第二十話 その頃仲間たちは
気配に一番最初に気づいたのはビタであった
「西の方から大量の吸血獣!100は超えてます!なにあの数!」
連絡を受け全ての警備地区に伝達が行く
「100を超える吸血獣!?」「何十年ぶりのことだ!?」
ざわめく警察隊員たち
バルボラは、隊員の殺気と吸血獣両方に怯えていた
「みなさんそこまで!」
カプラ隊隊長カプラが声を上げる
「今回こちら側もかなりの増員を期して準備しているのです
隊が引き離され普段のような戦い方ができない隊員もいるかもしれませんが、問題ありません」
「私が指揮をするのですから」
カプラの自信満々の声と態度は隊員たちを落ち着かせた
『そ、そうだな!こっちにはカプラ隊長がいるんだ!』
『なんとしても守り抜くぞ!おおー!』
(一声であっという間に…すごい)
感心するバルボラにカプラが近づき指示を出してきた
「バルボラさん 地面を抉ってかまいません 敵をうまく分断してください」
「えっなんでそのことを…」
「混成チームになる以上他の隊員の異能を調べるのは当然でしょう ここで減らせれば他のチームが楽になります 頼みましたよ」
「ひゃ、ひゃい…」
驚きとプレッシャーでバルボラはすでに潰れそうになっていた
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「おっさん 地中からもきてるぜ」
地中を探索してたレキンがカラパッサに報告する
「ふむ。ということは空と陸を押さえていれば済むという話もでもなさそうだな」
「これ市街地まで到達されるんじゃねえか?」
「一番人口の多い中心街は円形に防御膜が張られている あれはそんじょそこらの吸血獣では破壊できないが、問題は外殻だな おーい!何人か伝言板を頼む!」
カラパッサは隊員に声をかけ、指示を出して他の隊に情報を伝えるべく便りを出させた
「さて、同志レキンよ 君の異能であれば地中での戦闘も可能…という認識で良いかな?」
「聞くまでもねえな 当然余裕だ」
「ふむ…では君には地中での撃退を頼む 処理できない分はこちらに回してくれて構わない」
「了解だ まあ俺が強すぎておっさんたちは暇しちまうかもしれないがな」
カラパッサにも引かずに慇懃無礼なレキンの態度に、隊員の一人が怒る
『君!さっきから聞いてれば隊長に向かってなんて態度だ!』
それをカラパッサは制止する
「かまわんよ 大口を叩くということはそれだけ自信があるということ その自信が慢心でないところを存分に見せてくれたまえ」
(こいつ…)
カラパッサの言葉に重みを感じたレキンは、珍しく気圧されていた
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(まさか総隊長の近くで手腕を見られるとは…)
テイロスは総隊長が放つ圧倒的なオーラに戦々恐々としていた
「テイロスくんだっけ?そんなに緊張しなくていいよ 今日はよろしくね」
「はっ よろしくお願いいたします 総隊長殿」
「固っ苦しいなぁ… まあしょうがないか さて、ビタさんからの連絡もあったし私もちょっと偵察をしてみようかね…『パッセライスクワーダ』」
総隊長は血の力で小さな鳥のような生き物を出現させ空に放った
「飛べる吸血獣は少ないけど、いないわけじゃないからね…っと何体か来てるな よし
『火の輪くぐり』」
総隊長は空に輪っかを出現させ吸血獣の方に向かって飛ばした
空を飛んでいた吸血獣は避けきれず燃えていった
(空を制する異能…!スピルの伸びる尻尾やビタの飛行能力もすごいが、総隊長の攻撃はよりスマートだな…)
テイロスは感動していた
「総隊長殿!」
「うおっ どうしたんだい大声だして」
「総隊長殿の技の技術に感動いたしました ぜひ学ばせていただきたい」
「そう言ってくれると嬉しいねえ じゃあ久しぶりに暴れちゃおっかなぁ」
そう言って総隊長は剣を抜く
眼前には吸血獣がすぐそこまで来ていた
横から見た配置的にはこういう感じで想像していただくと助かります
街の外 ビタ バルボラ レキン スピル テイロス 中心地
一番探知能力に長けたビタが郊外を見て都度連絡をする作戦です




