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第三部『ルミナス令嬢の逆ハーレム帝国と、絶対女王の輪舞曲』の開幕。第65話。絶対女王の戴冠と、五人の愛の包囲網。

いつも本当にありがとうございます!


ついに新章・第三部が開幕します!


第二部のラストで『中央電脳・ゴッドアイ』を完全粉砕し、母ユウコの真の伏線によってすべての並行世界を融合・統一したアサヒ。


目覚めた彼女がいたのは、全ての時空の頂点に立つ『|至高の逆ハーレム帝国《・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・》』の、煌びやかな絶対女王の玉座でした。


世界中から傅(かしず)かれるアサヒですが、彼女を愛する5人の男たちの過保護な独占欲は、帝国全土を巻き込むほどにスケールアップしていて――!?

第三部『ルミナス令嬢の逆ハーレム帝国と、絶対女王の輪舞曲』の開幕


第65話(第三部・第1話)


第65話。絶対女王の戴冠と、五人の愛の包囲網


「――全時空の統合完了。これより、絶対女王アサヒの治世が始まります」


脳内に響いたのは、すべての世界の時間の源流と同化したお母さま――ユウコの、どこか悪戯っぽくて優しい声だった。


私がゆっくりと瞳を開けた時、視界に飛び込んできたのは、息をのむほどに壮大で絢爛豪華な


『超時空王宮(・ ・ ・ ・ ・)』の謁見の間だった。


白亜の神殿のような柱が立ち並び、壁面にはネオ・アルカディアのネオンのホログラムが美しく揺らめき、天井では古代の巨大な黄金の歯車が静かに世界の時間を刻んでいる。


前世の地球、最初の異世界、そして電脳並行世界。


そのすべてが完璧に融合した、新たなる世界の中心。


そして私は、その頂点に位置する、輝く純白のドレスを纏った


『|時空の絶対女王《・ ・ ・ ・ ・ ・》』


として、至高の玉座に腰掛けていた。


「……嘘、本当に私が、世界を統べる女王になっちゃったの……?」


呆然と呟いた私の前に、五人の最強の男たちが一斉に膝を突き、優雅に頭(こうべ)を垂れた。


「お目覚めかい、俺の愛しき女王陛下(アサヒ)。……いや、今日からは君の『第一夫君』と名乗らせてもらおうか」


最初に顔を上げ、とろけるような甘い微笑みを浮かべたのはアレンだった。


天才魔導士にして、この帝国の最高魔導宰相となった彼の琥珀色の瞳には、世界を統一してもなお変わらない――むしろ格段に深まった、狂おしいほどの溺愛と執着が揺らめいている。


アレンは玉座の階段を上り、私の腰を抱き寄せると、その細い指先に極上の誓いのキスを落とした。


「ずるいよアレン! 夫君の順番はまだ決まってないだろ! アサヒ、僕だって帝国の最高騎士団長として、一生君の隣で君を護り抜くんだから!」



黄金の髪をネオンの光に輝かせながら、ソルが私の右手を両手でギュッと固く握りしめた。


太陽の瞳に宿る、地球の幼馴染「朝日くん」だった頃からの本能の愛と独占欲。


その手の熱さに、私の心臓がトクンと跳ねる。


「ふふ……アサヒちゃん。女王陛下になっても、夕日だけの可愛いアサヒちゃんでいてね……? もし夕日以外の男を一番にしたら、このお城の地下に作った、最高に豪華な女王専用の監禁部屋に閉じ込めちゃうからね……?」


夕闇の髪を揺らした夕日が、完全にハイライトの消えたヤンデレの瞳で、私の背中からそっと細い腕を回してハグをしてくる。


帝国の最高暗殺部隊長となった彼女の、ゾクゾクするほど重く、愛おしい抱擁。


「チッ、調律する世界が大きくなりすぎて忙しいが……アサヒ、お前を他の世界の男たちから隠す仕事が最優先だな」


漆黒のコートを翻し、帝国の時空調律官となったクロノが、赤面しながらも不敵に笑う。


「ハハッ、全並行世界のネットワークをハッキングして、お嬢さんのファンクラブ(不届き者)は全員俺がデータごとデリートしてやるよ。俺の電脳魔術は、すべて女王陛下のためにあるんだからな」


電脳情報長官となったシオンが、ゴーグルをクイと上げて頼もしくウインクした。


5人の、私への限界突破した愛の包栄と、過保護な包囲網。


お母さまが遺した本当の最終伏線――それは、私が死ぬ運命を完全に回避し、愛する彼ら全員を合法的に従えて、一生幸せに暮らすための『至高の逆ハーレム帝国』の建国だったのだ。


「みんな、ありがとう。……でも、女王様なんて、私に務まるかしら?」


私が少し照れながら微笑むと、5人は同時に、私をさらに愛おしそうに、壊れ物を扱うようにギチギチと強く抱きしめてきた。


「務まるとも。君がただそこにいて、俺たちに愛されていてくれるだけで、この世界は完璧に回るのさ」


アレンが私の髪を優しく撫で、5人の熱い視線と温もりが私を包み込む。


世界を救った私への、最高に贅沢で甘々なご褒美の時間。


しかし、新しく生まれたこの融合帝国『|クロノス・アルカディア《・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・》』の平穏は、すぐに新たなる波乱へと巻き込まれていく。


ドンッ! ドンッ! と、謁見の間の巨大な扉が外から激しく叩かれた。


「報告します! 世界が融合したことで、かつて別の世界でアサヒ様に一目惚れしていた『|隣国の異世界の魔王《・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・》』と『|神聖王国のイケメン皇太子《・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・》』が、総勢数百万の兵を率いて、女王陛下への『求婚(プロポーズ)』のために国境線に押し寄せてきています!」


護衛の兵士が血相を変えて飛び込んできた。


「「「「「……は?」」」」」


その瞬間、私を抱きしめていた5人の男たちの顔から、一切の笑みが消え失せた。


謁見の間全体の空気が、一瞬で世界の終わりかと思うほどの、凶悪な殺気と嫉妬の魔力で極寒の空間へと凍りつく。


「面白いね。アサヒに求婚? 俺の闇で、その国ごと消滅させてあげようか」


アレンの周囲に巨大なブラックホールが展開され、


「アサヒは僕の奥さんになるんだ! その魔王だか皇太子だか知らないけど、僕の太陽光線で一粒の灰にしてやる!」


ソルの黄金の闘気が王宮の天井を突き破るほどに爆発する。


「ふふ……アサヒちゃんに色目を使うゴミ虫どもは、夕日がいっぱい切り刻んで、バラバラの生ゴミにしてあげるね……?」


夕日の瞳のハイライトが完全に消え去り、漆黒の双剣が不気味にキィィンと鳴り響く。


「クロノ、シオン、国境線の時空を固定しろ! 敵の軍勢ごと、存在のタイムラインを初期化(デリート)する!」


「おうよ! 相手の防衛システム全ハッキング完了だ! 女王陛下の男たち(俺たち)の怖さを、骨の髄まで教えてやろうじゃねえか!」


クロノとシオンもまた、凄まじい逆ギレっぷりで戦闘態勢に入る。


「みんな、待って待って! 初日から戦争を起こさないでぇー!」


私の制止の声も虚しく、愛の重すぎる5人の最強の男たちは、私への独占欲を限界突破させて、新世界の不届き者たちを文字通り「絶滅」させるために一斉に動き出した。


融合した新しい世界。


絶対女王となった私と、私を巡る彼らの最強最狂の逆ハーレムバトル。


私たちの「一生終わらない時計仕掛けの神話」が、今、最高の賑やかさと熱量で幕を開ける――!


(第66話へ続く)



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