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第十四話 硬い結束

「半分は爆発の起きた方に向かいなさい!」

カプラが即時に指示をだす

そしてラクニツたちの方に振り返った

「突然の侵入者に爆発…あなた方にもしっかりと問い詰める必要がありそうですね」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

迎賓館 アルブマンドゥラの間

白を基調とした美しい空間が灰色の煤と瓦礫に塗れていた

「各部隊無事か!」

「イヌバナ隊 全員無事です」

「ピンテアも無事だよ〜来賓の方も防御したから問題なし」

「カラパッサ隊も問題ない」

「この部屋の警備に回ってる部隊は問題ないか 外も気になるが…まずは避難が先だな 同志のみなさん!安全な場所にお送りしますので落ち着いて速やかに…」

アイザックが誘導を開始しようとしたその時だった

バコン!と地面に穴があきそこからモグラの吸血獣が現れた

「吸血獣!? 大理石の床に穴を開けるなんて…」

鋭い爪を鳴らしモグラの吸血獣が威嚇をする

「同志アイザックは避難誘導を続けてくれ ここは私たちがやる」

カラパッサが前に出る

「申し訳ない 頼みます!」

ピンテア アイザック イヌバナの3隊が来賓を誘導していく

「最近吸血獣が増えているのは感じていたが まさかこんなど真ん中にまで現れるとはな 総員気合い入れていくぞ!」

『うす!』

カニの異能を持つカラパッサが仕切るカラパッサ隊は長身でマッチョな男たちが集まる最も暑苦しい部隊である

そして彼の異能には変わった能力があった

「血装甲!」

そう叫ぶと部隊全員にカニの殻のようなシールドが現れた

「取り押さえろ!」

カラパッサが叫ぶと隊員たちがシールドを構えて吸血獣の方に突進を仕掛ける

モグラは爪を立て攻撃行動に移行するが、硬いシールドの前に歯が立たなかった

「ギュアア…」

困惑するモグラ 打開策を考えていたがその間に取り押さえられてしまう

「観念しろ!」

隊員が叫ぶ 床に押しつけられたその時、モグラは自身の爪の硬度を思い出した

大理石の床に穴を開けられる硬度 その力は地中への再度の逃走を可能にした

「潜ったか ならば…」

カラパッサは血装甲によって変化した自身のカニの爪をモグラが掘った穴に突き刺した

「水流乱撃!(ジェトルデ・アパ)」

そう叫ぶと爪の先端から激流が流れ始める

「足元注意!」

地面に水が溢れ液状化現象を引き起こす

これが続けば土地そのものにダメージを与えるが、カラパッサにそう長い時間は必要なかった

呼吸できなくなったモグラが地上に姿を現す

「クティペントルアパ!」

水をカッター状に飛ばしモグラを真っ二つにした

「少々手間取ってしまったな 次への反省をしなくては よし!総員アイザック隊長たちに続くぞ!」

『うす!』

暑苦しい硬い統率力と涼しげな水技の組み合わせこそカラパッサ隊の技である

----------------

一方避難誘導中のアイザックたち

廊下は部分的に崩落してる場所はあるものの、決して通れない状況ではなかった

途中で合流したカプラ隊の隊員たちや、元々警備にあたっていた一般隊員とも協力し来賓を安全なところに誘導したのち、今後を話し合う

「さて、今回の敵は来賓の方々を狙っているのか それとも我が国の威信にダメージを与えるのが目的か」

「一応偶発的な爆発の可能性もなくはないけど、もしテロだったとしたら本館を狙ってきたんだし前者の来賓狙いなんじゃないかな  私が今日ここにきたのもたまたまだし、まさか被害を出せないなんてのは想定外だろうね」

「そうなると、ピンテアさんにはここに残ってみなさんを守ってもらった方がいいですね ただ、被害の規模から言っても隊長クラスを一人にするのはまずいですね アイザック隊長には残ってもらって私が詰所まで行った方がいいですね」

「いや、これだけの騒ぎになった以上カプラ隊以外にも詰所や他の警備箇所からもこっちに誰か来るはずだ 一旦それを待ってもいい 隊員に連絡をお願いしてもいいが…」

「途中で襲われたらまずいね アイザックくん、スピルくんたちは本館警備でも良かったんじゃないの〜?」

「異能持ちとはいえ、新人の彼らをすぐに本館警備にってわけにはいきませんよ こういう時、複数に一度に連絡できる異能持ちがいればいいんですけどね…」

この時代まだインカムや携帯電話は発達しておらず連絡と情報交換が時として難しくなっていた

「何にしろ、他の隊長たちが来るまで一度待機で行きましょう 我々が崩されるとまずいですし」

『了解』

イヌバナとピンテアが同意する

敵の規模感もわからないまま、暗中模索の緊張感が続いていた

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