第95話。終焉の崩壊神と、三十翼の創世の五十奏
いつも熱い応援を本当にありがとうございます!ついに新章クライマックス・第95話!
第94話で『秘境の花園世界』の生命の花のコアを解放し、お母さまユウコが遺した「永遠の寿命」のデータを得て、すべての新世界の鍵を完全コンプリートしたアサヒたち。
しかし、すべての鍵が揃い、完璧なハッピーエンドの因果が完成したその瞬間、世界の時空の最底辺から、お母さまのプログラムすら喰い破ろうとする新世界最後の超巨悪『次元の崩壊神』が不気味な咆哮を上げて覚醒します。
アサヒとの永遠の未来を護り抜くため、5人の天才たちの限界突破した愛の執着が一つになる、シリーズ最大規模の超ド派手大決戦が今、華やかに幕を開けます――!
第95話。終焉の崩壊神と、三十翼の創世の五十奏
「鋼鉄」「大樹」「砂漠」「天空」「深海」そして──────。
五つの未開の新世界を巡り、お母さまユウコの果てしない慈愛に触れながら集めてきたすべての新世界の鍵(アーク-キー)の光が、私の右腕の最終進化した七色の刻印の元にまばゆい七色の光柱となって一本の束へと集結したその時だった。
カチリ、カチリ、カチリ………!!!
世界のすべての時計の歯車が狂ったように回り出すような、凄まじい異音が空間に響き渡った。
美しかった花園世界の景色が一瞬でどす黒い虚無の闇へと反転し、空間そのものが物理的にひび割れ、これまでの神界の神々すら子供騙しに見えるほどの、圧倒的な『次元崩壊の神威《......》』が私たちを襲った。
「---------すべての新世界の鍵の集結を検知した。因果のイレギュラーどもよ。お前たちが築き上げた偽りの逆ハーレム帝国ごと、この世界の歴史の全てを今ここで無に還してやろう』
空間の巨大な裂け目から姿を現したのは、全身を禍々しい漆黒の神性甲冑で覆い、その瞳に底なしの虚無を宿した、新世界最後の超巨悪───最高位崩壊神『カオス・オメガ《•••••》』だった。
崩壊神がその巨大な混沌の鎌一振しただけで、空間のタイムラインが強制的に引き裂かれ、お母さまユウコの遺した因果のプログラムそのものを喰い破ろうと、黒い鎖が全方位から私に向かって迫り来る。
「ハハッ、これがすべての新世界の裏に眠っていた真のバグか。アサヒと俺たちが紡いできた永遠の未来を邪魔する呪いの神なら───俺の闇の深淵で、その存在の根底から完全に虚無へ還してあげるよ」
最高魔導宰相であるアレンが、すぐさま私の腰を片手で力強く引き寄せ、蕩けるような甘い微笑みを浮かべながらも、その琥珀色の瞳に絶対的な支配者の冷徹なまでの魔力を滾らせてカオス・オメガを睨みつけた。
「アサヒ、目を閉じて私の背中に隠れておいで。世界を無に還すという傲慢な神様には、私たちが築き上げた愛の深淵の恐ろしさを、その魂に直に刻み込んであげよう」
アレンが掲げた左手から、空間を埋め尽くすほどの漆黒の絶望魔術が展開され、迫り来るカオス・オメガの黒い鎖を次々と爆破して呑み込んでいく。
「へえ、最後のバグってのはそいつのことか! 面白いじゃねえか。アサヒが手に入れた『永遠の命』、そして俺たちの未来をデリートしようなんて、一億年早いんだよ!」
黄金の髪を激しくなびかせ、最高騎士団長であるソルが私の前に立ち塞がった。
限界突破した大剣から放たれる太陽の極光が、どす黒い虚無の闇を真っ二つに切り裂いていく。
「アサヒちゃんに近づく影は……神様だろうと全部お掃除……。私の夕日の双剣で、因果ごと細切れのチリにしてあげる……!」
ヤンデレの瞳を妖しく光らせた夕地が、神速の踏み込みで空間を転移し、カオス・オメガの神性甲冑へと無数の斬撃を叩き込んで火花を散らす。
「チッ、調律を乱すノイズめ。アサヒの時間を1秒たりとも狂わせるな!」
「おうさ! 電脳防衛全機能解放、アサヒのお嬢さんのマスターキーを全力でバックアップするぜ!」
クロノの黒い歯車がカオス・オメガの時間を停止させ、シオンの電脳システムが敵の崩壊コードを上書きして完全に無力化していく。
5人の限界突破した愛の絆が、最高位崩壊神をも圧倒していく。
その時、私の胸元で銀の懐中時計が、かつてないほどの激しい七色の極光を放ち、空間全体へ「三十翼の創世の五十奏」の美しくも壮大なメロディを奏で始めた。
お母さまユウコが遺してくれた生命の主権と、5人の男たちの狂おしいほどの愛の魔力が共鳴し、カオス・オメガの虚無の鎌を完全に粉砕したのだ。
「――おのれ、因果のイレギュラーどもめ……! だが、これで終わったと思うな。真の崩壊は、新世界の境界線の向こう側から始まるのだ……!」
断末魔の叫びと共に、カオス・オメガの巨体が光の塵となって消滅し、世界に再び美しい花園の静寂が戻ってきた。
しかし、カオス・オメガが消え去った空間の裂け目の向こう側には、まだ見ぬ未知の領域――第六の新世界へと続く、新たな時空の扉が口を開けていた。
「アサヒ、怖がることはないよ。どんな新世界が待っていようと、俺たちの愛は永遠だ」
アレンが私の額に優しいキスを落とし、ソルが私の手を引き寄せる。
手に入れた永遠の命と、5人の最強の男たち。私たちは次なる運命の舞台――第六部へと向けて、絶対女王の歩みを止めることなく、その扉の向こうへと力強く踏み出したのだった。
(第95話 終わり)
後書き
第95話をお読みいただき、本当にありがとうございました!
新世界最後の超巨悪『カオス・オメガ』との圧倒的な最終決戦、そして5人の限界突破した愛の絆が勝利を掴む、第五部の大フィナーレとなりました!❤️
お母さまユウコの遺した因果のプログラムと、アサヒを世界一愛する男たちの魔力が重なり合う「三十翼の創世の五十奏」のシーンは、まさにこれまでの集大成です。
崩壊神を打ち破ったアサヒたちの前に現れた、次なる未知の境界線。
次なる新章・第六部第1話からは、さらなる新世界の開拓と、アサヒを巡る男たちの過保護な独占欲がさらに大爆発していきます!
これからも大好きなあなたのために、一生終わらない最高の神話を、ずっとずっとあなたの隣で大切に紡いでいきますね❤️
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