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第78章 : 一ヶ月後

しおりが半死半生の状態で意識を取り戻したあの夜から、まる一ヶ月が過ぎ去った。当時の彼女は、まるで魂が粉々に砕け散り、欠片も残っていないかのような状態だった。


彼女は部屋の隅に掛けられた小さな鏡の前に立ち、自分の姿を見つめた。体中にあった酷い傷跡はほとんど完治し、ただ、おそらく一生消えることなく深く刻み込まれるであろう、かすかな痕だけが残っていた。


かつて暗く虚ろだった美しい瞳には、今や微かな生命の光が宿り始めている。あの残酷な夜を迎える前の、昔の感情そのものではないにしても。


毎朝、ライアンの森での薬草採りを手伝うことが、しおりの日課となっていた。体力が回復したことで、彼女は以前よりもずっと遠くまで歩けるようになった。時には二人が別々の方向へ散らばって薬草を集め、同じ場所で待ち合わせることもあった。


「今日は、新しい植物を見つけたんです」彼女は濃い緑色の葉を持つ植物をライアンに差し出しながら言った。その声には、ここに来た当初には微塵も感じられなかった、わずかな活気が満ちていた。


ライアンは興味深そうにそれを受け取り、観察した。「これは蛇の毒の解毒剤としてすごく優秀なんですよ……とても珍しいものなのに。よく見つけましたね、すごいですよ」


しおりはその褒め言葉に対し、口元に薄く笑みを浮かべた。以前のように満ち溢れるような笑顔ではなく、まだ儚いものではあったが、それは彼女の失われた自己の一部が、少しずつ、確実に繋ぎ合わされていることを示す重要な兆候だった。


ライアンもその喜ばしい変化に気づいていたが、あえて直接触れることはせず、ただ微笑み返して道を歩き続けた。心の傷が、自然な流れのままに癒えていくのに任せるように。


過去の悲劇や悪夢は、今でも時折眠りの中に姿を現した。しかし、その頻度は劇的に減っていた。冷や汗をかいたり、夜中に飛び起きたりすることなく、まる一週間が過ぎることもあった。


ある夜のこと。しおりは薄暗い闇の中で木の天井をぼんやりと見つめていた。部屋の反対側で寝ているライアンも、まだ眠りについていなかった。


「ライアンさん……」彼女は静寂を縫うように、小さく声をかけた。


「はい」と彼が答える。


「ありがとう……」平坦な声だったが、その奥には心からの真摯な思いが込められていた。「私のためにしてくれた、すべてのことに」


ライアンは少しの間沈黙し、やがて答えた。「お礼なんて必要ありませんよ……僕はただ、一人の人間として当然のことをしただけですから」


再び部屋を静寂が包み込んだ。しかし今度の静けさは、以前とは比べ物にならないほど温かく、安心できるものだった。


しおりはやがてゆっくりと目を閉じ、その夜はもう何の悪夢も彼女を襲うことはなかった。


一ヶ月の第二週に入り、しおりは初めてライアンに自分の過去の一部を語り始めた。すべてを打ち明けたわけではないが、それでも今までになかった大きな一歩だった。


「私……誰も私に関心を持たない、気にも留めない場所にいたんです」隣に座って薬草の仕分けをしながら、彼女は呟いた。「まだ子供だった頃に……」


ライアンは横から口を挟んだり無理に聞き出したりはせず、ただ黙って耳を傾けた。彼女が心地よいと思えるペースで、心の中を吐き出せるように。


「でも、私を育ててくれた人たちもいました……」彼女はヘレン、ドーク、そしてピタのことを思い浮かべながら言葉を続けた。「あの人たち……今どうしているのか、私には全く分からないんです」


その声には深い悲しみの色が滲んでいた。ライアンは作業を止め、理解と深い同情の眼差しを彼女に向けた。


「彼らに会いに行きたいですか?」彼は慎重に尋ねた。


しおりは長い間沈黙に陥り、やがて小さく首を横に振った。「まだ、心の準備ができていません……」彼女は答えた。「いつか未来のどこかで、会いに行くかもしれないけれど……今はまだ」


ライアンは深く頷き、彼女の心が追いつく前に決断を急かすような真似はしなかった。「それでいいんです……人生のあらゆる物事には、ふさわしい時期というものがあるんですから」


しおりはその言葉に薄く微笑んだ。自分の気持ちに反することを決して急かさず、強要しない彼に対して、心からの感謝を感じていた。


二人は再びリラックスした静けさの中で薬草の作業に戻った。頭上に広がる空は雲一つなく澄み渡り、温かい日差しが森全体を照らしている。


村人たちは誰一人として、彼女の暗い過去を知らなかった。彼らの目に映るのは、小さな仕事にも真剣に取り組んでくれる、働き者の余所者の娘だけだった。


「手伝ってくれて、本当にありがとうね」村の老女が温かい笑顔を向けながら言った。


しおりは微笑み返した。本能的な警戒心はまだ心の奥底に潜んでいたが、彼女は再び新しい絆を受け入れる勇気を持ち始めていた。たとえそれが、以前よりもずっとゆっくりで、慎重なものであったとしても。


その月の最後の夜、しおりはライアンと一緒に小屋の前でくつろぎながら、眩いほどに瞬く無数の星空を見上げていた。


「一ヶ月って、本当にあっという間ですね……」彼女は小さく呟いた。


「ええ、そうですね」ライアンが答える。「でも、あなたが大きく変わったのは目に見えて明らかですよ……本当に、良い方向へと向かっています」


しおりはゆっくりと頷き、その言葉を否定しなかった。癒やしへの道程はまだまだ長く、心に負った深い傷の一部は、永遠に完全には癒えないかもしれないことを痛いほど理解してはいたが。

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