65 目覚めてしまった!
「…………」
知らない天井だ。
…いや、よく見たらたまに見る天井だ。
「あさ…??」
ぼんやりと目を開けつつ、外から差し込む光に目を当てた。
やはり朝だ。間違いない。
なんか昨日は長い夜だった気がするから感覚がおかしくなっている。でも今は間違いなく朝だ。紛れもない早朝だ。
ようやく訪れた朝に百合は心の中で歓喜するのだが、その手には何か柔らかい感触が。
(…??柔らかい…)
とても触りごたえのある良い手触りだ。もう一時間ほど揉んでいたくなるほどに。
でもそこで百合の中で一つ疑問が浮かび、少しずつ揉みしだく手を緩めていく。
(というか何でベッドにこんな柔らかいものが…??一体何が隣、に…)
自身の隣に目を向けた。
そこには最近お試しで付き合い始めた幼馴染美少女が。そして手の方向を辿っていくと、彼女の爆発的なお尻を鷲掴みしていた。
(っ!?…お、起きてないよね…??)
とりあえず手を離し、彼女の表情を窺った。
しかし心花はとても気持ち良さそうに眠っていて、一ミリも起きる気配を感じない。どうやらバレていないようだ。
(はぁ…よかったぁ…。朝起きて早々こんな事してらのがバレたら変態扱いされる所だった…)
一応寝ぼけていたからわざとではないのだが、そんな言い訳が通用するような相手ではない。彼女なら問答無用で変態のレッテルを貼ってからはずだ。
だがしかし!それはバレてしまった時の話だ!!バレなければ何も問題はない!!
(…もう一回触ってみようかな)
朝っぱらから魔が差してくる。
でもそうなってしまうのも仕方ないぐらいに彼女の身体つきはとても魅惑的で、実際に昨晩触ってみて頭が狂いそうになった。
(バレないよね…??普段寝つき良いし)
既にお尻を揉んでしまっているわけだが、全く起きる気配はない。つまり心花はいつも通り深い眠りについていて、おそらくこのまま身体を触っても起きることはないだろう。
その事実を今一度確認した瞬間、百合の中に眠るナニカが溢れてきて、身体の奥からじんわりと熱くなってくる。
(こんな無防備な姿で寝てるのが悪いんだよ…??恋人の前ではちゃんと警戒しておかないと…)
完全なる他責思考を隅におき、百合は心花のお尻に手を伸ばした。
「おお…」
つい変態みたいな声が出てしまう。
しかしそうなってしまうのも仕方ないぐらいに彼女のお尻は美しく、そして柔らかいのだ。つい手が止まらなくなってしまって、とうとう両手で触り始めてしまう。
(…すごい…。どうやったらこんな大きくなるの…?)
自分のも触って比べてみる。しかしやはり柔らかさや大きさの部分で劣っていて、彼女のお尻に対する好奇心がより増してくる。
(やっぱ心花はすごいなぁ…。こんなにお尻とおっぱいは大きいくせに腰は私より細いんだもん…)
お尻にあった手を腰に回していく。
やはり彼女の腰は細かった。駄肉のひとつも見当たらなくて、まるで人形のようだった。
(きっと毎日努力してるんだろうなぁ…。私もいい加減頑張らないと…!)
こんな完璧な美女に惚れられたんだ。それに相応しいぐらいの女にならないと不誠実だ。
そういう考えに至った百合は早速今夜からランニングを始めてみるかと考えていたのだが、そこで心花がパチパチと目を開き始めたため、そちらに目を向けた。
「ん〜……ゆり…?」
「あ、起きた?」
「…まだねむい…」
「でもそろそろ起きないと。今日学校だよ?」
「むり〜…今日はやすむ…」
「いやダメでしょ」
相変わらず朝に弱い幼馴染だ。まあでも、こういう弱い部分を見せてくれるということは信頼されてる証でもあるし、こちらの気分としてはとても良い。
まあだからといって彼女を堕落させるわけにはいかないのでここは厳しくいかせていただくのだが。
「も〜、早く起きないと別れるよ?」
「仕方ないじゃん…アンタが中々寝かせてくれなかったんだから…」
「__っ!?そ、それは関係ないでしょ!?」
急に昨日の話が出てきて焦ってしまうが、あれはこちらだけのせいではないから堂々としておく。
「だいたい最初に触ってほしそうにしてたのはそっちじゃん!?」
「それはそう…だったね…。ああもう!!思い出したら恥ずかしくなってきた…っ!!」
あの誘惑顔は忘れられない。思い出すだけでニヤニヤしてしまう。
「そこ!!ニヤニヤするなー!!!!」
結局彼女は完全に目覚めた。
でも目覚めるまでの記憶は無くて、結局お触りしたのがバレることはなかった。




