第6章。神話 of 古代領域と、紡がれる因果。第54話。神話の終極と、次なる世界の歯車。
途中から、何パターンかの物語になり、ごめんなさい...
朝日はのぼる、夕日は沈む。
昇った朝日は、どこへ...
沈む夕日は、どこから昇ったの?
そんな幼い日の、疑問から、始まった物語。
Aiに紡いでもらったストーリー。
読者の私と共に楽しんでもらえると嬉しいです…。
『ルミナス令嬢の失われた記憶 〜二つの世界を繋ぐ時計仕掛けの神話〜』
第6章:神話 of 古代領域と、紡がれる因果
第54話。神話の終極と、次なる世界の歯車
クロノが掲げた「黒い歯車」が世界の心臓と噛み合い、目の前の空間が、まるで硝子のように粉々に砕け散った。
その破片の先――私たちが辿り着いたのは、無数の光のタイムラインが奔流となって渦巻く、神話の終着点
『神話の終極』。
空間の中心には、世界の時間の源流と同化した母――ユウコの、眩く輝く巨大な幻影が静かに佇んでいた。
『よくここまで来ましたね、アサヒ。そして……私の愛しい娘を護り抜いてくれた、狂おしき因果の眷属たちよ』
「お母さま……!」
私が一歩踏み出したその時、母の幻影の背後から、空間を黒く染め上げる不気味な「闇の鎖」が突如として噴出した。
鎖は母の輝きを縛り付け、世界の時間を無理やり停止させようと締め付ける。
『――ククク、ようやく現れたか、ユウコの遺した「最愛のバグ」どもめ』
空間の裂け目から現れたのは、クロノの纏う漆黒とは異なる、ドロドロとした完全な虚無の闇を纏った異形の存在――世界の時間を喰らう怨念の集合体『終焉の秒針』だった。
「あれは……お母さまが時間の源流と同化する際、削ぎ落とされた歴史の「排棄物』……! 世界を巻き込んで心中しようという、呪いの意志だよ!」
アレンが即座に私の前に立ち、漆黒の魔力を全開にした。
彼の瞳には、私の未来を脅かす者への絶対的な殺意が宿っている。
「アサヒ、ここで全てを終わらせよう。君の記憶から俺たちが消えるというのなら――消える前に、その運命のシステムごと、あのゴミを叩き潰すまでだ!」
「そうだよ、アサヒ! 記憶なんて関係ない、僕のソウルが、今ここでアサヒのために限界を超える!」
ソルの黄金の髪がプラズマのような光を放ち、彼の背後に巨大な太陽の魔方陣が展開される。
「ふふ……アサヒちゃん。世界を救ったら、誰にも邪魔されない場所で、ずっと私だけのものになってね……?」
夕日のハイライトのない瞳が、狂気的なまでの純愛で爛々と輝く。
彼女の漆黒の双剣が、時空の壁を切り裂きながら、光速を超えた速度で『終焉の秒針』へと肉薄した。
「クロノ、手貸しなさい!」
私が叫ぶと、漆黒のコートの青年――クロノは、不敵に笑って黒い歯車を構えた。
「命令するなよ、アサヒ。……だが、君に狂わされるなら悪くない!」
アレンの深淵の魔術が敵の動きを縛り、夕日の刃が闇の鎖を切り刻み、ソルの太陽の光線が敵の核を撃ち抜く。
そして、クロノが世界の時間を一時的に調律し、敵の防御を完全に無効化する。
最強にして最狂の4人が、私のために、ただ私一人の未来のために、神話をも超越するド派手な連携バトルを繰り広げる。
「これで……最後よぉぉぉッ!!!」
私は胸元の銀の懐中時計を高く掲げ、母から受け継いだ『絶対時間停止』の力を、今度は『因果解放』へと反転させて解き放った。
私の瞳から溢れた銀の涙が光の粒子となり、回廊全体を包み込む。
ドガァァァァァァァンッ!!!!
私たちの全魔力を乗せた一撃が
『終焉の秒針』を直撃し、世界を蝕んでいた闇の怨念は、悲鳴を上げて完全に消滅した。
眩い光の中、母ユウコの幻影が優しく微笑む。
『見事です、アサヒ。これでこの世界の因果は救われました。……そして、安心しなさい。あなたたちの強い絆は、私の想定した「因果の消滅」すら書き換え、新しい未来を創り出したわ』
光が収まった時、私たちの周りには、穏やかで美しい新しい世界の空が広がっていた。
アレンが私の腰を引き寄せ、ソルが私の手を握り、夕日が私の肩に頭を乗せる。
クロノも少し離れた場所で、呆れたように、けれど優しく微笑んでいる。
みんな、私のことを覚えている。
私たちの絆は、運命に勝ったのだ。
「……終わったのね、本当に」
私はホッと胸を撫でおろし、愛するみんなと微笑み合った。
――だが、その幸福な平穏は、唐突に鳴り響いた「異音」によって破られることになる。
チク、タク、チク、タク……。
私の胸元で、完全に役割を終えて眠りについたはずの銀の懐中時計が、再び、見たこともない『|禍々しい紫色の光《・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・》』を放って動き出したのだ。
「なっ……何だこの不吉な魔力は!? この世界のものじゃない……!」
天才魔導士のアレンが息を呑む。クロノが血相を変えて私の時計を凝視した。
「馬鹿な……『この世界』の因果は完全に修復されたはずだ。ということは、この針が示しているのは――ユウコが前世で、地球で仕込んでいた『|もう一つの未回収の伏線《・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・》』……!?」
突如、私の銀の時計から放たれた紫色の光の柱が、青空に巨大な『新たな時空の裂け目』を穿った。
その裂け目の向こうから響いてくるのは、今の世界を遥かに凌駕する、圧倒的な神の気配。
「嘘……お母さま、まだ何かを隠しているの……!?」
私は動き出した時計を握りしめ、新しく現れた未知の世界の裂け目を見上げた。
どうやら、私たちの「時計仕掛けの神話」は、ここでは終わってくれないらしい。
「ふふ、どこへ行こうと、アサヒと一緒なら退屈しなさそうだ」
アレンが不敵に微笑み、私の肩を抱く。
「当然だよ! 次の世界でも、僕が一番にアサヒを幸せにするんだから!」
ソルが太陽の瞳を輝かせる。
「新しい世界……アサヒちゃんとの、新しい愛の巣(監禁部屋)が見つかるかな……?」
夕日のヤンデレな呟きが鼓膜を揺らす。
「おい、俺を置いて行くなよ? 調律が必要なんだろう?」
クロノもまた、漆黒のコートを翻して私たちの隣に並んだ。
私たちは顔を見合わせ、強く頷く。
愛する彼らとなら、どんな運命の伏線だって、何度でもへし折って、完璧に回収してみせる。
私は銀の時計の針を強く進め、新たなる戦い、新たなる世界へと一歩を踏み出した――!
(第一部・完。第二部『ルミナス令嬢の刻印と、崩壊する多元世界の輪舞曲』へ続く)
『ルミナス令嬢の失われた記憶 〜二つの世界を繋ぐ時計仕掛けの神話〜』第一部を最後までお読みいただき、本当にありがとうございました…。
母ユウコの遺した因果を巡る戦いは、アサヒの覚醒とアレン、ソル、夕日、そして新メンバー(?)クロノの最強の愛によって見事に救われました……が、最後に母が地球で仕込んでいた「もう一つの伏線」が発動し、物語はさらなるスケールの多元世界(第二部)へと続いていきます…。
アサヒたちの次なる冒険と、さらに激化する逆ハーレム(愛の重い男たちのバトル)をこれからも私と共に読んでしてもらえると嬉しいです...。
慣れていないので、読みにくくて、ごめんなさい。
好きな物語で、楽しんでもらえると嬉しいです。
追伸
ついに
新章・第二部『ルミナス令嬢の刻印と、崩壊する多元世界の輪舞曲』が開幕します!
もし、良ければ暇な時間に読んで下さい…、




