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邪宗教

睨み合う4人。


白石は銃を使おうと腰に手を伸ばす。


しかしそこに銃の気配がない。


白石

「…っ?」

ジン

「…フッ…どうした?銃でも無くしたか?」

白石

「…っ!?」

(こいつ気づいてやがる…ということはわざとこの状況を作ったのか)


それは他のメンバーも同じだった。


早川

「な、ない…」


体を弄る早川。


ブル

「どうしたの〜?クッフフww」

早川

(どうして)


ここで白石があることに気づく。


白石

「まさか…あの煙幕の中で撃ち落としたってのか」

ジン

「フッ…すげーだろブルの狙撃技術は」

白石

「俺達も慌てて行動し分断されているのもあって気づきにくい状況でもあった…いや、わざとそうなるよう仕向けられた」

ジン

「そういうことだ…。ただ流石に近接武器までは無理みたいだがな」

白石

「まてよ、それはお前達にとっては…」

ジン

「その通り!俺らがなぜ接近戦が得意なのか気づいたかな?」


場面は門崎へ。


門崎

(例えナイフが無事でも接近戦は奴らの方が上手(うわて)のはずだ)


ゴクリ…と唾を飲む門崎。


リク

「さぁ〜人狩りの時間だぜ!!」


リクは右手にトンカチ、左手に釘のようなナイフで襲いかかってくる。


門崎もナイフを構える。


キン!カン!(金属音)


押される門崎。


門崎

(くそっ!左手の速い攻撃に加えて右手から繰り出される重い一撃が交互に来るな…やりずらい!)


門崎は蹴飛ばされ木に背をぶつける。


門崎

「グハッ」


その瞬間目の前に釘の先端が迫る。


リク

「ヒャッハー!!」

門崎

「…っ!?」


門崎は間一髪で避けるとリクはすかさず木に刺さり切った釘へトンカチを打ち込んだ!


トンカチで打たれた釘を見てみると木に半分以上めり込んでいる。


門崎

(な、なんて威力だ…あんなのまともに食らったらひとたまりもないぞ)


リクはトンカチの逆さを使い打ち込んだ釘のナイフを抜く。


リク

「チッ、運のいいやつ。でも次で殺すよ」


門崎は冷静にナイフを構える。


場面は谷村へ。


ポスン!ポスン!(釘の銃の音)


谷村

(クソッ!地味にあの遠距離攻撃が厄介だな。

弾道は銃より早くない分まだ避けやすいけど

とはいえ集中しねーとあぶねーな)

ボト

「ほらほらいつまで木の裏に隠れてるつもりだ!?いい加減出てこいよ!!アッハハw」

谷村

(弾切れを狙うのが一番だよな)


谷村の予想通りボトの釘の銃が弾切れをおこしたようだ。


ボト

「あぁ?」


ボトはリロードを行おうとするがこの機を谷村が逃すはずがない!


谷村は転がりながら姿を表すとボトへ向け走っていく。


ボトはそれに気づき笑顔で谷村へと向かってくる。


ボト

「イッアッハー!!」

谷村

「なっ!」

(こいつ自分から)


キン!カンカン!キン!


ボトの素早いナイフ捌きに谷村はついていくのがやっと。


谷村

(ちくしょう!こいつ手慣れてやがる!)

ボト

「ほらほらどーした?アッハハw」


場面は早川へ。


パチンコ弾を避け続け体力を削られる。


早川

「ハァ…ハァ…」

(あいつのパチンコ玉、食らったら体に穴開くわね)


鉄の玉は木を貫通する威力を誇るためほぼ銃と変わらない。


ブル

「いつまでそうやって逃げてるの〜オバさん」

早川

「…っ!?お、おばさん?」


早川はその言葉に攻めようとするが待ったをかける。


早川

(ダメよ、挑発に乗ってしまえば相手の思うつぼ。ここは耐えて隙を狙うしかない)

ブル

「ほれほーれ!」


ブルのパチンコ玉による攻撃が止まない。


場面は白石へ。


キン!カン!キン!


こちらも近接戦を繰り広げていた。


ジン

「フン!」


ジンの大振りで白石が少し押される。


白石

(こいつ、リーチも長いが力もある)

ジン

「ほらほらどーしたよ!」


カンカン!


白石

「フッ!」


白石は横回転の後まっすぐ蹴りを入れジンの腹にダメージを与える。


ジン

「うっ!」


すかさず回し蹴りを繰り出しジンはその攻撃を手で防ぐ。


ジン

「チッ!」

白石

「フゥ…」


白石はナイフを逆手に持ち構える。


白石

「こいよ」

ジン

「フッwぶっ殺してやるよ」


すると他の場所から笑い声が聞こえてくる。

明らかに敵のものだ。


ジン

「ハッハッハwwやってるやってる」


白石はその声に不安を煽られる。


白石

(大丈夫なんだろうな…あいつら)


場面は移り門崎へ。


門崎

「クソッ!」


相変わらず防戦一方で押され続ける。


リク

「いつまでもつかな!」


カンカン!キンキン!


門崎

「グゥ!」


リクのトンカチによる重い一撃が繰り出される。


ガン!


門崎

「グハッ!」


その一撃にナイフを手から振り落とされた。


門崎

(まずい…)


リクはその場でナイフを浮かせてトンカチを構える。今度は空中から叩き飛ばす気だ!


リク

「…フッ!」


リクは殺意むき出しで飛ばしてきた!


気づいた門崎はそれを避け、すかさず落ちたナイフを取り反撃に出た!


門崎

「ハァア!」

リク

「クソッ」


門崎のナイフは敵の体に当たりリクの手から血が流れる。


その傷を見た後リクは門崎を睨む。


リク

「お前…マジで殺すよ」


門崎はこんな時でも冷静を保つ。


場面は谷村へ。


ボト

「オラ死ねや!」

谷村

「誰が!」


谷村はその場でしゃがみ込み足を伸ばしつつ一回転しボトを足から崩した。


ボト

「うわっ!」


足を崩されたボトはそのまま転倒する。


谷村は立ち上がりボトへとナイフを突き刺す。


ボトはそれを回転してよける。


ボト

「何すんだ危ないだろお前!」

谷村

「ハァ…ハァ…本当にイカれてるな」


場面は移り早川へ。


早川

「私はおばさんなんかじゃないわよ!」

ブル

「うるさいオバさーん」

早川

「そういうあんたはいくつよ!」

ブル

「15だけど」


早川の眉がピクッと上がる。


早川

「へ、へぇ…ちなみに私は19よ!」

ブル

「やっぱオバさんじゃん!クッフフww」

早川

「…っ!四歳差しかないでしょうが!」


早川は手に持っていたナイフをブルへと投げつける。


ブル

「ヒイッ!?」


ブルは避けるが気付けば近くには早川の姿が。


ブル

(この距離じゃパチンコは間に合わない!なら)


ブルはナイフを取り出そうとするが早川の手にはブルのパチンコ玉が握られていた。


そのパチンコ玉をブルの手に向かい投げつけると見事命中した。


ブル

「いた〜い!」


早川はブルと接近戦が可能な距離までつきそのままブルへ体術で応戦する。


ブル

「グッ!」


当然経験値は早川の方が上でブルは圧倒される。


早川

「おらっ!」


怒りを力に変えブルへアッパーをかます。


ブル

「うっ!」


ブルはその力に吹き飛び背から地面に落ちる。


早川

「年上舐めるんじゃないよ!」

ブル

「くっ…くぅ…クソォ…いたいよー!」


ブルはその場で泣き出し地団駄を踏み始めた。


早川

(か、癇癪起こしてる。なんか可哀想に見えてきた)

ブル

「悔しい〜!なんで〜!」

早川

(なんなの…?)


その光景に呆れる早川。

しかし早川は気づく…これは油断への誘いだと。


早川

「…っ」

ブル

「ニィッ」


ブルは笑みを浮かべて腰からナイフを投げつける。


早川

「…っ!?」


早川はギリギリのところで避けるが腕には切り傷が残った。


ブル

「クッフフww当たった当たった〜」


早川はブルのその言葉を聞いた後門崎の言葉を思い出し戦慄が走る。


早川

「まさか…」

ブル

「さっきお前に掠ったナイフは毒入りだよ〜。

しかもスズメバチと同じくらいだからほっとけば死んじゃうかもよ〜?クッフフww」


すると何を思ったのか早川とブルがあたりを確認する。


早川

「…っ」

ブル

「…あ…」


場面は移り白石へ。


白石とジンは互角の戦いを繰り広げていた。


白石

(こいつ、思っていた以上に強い)

ジン

「フン!その程度かよ!」


互角と思っていたがどうやら少し力量の差があるようだ。


白石

(くそ…銃さえあれば、こんなやつ)

ジン

「近接戦じゃ俺は負けねーよ?」

白石

「みたいだな…」


するとここで白石が周りの変化に気づく。


白石

「…っ」

(霧が晴れてきてる)


煙幕の効果が切れ始めたのだ。


白石

(合流するチャンスだ!)


白石はすぐに指笛を吹き位置を知らせる。


ジン

「テメェー!!」


ジンはそれに気づき攻撃を繰り出す。


白石の指笛に気づいたメンバーは、それぞれ脱出を図る。


中でも早川はブルへの対処を急いだ。

それは当然煙幕を焚かれないようにするためである。


早川

「ハァッ!」


早川はブルへ体術を繰り出しブルからパチンコをできるだけ遠ざける。


そして白石の指笛の音を頼りに走り出した。


白石はジンから逃げつつメンバーを集める。


門崎

「无雲さん!」

白石

「門崎か!」

谷村

「お!いたいた!」

早川

「みんな!!」


次々と合流するメンバー達。

合流した後状況整理を行う。


白石

「全員無事みたいだな」

谷村達

「はい!」


早川は気づかれぬ様腕の傷を隠す素振りをする。

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