↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
美少女に告白されてしまった!でもこのままだと百合なんですけど!?  作者: くじょーさん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
84/120

84 説教になりかけた!


 机を囲んで席に座る恋塚(こいづか)家四人と、その場に気まずそうに座る心花(ここな)。なぜかとても空気が重く、百合(ゆり)も緊張しているわけだが…


「まああなた達のことだから心配はしていないけど、まさか隠し事はしていないわよね???」

「そ、それは…」

「……」


 母の華恋(かれん)からとんでもなく威圧的な視線を向けられる。この人は理由も無くそんな事をする人ではないため、多分何となくこちらの隠し事を把握しているのだろう。


 それは百合も心花も察しているため、もう諦めて吐く以外に選択肢は無い。ということで百合は心の内に秘めていた事を話す決意をし、震える口をなんとか開いた。


「ごめんなさい…。実は心花に告白されて…」

「!!」

「マジなんだ…」


 そばにいる姉と妹も衝撃を受けたような反応を示したが、それも無理はない。なんせ小さい頃から仲良くしていた幼馴染なんだ。今更恋愛に発展するなんて夢にも思ってなかっただろう。まあそれは百合も同じだったのだが。


 とりあえず一旦この姉妹の反応は置いておいて、早くこの地獄みたいな空気を作り出している母親をなんとかしないと。


「そん大事なことを、今まで黙っていたのね??」

「…はい…」

「はぁ…どこで育て方を間違えたのかしら」

「ごめんなさい…」


 あまりにも空気が暗すぎる。流石に居心地が悪くなったのか、心花がようやく口を開いた。


「百合は悪くありません…!!全部私が悪いんです…!!」

「まさか心花ちゃんにこんな事を言わせるなんて…。百合はなんて酷い子なの??」

「え私なんだ」


 どうしてもこちらに罪を負わせたいらしい。まあ他所の家の子にあまり強く言うものではないが、これだけの関係性なら別にハッキリ言ってもいいと思うんだけどなぁ…。


 そんな不満が届くはずもなく、百合はしっかりと母に怒られる。


「反省していないみたいね。七瀬(ななせ)さんの時のことは忘れたのかしら?」

「それは覚えてるけど…」


 だからと言って全部を親に話すなんて思春期の女子にできるわけないじゃん。このわからずや。


「あなたももう高校生なんだし、そういう大切なことはちゃんと報告するべきなんじゃない?」

「…はい…」

「こっちも言ってくれれば色々協力できたりするかもしれないし、相談にだって乗ってあげるわよ?」

「うん…」


 なんか娘の恋愛を楽しもうとしている気が。今普通にワクワクしてそうな顔になってるし。


 でも直後に怖い顔を作り直し、威厳を保とうとしている。


「私だって娘の恋愛事情を知りたいからこれからはちゃんと報告しなさい」

「え?」

「あ」

「ボロが出たわね」

「作戦失敗だね」

「ん??」


 結局華恋は威厳を保つことはできず、変な発言をしてしまったわけだが。なぜか姉妹も反応を示していて、それに百合と心花が疑問を抱く。


「作戦って…どういうこと?」

「百合姉をビビらせてやろうって作戦」

「っ…!」


 何だそれ。そんなことに意味があるのか?


「まあ報告しなかったのが悪いんだけれどね。いい加減一人で抱え込むのを辞めさせようと思ったのよ」


 意外とちゃんと理由があって驚いた。でもだからといってこういうことはしないでほしい…。


「心花ちゃんも、私たちにならいつでも相談してくれて良かったのよ?」

「そ、それは…」

「相談して??いいわね??」

「はい…」


 なぜか高圧的な態度。そんなに娘達の恋愛に足を突っ込みたいのか?普通に毒親でしょそれ。


「百合のことなら何でも教えてあげるからね?」

「本当ですか!?」

「ええ♪何なら今スリーサイズ教えてあげようか?」

「マジすか!?お願いします!!」

「個人情報勝手にリークしないで!?」


 これは良くない展開になったかもしれない。心花と華恋は普通に仲が良いから、百合が家にいない時とかに色々と話されてしまう可能性が出てきた。


 それすなわちこちらが知識で劣って恋愛において不利になる事を表し、これからのお試し恋愛で手のひらの上で踊らされるかもしれない。流石にそれは平等な恋愛と言えないからぜひ辞めていただきたいところなのだが、この二人がそんな優しいわけがなくて。


「今度お泊まりでもする?♪」

「やりたいです!!」

「じゃあ私たちはどこかに出掛けておくわね!」

「お願いします!」


 もうツッコミを入れる気力も湧いて来ない。でもこのままだとお泊まり確定されてしまいそうだし、頑張って説得することにする。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。