↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
美少女に告白されてしまった!でもこのままだと百合なんですけど!?  作者: くじょーさん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
118/127

118 契約を結んでしまった!


「では早速脱いでもらおうか?」

「なんでガン見してんの?」

「とても重要なことだからだ」

「いや恥ずかしいんだけど!?」


 菫(すみれ)と二人でお風呂に入ることになって、今は脱衣所で服を脱ごうとしているところだ。


 でもなぜか彼女が視線をこちらに向けてきていて、脱ぐに脱げない状況になっている。


「恥ずかしがらなくて良いさ。私たちは友達なのだから」

「仮に友達でも他人に脱ぐとこ見られるのは恥ずかしいって!!」


 恋人じゃなければ良いという問題ではない。


 なんせ百合(ゆり)は生粋のコンプレックス人間だ。もちろん自分の体型にも自信が無く、だらしなさすぎて笑われてしまうとすら思っている。


 でもなぜか菫は多少強引にでも見ようとしてくる。


「友好の証に裸の付き合いをするだけじゃないか。何を恥ずかしがる必要がある」

「友好の証は別に裸の付き合いじゃなくてもいいよね!?」

「大丈夫だ。後で私も脱ぐから」

「そういう問題じゃないんだけど!?」


 まあそっちが脱ぐというならしっかり見させてもらいますけどね?


 でもやはり先に脱ぐというのは百合にとってはハードルが高すぎる。


 菫はそんな百合の感情を汲み取り、気の利いた言葉を浴びせた。


「ふむ、なら私が先に脱ごうか」

「え?」

「そこまで嫌がるのも先に脱ぐのが恥ずかしいからなんだろう?それなら私が先に脱いで辱めを受ければ済む話だ」

「いや言い方言い方!!私そもそも見たりしないから!!」

「え??見ないのか…??」

「へ?」


 なぜか悲しそうな顔をしながら脱ぎ始める菫。


 ということは見られたいんだろうか?もしかしてこの人思ったよりも…いや考えないようにしよう。


「そうか…そうだよな。私のような貧相な体なんて見ても何の価値もないもんな」

「いやそういうわけじゃ__」

「許してくれ。ただ百合の体型が羨ましくて一度直に拝んでおきたいと思っただけなんだ…」

「何企んでんの…」


 わざわざガン見してきたのにはそんな理由が。


 確かに菫はシュッとしたスタイルだから百合のように肉付きが良いわけではなく、たまにこの世の全てを恨むような目で胸に視線を送ってきていた。


 でもまさかその憎悪がここまできているとは思わず、百合は少しだけ申し訳なく思ってしまう。


「も〜…。わかったよ!脱げばいいんでしょ!!」

「え?」


 菫は突然脱ぎ始めた百合を見て目を見開いた。


 そんなガン見されている状況でも百合は手を止めず、一旦下着姿まで脱いでしまった。


「ほら…あんたのお望み通り脱いだけど…」

「どうした急に服を脱いで。発情でもしたか?」

「__!!??菫が脱げって言ったんでしょ!?」

「はは、冗談だ」

「もぉぉぉっ…!!」


 完全に弄ばれてしまっていて顔が真っ赤になる。


 あと普通に下着姿なのが恥ずかしすぎる。わざわざ人に見せるために脱いだことなんてなかったし。


「赤くなってる百合も可愛いな。二人が好きになる理由もわかるよ」

「や、やめてよそういうの…」

「いいじゃないか。褒めてるんだから」

「そうは言っても…」


 褒められるという経験が浅すぎて少しでも真っ直ぐに褒められるだけで嬉し恥ずかしくなってしまう。正直に言うと踊ってしまいたいぐらい嬉しいけど、同じぐらい恥ずかしくもある。


「てか私いつまでこうしてればいいの…?」

「私が満足するまでだ」

「それじゃあ終わる気配が見えないんだけど…?」


 顎に手を当てて真剣な眼差しで下着姿の身体を見回してくる。


 これは女同士だから許されているのであって、異性なら余裕で犯罪だ。それぐらい彼女の視線はいやらしいくて恥虐的だ。


 流石に我慢ならなくて手で隠そうとするが、彼女はどうにも不満そうで。


「どうして隠す?」

「だって恥ずかしいんだもん…」

「別に恥ずかしがる必要なんてないぞ。百合はスタイル良いんだから自信持て」

「くぅ〜〜…っ」


 こんなだらしない身体を見てスタイル良いとか、嘘つきにも程がある。


 でもそれでちょっと嬉しくなっちゃってるのも悔しい。我ながらこの程度で感情がコロコロ変わってしまう女だとは知らなかった。


 まあ恥ずかしいという根本は変わらないからそろそろ時間切れだ。


「はいもう終わり!!次菫の番ね!!」


 一旦タオルで身体を隠し、少し投げやりに菫の順番だということを告げた。


 すると菫は先ほどまでの自信満々の表情から一変し、どんよりした顔で下を向き始めた。


「すまない。勘弁してくれないか?」

「はぁ…??約束が違うじゃん」

「それは申し訳ないんだが…もう自信が欠片もないんだ」


 しょんぼりしている姿を見ていると良心が勝って無理に脱げとは言えなくなってしまう。


「だから今回だけは勘弁してくれ…いつか成長した時にいくらでも見せてやるから」

「絶対だよ?」

「もちろん。何なら好きなだけ触らせてやる」

「言質取ったからね!」

「二言はない」


 なんかとんでもない契約を結んでしまった!


 これは将来がとても楽しみだ。数年後の自分が羨ましくて仕方ない!


 でもこれ、彼女にバレたらマズいんじゃ…?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。