でウェルズを見やり、彼が頷くのを確かめた。


「いいわ」


彼女たちはそれぞれ武器を収めた。


「話せば長くなる。私が月の潮汐へ来たのはもともと、超凡衰弱の秘密を探すためだった」


「俺もだ。超凡衰弱は実は二度あったと、さっき聞いたところだ」ウェルズは応じた。


「超凡衰弱が二度も?」彼女は輝く金の瞳を瞬かせ、かなり興味を引かれた様子だったが、すぐに首を振った。「今はそれを話している時じゃない。ともかく、私は次元門を開いて連続で跳躍し、禦死長城を越えて、さまよう不死者の大半を避けながら、最後にこの都市に辿り着いた。最初は私も驚いた。干からびて荒れ果てた大地の奥に、こんなに栄えた都市があるなんて」


ウェルズは内心で思った。彼女の本体は生きた人間ではなく、血も肉もなく魂もない一冊の魔導書、一つの魔導構体(まどうこうたい)に過ぎない。だから当然、不死者の注意を引くこともなく、休む必要も、死の気配に抗う労も要らず、この不死者の大地をいともたやすく自在に渡り歩けるのだ。


「この先のことは、この都市の住民から直接あなたたちに話してもらったほうがいい」フリーデは振り返り、半ば崩れた農家へ向かって声を上げた。「ダリラ、出てきて。あなたが見たものを、この人たちに説明して」


かさこそという物音とともに、農家の裏に隠れていた少女が、がたがたと震えながら出てきた。魔法使いのケープを羽織り、魔力の波動は弱く、二階の魔法使いに過ぎない。


「彼女はこの都市で知り合った私の友人」フリーデが紹介した。


「お二人とも、こんにちは……私はこの都市、林間仙境の住民です」ダリラはおずおずと口を開いた。声にはまだ消えぬ恐怖が残っている。「林間仙境が林間仙境と呼ばれるのは、周りを森がぐるりと取り囲んでいて、外の死の気を遮っているからで……」


「話が逸れました。とにかく城主は……あれは本当はリッチなんです!スケルトンの魔法使い!人間の外見はただの偽装なんです!私はこの目で見たんです!」少女は突然両手を握りしめ、堰を切ったように声を張り上げた。「みんなに話したのに、誰も信じてくれなくて、逆に私を裏切り者だと責めて、気が触れたって言うんです!」


「何をして、その真相に気づいたんだ?」ウェルズは雷に打たれたように立ち尽くした。つい先ほど広間にいた時、あの穏やかな青年が不死者だなどと、彼は微塵も気づいていなかったのだ。


「まだ学院で学んでいた頃から、変だと思っていました。ここの魔法教育は、二階以上の探知系の魔法を徹底的に消し去っているんです。不可視看破もない、窺秘の眼もない、陰影探知もない、暗視もない、邪悪探知もない、不死探知もない!」ダリラは血の気の失せた唇を噛み、震えながら思い返した。


「古書の記述では、これらの魔法を修めるのは難しくありません。ならどうしてこの都市では誰も学ばないのか?死地に孤立した都市なんだから、なおさらみんなが修めるべきでしょう?先生に訊いたことがあります。先生は、城主はこれらの魔法をあまりに貴重だと考えていて、自分が認めた者だけが学べるのだと言いました。今なら真相はあなたたちにも見当がつくはずです。あれはただ、都市の中に不死者がいると見抜く力を、人々に持たせたくなかっただけなんです!」


「私が城主はリッチだと知ったのは、こういうことです……」少女の瞳孔が恐怖にかすかに開いた。「この半年、私は魔法の研鑽に励んで懸命に瞑想し、すぐに三階の壁に触れました。でも正式に三階へ踏み込もうとした時、城主から召見の令が下って、秘密の会談を経なければ魔法を授けない、と言われたんです」


「私はその時、何も疑わずに、すぐ城主府へ行ってあれに会いました」


「するとあれは……あれはあの穏やかな顔で私に訊いたんです。『知識のために、無用なものをすべて捨てる覚悟があるか?』と」


「私は迷わず、あると答えました」


「私の答えを聞いて、あれは満足そうに頷き、三階魔法を教えようと言いました」ダリラの声が急に高くなり、抑えきれない泣き声が混じった。


「私は最初、喜んでいました。でも恐ろしいことが起きたんです……あれの生きた人間の偽装が剥がれ落ちた!あれは宣言しました。死霊の法術を使って、私をバンシーに変える、と!」


少女は驚愕を隠せず、今あの場面を思い返しても、全身が小刻みに震えていた。


「あれの問いを、私は学院でよくある、覚悟を試すための形式的な言葉だと思っていたのに、あれは本気だったんです!あれは言いました。不死生物に生まれ変わりさえすれば、寿命と生理的な欲望の制限から解き放たれて、すべてを知識の追求に注げる、と。だから私の魂を血肉から生きたまま剥ぎ取り、残った肉体を薄切りにして、町の他の不死者に食べさせるのだと!しかも恥知らずにも、その暴挙を『物を使い尽くし、自然に還す』などと美化して!」


「私は恐怖で頭が真っ白になって、へたり込みました。あれは五階にも達する恐ろしい怪物で、私には反撃の力など少しもない。殺されかけたその時、私は通信符を握り潰してフリーデを呼び、彼女が間に合って転送門を開いて助けてくれたんです」


「この都市に潜り込んでから、私はここに大きな問題があると敏感に感じ取っていた。そこら中で、飢えと渇きに耐えかねた不死者が、狩りの目つきで貪るように人々を見ていたから。だから万一に備えて、あらかじめ彼女に情感標記をかけておいた。何かあれば真っ先に駆けつけられるように」フリーデが引き取って応じた。「その結果が、あなたたちの見ているこの現状。私たち二人はあの魔窟から逃げ出したけれど、町中から指名手配される身にもなった。欺かれている追手をできるだけ傷つけないようにしながら、原野を移動して食べ物を手に入れるしかなかった」


「君は『無用なものをすべて捨てる』と、きっぱり誓ったんじゃなかったの?どうして自分の約束を果たさなかったわけ?」この奇怪な顛末を聞き終えて、サンドラは思わず皮肉な冷笑を浮かべた。


「だ……誰があんな恐ろしいことを考えるんですか!」ダリラは悔しそうに声を上げて言い返した。「ただの形だけの決まり文句だと思ったんです。魔法を求める決意を示す、とかそういう。代価がバンシーになることだと知っていたら、殺されたって受け入れませんでした!」


「城主が本当にリッチなのか?あの伝説の怪物だと?」ウェルズの胸には、勝てぬ敵を前にした無力感と、信じがたい思いとが同時に湧いた。あの穏やかな面の皮と、死の気の欠片もない外見の偽装は、あまりに完璧すぎた。


「あれの言い分には、けっこう論理の穴があるわね。でも、最も弱いリッチでも敷居は少なくとも七階。あの城主は五階しかない。本物のリッチであるはずが絶対にない。せいぜい、半リッチでしかあり得ない——つまり魔力の等級が足りないせいで、命匣と肉体の転化の儀式が半分しか完了しなかった、下級の不死生物よ」サンドラは冷静に分析して応じた。


「城主の正体は半リッチ?」ウェルズは半信半疑で顔を巡らせ、傍らの何もない空間を見やった。


「そうだ。彼女たちの言葉に偽りはない。あいつからは確かに、半端な出来損ないの悪臭を放つ死の気が漂っていた」


水面の波のような空気の歪みとともに、半透明の幽藍の麗しい影がゆっくりと浮かび上がった。ウェルズの仲間のバンシーである。


「なら、どうしてもっと早く教えなかった?」ウェルズは呆れ顔になった。


「お前が訊かなかったのだ」バンシーは無邪気に瞬きをした。蒼白く凄艶な顔には、当然だと言わんばかりの色がありありと浮かんでいた。


「ゆ……幽霊——!!」


もとより極限まで張り詰めていたダリラは、何の前触れもなく姿を現したバンシーを不意に目にして、たちまち肝を潰した。バンシーを指さして凄まじい悲鳴を幾度も上げ、白目を剥く。バンシーが生まれ持つ「驚駭生命」の能力が、彼女の脆い神経を直に打ち砕いたのだ。少女は両目を閉じ、棒のように泥の上へ倒れ込んで気を失った。


「そこまで慌てることはない。彼女は俺の新しい仲間だ」ウェルズは気を失った少女を一瞥し、フリーデにやれやれと言った。


「私たちが別れていた間に、あなたもずいぶん奇妙な巡り合わせを経てきたみたいね」フリーデは宙に浮かぶバンシーを眺めながら、思案げに言った。


「その話が本当なら、奴がこの手の暴挙を働いたのは一度や二度のはずがない。それにダリラだけを狙ったのでも絶対にない。生者の転化は、恐らくとうに奴の日常の一部になっている」ウェルズの頭は目まぐるしく回転し、すぐに残酷な真相を組み上げた。「完全に分かった。奴は世を憂い人を憐れむ庇護者などではまるでない。この都市の数万の生者を、不死軍団の予備役にしているんだ!優れた魔法の才が現れれば、知識を授けることを餌にして高階の不死者に転化させ、軍団を補充する。囲われた凡庸な凡人たちは、生きているうちは好き放題に苦しめて、苦痛の精華といった邪悪な法術材料の精錬に使える。老いて死に、病んで死ねば、凡人の血肉は餌としてグールに与えられ、削ぎ落とした骨は組み直して、スケルトン兵の召喚に使われる!」


ウェルズは思わず笑い声を上げた。「死者である奴にとって、生きた人間など倉庫の中の資源に過ぎない。もっともらしく生者を庇護しているが、その心持ちは大型の屠殺場を営む牧場主とさして変わらない。俺たちが羊の群れを囲って定期的に毛を刈り、羊が老いたら屠って羊肉を食うのと同じだ。認めざるを得ないな。生まれた時から闇雲に屠られるためだけの豚に比べれば、奴は少なくとも凡人を長い目で価値のある羊として扱うことを心得ている。そのうえ大半の家畜には、何も知らずに安心して一生を終えさせてやるつもりまである。不死者一体の基準で評するなら、奴の道徳の底線は驚くほど高いじゃないか」


ウェルズの冷ややかな解剖を聞きながら、フリーデの完璧な顔に一抹の寂しさが浮かんだ。彼女は静かに嘆息した。「この世で、誰にとって誰が、値札の付いた資源でないと言えるの?貪欲な店主の目には、必死に働く雇い人も資源。だから生者が生者を搾取する時の心持ちは、あの半リッチと同じ。私たちのような生命でないものにとっても同じこと……あなたの目には、魔導書である私も、やはり使い勝手のいい道具と資源じゃないの?」


ウェルズは一瞬呆け、それからまた軽く笑った。「俺と離れてから、お前の頭はずいぶん冴えて、回るようになったらしいな。この間、お前も世の冷たさを散々味わってきたんだろう」


「これが全部終わったら、いつか互いの見聞をゆっくり語り合えるかもしれない」フリーデは目を伏せた。


「つまりその口ぶりだと、君たちは過去のわだかまりを捨てて、手を組んであれを討伐する気なわけ?」サンドラはこの無謀な選択肢がひどく気に入らないらしく、目を半ば細めて鋭く問うた。


「百歩譲って、あれが裏でどれだけ血なまぐさくて薄汚い悪事を働いていたとしても、都市の上に張られたこの庇護の結界は本物よ」彼女は剣の柄に手を置き、現実的な問題を投げかけた。「君たちが討伐に成功したとして、その後、都市の中の数万の丸腰の人々はどうなるの?春沢万物の法陣を失えば、金色の土は一瞬で荒れ地になる。永夜のような闇が再び空に降りてきて、鳥や獣は死の気に蝕まれて死に絶える。結界を失えば、人々は生きたまま飢え死にするか、飢え死にする前に周りから押し寄せる他の不死者の領主たちに惨たらしく殺されるか。ごく少数を犠牲にして今の偽りの平和を保つのが、最善の解だとは思わない?」


「サンドラの言うとおりだ。何もなかったことにして、情報だけ取ってここを去るのも確かに一つの選択肢ではある。この嘘の都市で、真相にぶつかって居場所を失ったのがこの哀れな少女の魔法使いだけなら、彼女を連れて月の潮汐を越え、死の気配に囲まれたこの死の都市からきっぱり離れてしまえばいい」ウェルズは顎を撫で、サンドラの出した現実的な意見にも一理あると認めた。


城主に約束したフリーデを捕らえるという件は、とうに頭から消え失せていた。伝説級魔導書を相手に、空間魔法の造詣で張り合えるとは、とても思えなかった。


「あれに騙され、手玉に取られている人は、彼女一人じゃない!」フリーデはきっぱりと首を振って反対した。金色の瞳に、譲れない光が燃えている。「これを見て見ぬふりをして半リッチを討たなければ、あれは平然と、数万の人を家畜のように偽りの太平の中に欺き続ける!これからも、ダリラのように夢に満ちた若者が毒牙にかかる。無理やり凄惨なバンシーに変えられ、痛みを感じない死の騎士に変えられ……見る影もない自笞天使(じちてんし)に変えられ……あれにこき使われる、醜い不死生物のあれこれに堕とされるのよ!」


「でも、その淘汰の仕組みのおかげで、もっと多くの普通の凡人が生き残れるじゃない。十分な数の魔法の才を得るために、あれは慎重に人口を維持しなければならない。才能を生む母数が要るから。つまり大規模に人を殺しすぎることはあり得ない。言い換えれば、ごく一部の運の悪い者が死ぬことで、何千何万というもっと多くの人が、堅牢無比な安全の保障を得ているのよ」サンドラは一歩も引かずに自分の見方を示した。


「それはまったくの屁理屈だと思う!あの半リッチは嘘で都市中の全員を欺き、あれを最も信じ、最も慕った人たちを害した。それは絶対に正義じゃない!」フリーデは表情を正し、この上なく真剣に言い返した。「それに、あれの慈悲がいつまで続くと誰が保証できる?いつか極端な必要が生じたら——たとえば戦争で不死者の兵力がひどく足りなくなったら、あの半リッチは偽善の仮面を剥ぎ取って、金の卵を産む鶏を殺すように、一夜で全員を殺して軍団を無理やり補充することだって十分あり得る!だから、一方的な施しの上に築かれたこんな統治の関係は、脆すぎて当てにならない!」


「じゃあ君は何者なの?外から来た君に、この数万人の生死を高みから決める資格がどこにあるわけ?町の誰かが真相を知った上で、それでも不死者に囲われる秩序のほうがいいと思ったら?誰かが、半リッチの統治を心から進んで受け入れたら?」サンドラには、目の前のこの少女の道徳感が独りよがりすぎると思えてならなかった。彼女は容赦なく、この決定的に重要な問いを突きつけた。


「資格?」フリーデは問い返した。「半リッチは彼らに一度でも訊いた?囲われることを望むかどうかを。あれは、自分が囲われていると知る資格すら、彼らに与えなかった。私がしているのは、城門を押し開けて、真相を光の下へ運ぶことだけ。去るか残るか、誰の代わりにも決めはしない」


「真相が光の下に出た時点で、この都市に残る余地なんてなくなる。君が彼らに与えるのは選択じゃない、廃墟よ」サンドラは冷ややかに笑った。


「それでも彼ら自身の廃墟であって、あれの牧場じゃない」彼女は少し間を置いた。声の中で、何かがかすかに動いた。「少なくとも、彼らは自分が何のために飢えて死ぬのかを知ることになる」


「ご立派な言葉ね。その日が来た時、飢えた人の前で、もう一度その言葉を言えるといいけど」


「これが、私の貫く正義」フリーデの声は再び落ち着きを取り戻し、鉄のような硬さを帯びていた。


「それに、その点はあなたが心配しなくていい。時間はとっくに計算してある」彼女は静かにサンドラの品定めするような目を受け止め、筋道立てて分析した。


「春沢万物は都市全体を覆う大型の法陣。半リッチが死んでも、残った魔力と外周の林間仙境の森が死の気に完全に蝕まれるまでには、少なくとも二、三日はかかる。周りの不死者の領主たちは生来疑り深いから、半リッチの死に気づき、互いに探り合い、大軍を集めて攻め寄せてくるまでには、少なくとも数日の準備期間が要る」


「つまり、結界が完全に崩れ、不死者の大軍が城下に迫るまでに、私たちには丸二日の安全な黄金の猶予がある。全員を組織して転送するには、十分な時間よ」


彼女はもうサンドラの疑問には取り合わず、ゆっくりと顔を巡らせて、ウェルズに視線を据えた。


「それに、私は全員を救える完璧な案を握っている」彼女は自信たっぷりに言った。「あなたと私が再び契約を結んで手を組めば、この人たちを救える。私は今、四階の敷居を越えた。あなたの莫大な魔力と合わせて、代価を惜しまず私の本体の書頁を燃やして六階の強化次元門を放てば、この数万人を一気に禦死長城の周りの安全な町へ転送できる」


「書頁を燃やして無理やり転送門を開く……実に懐かしい光景だな」ウェルズはぼんやりと、かつて列車の上で見たあの場面を思い出し、思わず肩をすくめた。「それにしても、お前の変わりようは驚くほどだな。前はあんなに煮え切らない奴だったのに、今では自分の決断をこうも揺るぎなく信じられるとは」


ウェルズはしばし考えを巡らせた。「異論はない。情報源を一つ失うことにはなるが、この人々を救えば、俺にランタンをくれた燭聖にも顔向けできる。教廷はきっと、この哀れな人々を喜んで受け入れるだろう」


彼は内心で推し量った。燭聖はとうに占卜で今日の因果を見通していて、だからこそわざわざランタンを授けたのかもしれない、と。


「君に異論がないなら、私にもないわ」ウェルズが態度を示すのを見て、サンドラは白い両手を広げてみせた。どちらでも構わない、という仕草だった。ウェルズは彼女を一瞥した。さっきの彼女の言葉は、この件を戦術の問題の一つとして推し測っていただけなのだと、彼には分かっていた。


「ダリラが目を覚ましてこの計画を聞いたら、きっと嬉しさに泣き出すでしょうね。嘘に欺かれた人たちを救う奇跡が降りてくることを、彼女はずっと願っていたから」皆の意見がまとまったのを見て、フリーデはようやく息をつき、張り詰めていた両肩も下りた。「過去について言いたいことはまだたくさんあるけれど、今一番差し迫った目標は、あの半リッチを完全に片付けること。過去の煩わしい事々は、ひとまず置いておきましょう」


彼女は腰から、重い鎖に幾重にも巻かれた上製の魔法書を外し、目の前のウェルズへ厳かに差し出した。


少年は両手を伸ばしてこの本を受け取った。指先にすぐ、あの馴染み深い硬い革の感触と、表紙の複雑な金の紋様から漏れるかすかな冷ややかさが伝わってくる。神の業のように華麗で深遠な、美しい表紙を見つめながら、ウェルズの胸には万感が去来した。数えきれない生死を越えた末に、この名高い伝説の魔法書と再び魂の契約を結ぶ機会があろうとは、どうしても思い至らなかった。


フリーデは長い睫毛の縁取る金の瞳を閉じ、両手を組み合わせ、荘厳で神聖な調子で古い呪文を静かに唱え始めた。「万法の源たる原界(げんかい)の名において至高の規則に従い、契約儀式を開かん」


言葉が落ちるやいなや、幾重もの斑で複雑な金色の魔法陣が、二人を中心に放射状に、泥の地面へ素早く浮かび上がった。魔力の輝きを流すこれらの幾何学の図形こそ、世界の至高無上の魔法規則を表している。


「これは奥秘の門、知識の頂へ導くもの。これは呪法の鍵、世の律を書き換えるもの。これは書、『咫尺の書』」


彼女の優雅で耳に心地よい声が麦畑に空ろに澄んで響き、魂を揺さぶるような不思議な魔力を帯びていた。だが数えきれない荒波をくぐり抜けてきたウェルズの心は、今や古井戸のように、波一つ立たなかった。


「この書を読み書きする資格を、汝に授けんと欲す。汝、この約を受け入れるか?」


「無論」ウェルズは淡々と答えた。


「我が心をもって契約を納め、我が魂をもって遵うことを誓い、我が六芒星の印をもって契約を具現せん」


少年は右手を高く掲げ、磅礴たる魔力が湧き立った。見れば、手の甲の皮膚の下から、まばゆく輝く金の光が透けて射し始めている。さまよう光の紋が皮膚の表面で素早く織り合わさり、次第に収束して凝り固まり、形を成していった。


「至高の規則に従い、『咫尺の書』と契約を結び、万法の精髄を我が用に収めん!」


少年の力強い最後の言葉とともに、烈日のようなその光の塊が急に内へ収まり、白い手の甲の上に、最後には複雑でこの上なく鮮明な金色の六芒星の印が形作られた。


契約が完成した瞬間、言葉にしがたい不思議な共鳴が全身を貫いた。少年ははっきりと感じた。自分の意識の深層と、腰に提げた重い魔法書との間に、心念を繋ぐ橋が再び架け直されたのを。


幾日ぶりに、彼はようやく再び、フリーデと心で隙間なく通じ合う力を取り戻した。


「儀式は滞りなく完了。善は急げ、すぐに戻ってあいつを討ちましょう」


「なら派手に暴れるとしよう。俺たちの成長を見届けろ——四階の長距離次元門!」


ウェルズは魔導書を手に呪文を唱えた。


轟然たる大音とともに、これまでのどれよりも巨大で、縁に目を射る金の輝きを放つ空間の次元門が、一同の前に堂々と現れた。


少年は目の前の安定した空間門を眺め、口元に自信の弧を描いた。かつてあの狭い列車の上では、貴重な書頁を絶望とともに燃やして、ようやくかろうじて発動できた命を守る魔法が、今や莫大な魔力に支えられて、片手間に使える常套手段になっていた。

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