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第十一話 私の仲間をバカにしないで!

回想 コンスタンツァにて

レキンとバルボラが組み手をしていた

「おめえなかなかやるじゃねえか!なんでその力隠してやがった!?」

「ひえぇ…そ、そう言われても…」

次々と打撃を加え続けるレキン バルボラはそれを的確に捌き、なおかつまったく怯んではいなかった

「バルボラめちゃくちゃ強いじゃん!」

「正直予想外だったな…レキンの猛攻を凌げるとは」

「吸血獣倒す時もバルボラさんに助けられたんだよ」

「そ、そんなに褒められると…」

恥ずかしくてしゃがみ込むバルボラ

『あっ』

そこにレキンのパンチが空振り、勢いで湖の方まで飛ばされた

「組み手なんだから避け方考えやがれ!」

「ひぃぃ…ごめんなさい…」

「あがり症がなければもっと強くなれそうなんだがな…」


「それなら君たちと特訓すればするほど良くなるだろう」

アイザック隊長が割って入ってきた

「ただ戦闘訓練するだけでですか?」

「本格的なメンタルの訓練もできるにはできるが、バルボラの場合メンタルが硬直して動きが悪くなるかもしれない むしろ君たちととにかく関わって、人慣れとチームの動きを反復で覚えていった方がいい それに…」

「それに?」

「彼女は人の怒りに敏感だ それは人のために怒れる人ということでもある 吸血獣は言葉を発さないが人は違う そこで彼女の力が発揮される…ことを願うよ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ふははは!わしの猛攻を凌げるとはたいしたものじゃ!だが守ってばっかりではいずれ限界が来るぞ!」

「ぐっ…」

「わしの名はグンタク!能力はカミキリムシの咬合力!貴様らひよっこを噛みちぎるのなどわけないわ!」

グンタクは素手での殴りを加えながら空間を噛みちぎることによる空気の爆発も連発していた

(血の力がすごい…大技ではないけど、これだけ連発すれば少しは消耗するはずなのに…!)

衰えを見せないグンタクの猛攻にたじろぐバルボラ

その隙は見逃されなかった

「フンっ!」

「キャッ」

綺麗にころばされるバルボラ

「まずは骨のある貴様を倒して、残りを始末していくかのう…しかしブラッドスコーピオンに会えたと思ったのにたいしたことのない腰抜けだったのは残念じゃ」

「大したことない…?」

「そうじゃ それこそ貴様にブラッドスコーピオンが宿ればその方がよっぽど楽しめたのに…なっ!」

倒れたバルボラに拳を振り下ろすグンタク

しかしそこにすでにバルボラはいなかった

「何…?」

「スピルくんはすごいんです 力を使いこなせなくて塞ぎ込んでた私を励ましてくれて一緒に戦ってくれた 誰よりも気くばりができて周りのことを見ているし助けてくれる まだ一緒に戦った回数も少ないし時間も短いけど、決して腰抜けなんかじゃない!!」

バルボラの周りの空気が変わった

「私の強さで証明して見せます スピルくんを、みんなを侮辱しないで! 血装甲!」

牛の鎧がバルボラを包む

「血装甲ができるのか!まだまだ楽しめそうじゃのう!ならわしも!血装甲!」

熱気を包んだ風をまとい第二ラウンドが始まった

続く

この話は今までの中でも個人的にかなり好きなエピソードになりました

バルボラとレキンはかなりキャラが動いてくれて楽しいです

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