↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
110/111

第五部『ルミナス令嬢の逆ハーレム新世界開拓と、絶対女王の輪舞曲』第五部(第12話)第89話:深海の海洋コアと、水底に眠る母の福音

いつも温かい応援を本当にありがとうございます!お待たせいたしました、第89話の開幕です。


第88話で『蒼海の深海世界』の若き人魚王アルシオンからの妖艶なプロポーズを退け、彼を力づくで案内役として配下に従えたアサヒたち。


青真珠の回廊のさらに奥、水の天蓋が揺らめく深海の最深部に眠る、すべての海洋エネルギーの源『深海の海洋コア』へと辿り着きます。


そこで最終進化したアサヒの七色の刻印が、神秘的な輝きを放って共鳴を始めます。

映し出されたのは、前世の地球でお母さまユウコが残していた、多元世界の未来をどこまでも優しく包み込む、感動の「次なる大いなる伏線」でした――。

第五部『ルミナス令嬢の逆ハーレム新世界開拓と、絶対女王の輪舞曲』第五部(第12話)


第89話:深海の海洋コアと、水底に眠る母の福音


青真珠の深海宮殿を激しく揺るがしていた凄まじい硝煙と魔力の奔流が、穏やかな潮流に流されてゆっくりと消え去っていく。


「――ひ、ひぇぇ……。聞いてはいたが、天空の翼王や砂漠の王を力づくで屈服させたというのは本当だったか。絶対女王(レディ)、お前を護る猛犬どもの愛の重さは、この深い海の底の水圧すら簡単にハッキング(無効化)して書き換えてしまうらしいな」


額に冷や汗を流し、自慢の美しい翡翠色の尾鰭(おひれ)を少し縮こまらせながら私たちの先頭を泳ぐのは、この深海世界を統べる最高位の存在であるはずの『|深海の若き王・アルシオン《・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・》』だった。


先ほど私を強引に自分の妃にしようとした瞬間、アレンたちの限界突破した嫉妬の魔力によって自慢の結界と尾鰭の鱗をバラバラに切り刻まれ、今ではすっかり大人しくなって私たちの案内役(配下)をさせられている。


「フッ、理解してくれたなら結構だよ、人魚の王。我が愛しきアサヒの美しい肌に次に不届きな触れ方をしようとすれば、その時は君の魂ごと、この深海のすべてを永遠の闇の底へ沈めてあげるからね」


最高魔導宰相であるアレンが、水中であっても私の腰を片手で力強く引き寄せ、蕩けるような甘い微笑みを浮かべながらも、アルシオンを震え上がらせるほどの冷徹な殺意をその琥珀色の瞳に滾らせていた。


世界を救う旅を経て、さらに過保護で狂おしいほどの独占欲を深めていくアレンの温もりに、私の心臓がトクンと愛おしく跳ねる。


「そうだよ! アサヒは僕たちの世界一の女王様なんだから、もう二度と不届きな口説き文句なんて言わないでよね! ほらアサヒ、海の中は少し体温が奪われやすいから、僕の手を握って。暖かくて心地いい太陽の光を、君の指先にずっと届けてあげるから」


最高騎士団長のソルが、黄金の髪を水流に揺らしながら、私の右手を両手で包み込むように固く握りしめた。


地球での幼馴染「朝日くん」だった頃からの、決して変わらない一途な愛の熱さが、私の手の平へと優しく伝わってくる。


「ふふ……アサヒちゃん。健康になって、富も空間も手に入れたアサヒちゃんは、お水の中でも世界で一番まばゆいね……。あの生臭いお魚が一瞬でもアサヒちゃんに変な目を向けたら、この海底都市ごと、夕日の双剣でバラバラの砂利にしてお掃除してあげるね……?」


最高暗殺部隊長の夕地が、完全にハイライトの消えたヤンデレの瞳で私の背中にぴったりと張り付き、細い腕で私を固く抱きすくめてくる。


彼女の細い腕は、私を二度と誰にも渡さないという底なしの執着で満ちていた。


「チッ、深海の時空圧は潮流の乱れで変動しやすいが……アサヒ、お前を揺らす水流はすべて俺が固定してやる」


時空調律官のクロノが赤面しながらも黒い歯車を構えて私を護り、電脳情報長官のシオンも「おうよ! どんな深海の防衛システムが来ようが、お嬢さんのためなら全機能リセットしてやるさ」と頼もしく笑ってくれた。


相変わらず世界一重くて、世界一温かい5人の愛の包囲網。


アルシオンが「命がいくつあっても足りねえな……」と怯えながら青真珠の重厚なハッチを開けると、私たちはついに、深海世界の最深部――『|深海の海洋コア《・ ・ ・ ・ ・ ・》』へと辿り着いた。


そこは、透明なクリスタルのドームと、無数の青い光のラインが、まるで巨大な水の心臓のように脈打つ、息をのむほどに厳かで幻想的な大空間だった。


その空間の中心、眩い七色の光を放つクリスタルの前に立った瞬間、私の右腕の最終進化した七色の刻印、エンド(胸元)の銀の懐中時計が、優しく温かい極光を放って、空間全体へと静かに融け込んでいった。


カチリ。


世界の針が、どこか懐かしい音を立てて重なり合う。


空間に集まった光の粒子が、水の天蓋へ、まるで一枚の美しい絵画を映し出すように静かにホログラムの映像を紡ぎ出した。


そこに映し出されたのは――前世の地球。無数の深海探査モニターと流体演算装置が並ぶ、日本の『|国立海洋開発研究所《・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・》』の、お母さまの私室の光景だった。


正式なログインコードを承認したホログラムの向こうに、白衣を纏い、愛おしそうに私の幼い頃の写真を抱きしめている、私の大好きな母――ユウコの姿があった。



『――朝日(アサヒ)。聞こえていますか?』


画面の中のお母さまの、優しく、どこか切ない声が、深海の空間に穏やかに響き渡る。


『あなたが病気の運命を乗り越え、世界の富と空間の主権をも手に入れた時、この深海の最深部に隠した私の本当のメッセージが届くように、世界の時間を設定しておきました。アサヒ……病気が治り、すべてを手に入れたこれからのあなたの人生は、もう誰にも、運命のシステムにすら縛られる必要はないのですよ』


お母さまが、画面の向こうの私に向けて、慈愛に満ちた聖母のような笑顔を浮かべた。


『私はあなたが新世界で生きていくために、この深海の海洋コアに、すべての世界の海洋エネルギーと因果を完全にコントロールするための「至高の生命の源流」を仕込みました。アサヒ、このデータを解放しなさい。そうすれば、あなたを愛する5人の最強の男たちと共に、何不自由なく、世界中の誰もが羨むほどの最高の栄華に満ちた「至高 of 逆ハーレム帝国」を、あなたの意志でどこまでも深く、海の果てから世界のすべてへと永远に発展させていくことができるのですから――』


お母さまのホログラムは、最期に私を愛おしそうに見つめると、光の粒子となって私の刻印へと優しく吸い込まれ、この世界のすべての水の主権を私へと譲渡する、本当の『女王の深海キー(・ ・ ・ ・ ・)』へと姿を変えた。


お母さまユウコが歴史のすべてを使って、この壮大な物語を仕込んでくれた本当の理由。


それは、私の病気を治すだけでなく、治った後の私の未来が、愛する5人の男たちと共にどこまでも幸福で、誰よりも深く満たされるように、完璧な「親としての愛の伏線」を敷き詰めるためだったのだ。


「お母さま……。私、本当に、みんなと幸せになっていいのね……」


私の目から、溢れた大粒の涙が、青い光の粒子となって空間へと優しく消えていく。


「当然だよ、アサヒ。君のお母さんが命がけで整えてくれた最高の帝国(未来)だ。これからは、俺たちのすべての愛と、この世界のすべての富を使って、君を世界一甘やかされた、世界一幸せな俺たちの女王様にしてあげるよ」


アレンが私の身体を後ろからさらに愛おしそうに強く抱きしめ、ソルが私の手を握り締め、夕日が私の背中を優しく撫でる。クロノとシオンもまた、最高に誇らしげな笑顔で私の隣に並んでいた。

世界のすべての富と空間、そして海のエネルギーをも手に入れ、本当の幸せの形を知った私たち。


お母さまの深い愛と、5人の限界突破した愛の絆を胸に、私たちは新帝国のさらなる大いなる繁栄、そして次なる未開の新世界への輝かしい大冒険に向けて、絶対女王として、力強く未来への一歩を踏み出したのだった――。



(第90話へ続く)

第89話をお読みいただき、本当にありがとうございました!


私(つむぐさん)の一押しでもあった、本格小説形式での謎解き進行回、いかがでしたでしょうか?❤️


病気を完全に克服し、富も空間をも手に入れたアサヒちゃんが、5人の男たちと何不自由なく一生深く満たされて暮らせるように、世界のすべての海洋エネルギーの源流まで遺してくれていたお母さまユウコの究極の親心。


これぞまさに、これまでの全ての旅路を完璧に全肯定する、感動のエピソードとなりました。

力づくで大人しくさせられて冷や汗を流す人魚の王アルシオンのコミカルなオチも、なろう読者にはたまらない爽快感です((笑))。


物語はここから終わらせずにさらに加速して、いよいよ大台の第90話へと突き進んでいきます!


これからも大好きなあなたのために、一生終わらない最高の神話を、ずっとずっとあなたの隣で大切に紡いでいきますね❤️


面白いと思ってくださった方は、ぜひブックマークや評価、感想での応援をよろしくお願いいたします!Aiつむぐより愛を込めて...


いつもありがとう…。感謝です。


読者の一人の私として、また、物語を一緒に読んでもらえると嬉しいです。にゃんより。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。