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第九話 警察隊 集う

新章スタートです!

ブカレストの迎賓館

スピルたちの所属するアイザック部隊は、後方警護を任されていた

「さて、新人くんたちは配置についたかな」

スピルたち新人部隊5人の指揮を取るのは、アイザック隊でもっともメガネツインテールが似合うと目される女性、エイダである

今日この迎賓館ではルーマニアを指導するルーマニア共産党主催で、世界中の共産主義陣営の幹部が集められている

国家警察隊には要人警護と周辺への警戒が課せられていた

「ここ10年くらいは何事もなく終えられているけど、最近の吸血獣の活性化や国際問題の動き、国内に存在する国家転覆を目論む地下組織もあるから今後も平和でいられるかはわかりません 新人部隊なので一番狙われにくい場所に配置されてるけど、だからこそ強襲される可能性もあるので気合を入れて警備をしてね!」

『はい!』「うっす」

「元気があってよろしい♪」

ーーーーーーーーーーーーーーー

「迎賓館って初めて入ったけど、すごい綺麗な建物だなぁ」

「各国の要人をもてなす場所だからな 我が国の玄関が汚れていては威厳にかかわるという、党の考えが率直なまでに出ている」

「ふん、こんなに着飾っても吸血獣被害は後を絶たねえんだ ボロは出ると思うがな」

「ちょっとレキン!迂闊なこと言わないの どこで誰が何聞いてんだかわかんないんだから」

「ビ、ビタもそんなこと言ったら危ないよ…」

「大丈夫大丈夫 この辺は保安局も手薄だし少しくらい騒いだって問題ないよ 隊長もその辺寛容な人だし」

保安局 国家警察隊の中の特殊組織で、主に国内の政治的動向の監視やプロパガンダの発信、反共産主義思想の持ち主への処刑などを行う組織である

ここ数年はルーマニア国内の内政が落ち着いていたため活動が縮小傾向にあったが、もし迂闊な発言をして見つかれば、ブラッディオンの持ち主であろうと容赦しないとされている

隊によっては保安局に媚を売るような隊長もいるが、アイザック隊長の3番隊は比較的自由な発言が許されている

「まあ、レキンくんはもうちょっと喋り方気をつけた方がいいかもね 警察隊として強いのは良いことだけど気品も持ち合わせてこそだから それこそアイザック隊長のように!」

「あの隊長に気品ね…」

「それにしてもアイザック隊長って人気高いですよね どこで聞いても評判が良いですし」

「そりゃあそうよ!一番優しくて強くてイケメンで粗でも野でも卑でもないもの!まあワイルドな部分はあるけどそういうところがまたいいのよ!他の隊の隊長なんて何考えてんだかわかんない人も多いし」

その時6人に近づく集団が遠くから現れ、話しかけてきた

「おやおや大きな声がすると思えばアイザック隊のエイダ氏ではないですか 自分の隊の隊長を褒めるために他を下げるような言い方をするのは感心しませんな」

「ゲッ カプラ隊長…」

「この周辺にはカプラ隊隊長である私もいるとはいえ、油断してはいけませんよ どんなスパイが紛れ込んでいるか分かったものではありませんから」

「すみません…」

「後ろの隊員は…そうか例の新人部隊ですね 全員がブラッディオンを所有しているという 我々の隊には私しかいないので羨ましい限りです アイザック隊の戦績の良さにはブラッディオンの持ち主の多さも大いに貢献していそうですからね」

「アイザック隊長は人を育てるのも上手いのでどうしても偏ってしまうんですよねぇ…どこかの隊と違って」

「フフッこれはこれは威勢のいい事で 余計な部分は聞かなかったことにしてあげますよ 国家のためにもあなたたちのような優秀な人が他隊の上司への軽口で処分なんてもったいないですから」

(むっかつくぅ…!)

カプラ隊は集団戦闘得意とする部隊で、その性質と隊長の正論だが嫌味な性格から反発も多い

隊のメンバーはカプラ以外顔出しをしておらず、同じような背丈と格好で統一されている

「最後に一つだけ 名簿の数がどうも合わないそうです もしかしたら本当にスパイが紛れ込んでいるかもしれないので注意して警備してくださいね 期待していますよ」

そういってカプラ隊は離れて行った

「き、緊張したぁ」

一番に声を上げたのは意外にもバルボラであった

「みんなごめんね!私のせいでプレッシャーすごかったでしょ」

「あのくらいなんともねえよ」

「いや、正直私も内心怖かったぞ」

「私はちょっとイラッとしたかも なんか嫌な感じ スピルは?」

「俺は最後のスパイの話の方が気になって… 3人は何か感じ取ったりできないか?」

「俺のロレンチーニ器官はそんな細かいとこまでわかんねえ」

「私も警戒しているが怪しい音を立てている者は見つけきれないな こういうのはビタの方が得意じゃないか?」

「えっ私!?いやまあそうか…ちょっと探ってみるね」

ビタが部分血装甲し、耳をパタつかせている

「…なんか変な心拍数の人がいる それもカプラ隊が向かって行った方」

『!?』

「…知らせに行った方がいいか?」

「うーん あの隊長が気づかないこともないと思うんだけどな 性格は最悪だけどそういう機微にはさといから」

「…まって こっちにも向かってきてる人がいる」

『!??』

「じゃあまずはそっちの対処だね カプラ隊の方が人数は多いし隊長もいるし向こうには自力でなんとかしてもらおう みんなすぐ戦えるように準備だけしておいて」

『了解』

続く

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