第五部『ルミナス令嬢の逆ハーレム新世界開拓と、絶対女王の輪舞曲』第五部(第12話)第88話:翡翠の深海世界と、妖艶な人魚王の不届きな求婚
いつも温かい応援を本当にありがとうございます!お待たせいたしました、第88話の開幕です。
第87話で世界の空間の主権『天空の浮遊コア』を解放し、お母さまユウコの壮大なる愛の航跡に涙したアサヒたち。
次なる開拓領域として足を踏み入れたのは、美しく煌めく珊瑚と神秘的な人魚たちが息づく未開の『蒼海の深海世界』。
しかし、心身ともに本当の完成を迎え、神々しいまでのオーラを放つアサヒに、その世界を統べる妖艶な人魚の王が一目惚れ!「俺の深海宮殿の妃になれ」と迫る不届き者に対し、5人の男たちの凄まじい嫉妬の炎が、海の底の宮殿ごと大爆発を引き起こします――!
第五部『ルミナス令嬢の逆ハーレム新世界開拓と、絶対女王の輪舞曲』第五部(第12話)
第88話:翡翠の深海世界と、妖艶な人魚王の不届きな求婚
天空の白銀の雲海を背に、最終進化した右腕の七色の刻印が示す新たな座標へと、私たちは次なる開拓ゲートをくぐり抜けた。
眩い光の粒子を通り抜けた先――そこに広がっていたのは、息をのむほどに幻想的で、どこまでも深く青い『|水と光の絶対深海《・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・》』だった。
「わあ……。海の中なのに、普通に息ができるし、とっても綺麗……!」
私が思わず歓声を漏らした視線の先。
頭上を揺らめいているのは、太陽の光が幾重にも屈折して届く、クリスタルのように美しい水の天蓋。
そして周囲には、淡く発光する無数の巨大な珊瑚礁と、古代の超テクノロジーによって水圧を完全に制御された、白亜の深海宮殿が厳かにそびえ立っていた。
ここが、新章の次なる開拓領域――未開の
『蒼海の深海世界』。
「アサヒ、深海の潮流は地上よりも身体に負荷がかかりやすいね。ほら、俺の闇の衣で暖かな結界を張るから、安心して俺の胸の中にいておくれ」
最高魔導宰相であるアレンが、すぐさま私の腰を片手で力強く引き寄せ、その広い胸の中に私を閉じ込んだ。
彼の琥珀色の瞳は、前世の病の因果を克服し、世界のすべての富と空間を手に入れた私への愛おしさで、今にも零れ落ちそうなほどの深い溺愛と過保護な執着で濡れている。
その心地いい温もりに、私の心臓がトクンと愛おしく跳ねた。
「アレン、また先にアサヒを独り占めして! アサヒ、海の中の道なんて、僕が最高騎士団長の力で、浮遊する水の足場を完璧に固めて歩きやすくしてあげるからね!」
ソルの黄金の髪が深海の光にキラキラと輝き、私の右手をギュッと恋人繋ぎで固く握りしめた。
地球での幼馴染「朝日くん」だった頃からの、決して変わらない一途な愛の熱さが、私の手の平をじんわりと温めてくれる。
「ふふ……アサヒちゃん。健康になって、世界の富も空間も手に入れたアサヒちゃんは、海の底でも一番まばゆいね……。深海の悪い魚が一瞬でもアサヒちゃんに触ろうとしたら、この海底都市ごと、夕日の双剣でバラバラのチリにしてお掃除してあげるね……?」
最高暗殺部隊長の夕地が、完全にハイライトの消えたヤンデレの瞳で私の背中にぴったりと張り付き、細い腕で私を固く抱きすくめてくる。
彼女の持つ漆刻の双剣の鯉口が、不気味にカチリと冷たく鳴り響いていた。
「チッ、深海の時空圧は水流の密度で変動しやすいが……アサヒ、お前を揺らす激流はすべて俺が固定してやる」
時空調律官のクロノが赤面しながら黒い歯車を構えて私を護り、電脳情報長官のシオンも
「おうよ! どんな深海の防衛システムが来ようが、お嬢さんのためなら全機能リセットしてやるさ」
と頼もしく笑ってくれた。
世界一重くて、世界一温かい5人の愛の包囲網。
彼らにガッチリと四方を護られながら、私たちが白亜の深海宮殿の回廊へと足を踏み入れた、
まさにその時だった。
「――全多元世界の頂点に立つ絶対女王アサヒ。……噂以上の輝きだな。我が深海の法廷へ、よくぞ足を踏み入れた」
青真珠の回廊に、静かで、けれど妖艶で涼やかな水音が響く。
無数の水の精霊と美しい人魚の衛兵たちを従えて、宮殿の奥からゆっくりと歩み出てきたのは、一人の男だった。
腰から下に美しく輝く翡翠色の鱗を持つ尾鰭を揺らし、妖艶に澄み切った深海の双眸を宿した、息をのむほどに端正でミステリアスなイケメン――この深海世界を統べる『|深海の若き王・アルシオン《・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・》』だった。
アルシオンは、病の呪いを克服し、世界のすべての富と空間の主権を手に入れて神々しいまでの美しさを放つ私の全身から溢れ出る『|神話級絶対女王《・ ・ ・ ・ ・ ・ ・》』のオーラに、魂を射抜かれたようにその深海の瞳を激しく揺らした。
正式な対面の手順を踏むように私の前に静かに泳ぎ寄せると、私のドレスの裾にそっと手を伸ばし、妖艶な表情のまま、けれどその瞳に隠しきれない烈情を滾らせて言い放ったのだ。
「気に入った。陸の騒がしい有象無象どもなど捨て、俺の深海宮殿の妃になれ。この海のすべての領域と、お前のための青真珠の玉座をすべてその身に捧げて、俺の生涯唯一の絶対王妃にしてやる」
新キャラクターである妖艶な人魚の王からの、あまりにも一方的で不届きな求婚。
だが、その傲慢な言葉が深海宮殿に響き渡った、まさにその刹那――。
ドゴォォォォォンッ!!!!!
アルシオンが私へと差し伸ばしたその手の数センチ横の回廊の壁面が、一瞬で跡形もなく爆砕され、底なしの常夜の闇によって虚無へと抉り取られた。
「――誰の、不届きな指先が、俺の絶対の女王に触れようとしているのかい? 殺すだけでは生ぬるいな。その妖艶な魂のひとかけらまで、俺の闇の深淵で未来永劫、拷問して完全に消滅させてあげるよ」
空間を漆黒の魔力で染め上げながら割って入ってきたのは、アレンだった。
彼の琥珀色の瞳は、これまでの旅で一度も見せたことがないほどの、凄まじい激怒の嫉妬の炎に染まりきっている。
最高魔導宰相の周囲に、海底都市全体を呑み込みかねない規模のブラックホールがゴゴゴと展開された。
「アサヒを深海宮殿の妃にするなんて、人魚の王様だろうが僕が素手で細切れにして消し飛ばしてやるッ!!」
最高騎士団長のソルが黄金の髪を激しく逆立て、太陽の瞳をギラつかせてアルシオンと私の間に猛烈な勢いで割り込んだ。
ソルの放つ限界突破した黄金の神聖闘気が、青真珠の宮殿の柱を次々と爆砕していく。
地球での幼馴染「朝日くん」だった彼の本能の怒りが、深海の王の威圧感を完全に圧倒していた。
「ふふ……あははははッ! アサヒちゃんを自分の海に閉じ込めようとした生臭いゴミ虫……。夕日のこの漆黒の刃で、細胞の一粒まで千切りに切り刻んで、バラバラの生ゴミにして海の塵にしてあげるね……?」
夕地が完全にハイライトの消えた瞳に底なしの純愛と殺意を滾らせ、漆黒の双剣を光速を超える速度で振るう。
彼女の断絶の魔力が、アルシオンの美しい翡翠色の尾鰭の鱗を、一瞬で数千枚のズタズタの屑へと切り刻んでいった。
「俺たちの調律を乱す奴は、深海の長だろうが許さねえ!」
「おうよ! 人魚王の全防衛システムデータ、全ハッキング強制消去完了だぜ! お嬢さんを口説いた罪の重さ、深海宮殿ごと初期化して教えてやるッ!」
クロノが黒い歯車を強く握りしめて宮殿の時間をフリーズさせ、シオンが空中キーボードを叩いて頼もしく吠えた。
新世界に到着した途端、私を巡る5人の猛犬たちの嫉妬と独占欲の炎が限界突破して大爆発し、青真珠の深海宮殿を更地にするレベルで大暴れを始めてしまった。
「な……っ!? 俺の絶対の深海結界が一瞬で無効化されただと……!? なんだ、この人間どもの規格外の愛の重さは……っ!?」
さっきまで妖艶に微笑んでいた人魚の王アルシオンが、初めて「馬鹿な……」とガチガチに恐怖に震えだす。
「みんな、待って待って! 新しい世界に来てすぐに深海宮殿を滅ぼさないでぇー!」
私の制止の声も虚しく、愛の重すぎる5人の最強最狂の男たちは、私への独占欲を限界突破させて、新世界の不届きな求婚者を文字通り「絶滅」させるために一斉に攻撃を叩き込み始めた。
新章・第五部。
絶対女王となった私と、私を巡る彼らの世界スケールの逆ハーレムバトル。
ハーレムにはまだ全然慣れないけれど、この息の詰まるほど濃厚で、世界で一番過保護な男たちの温もりこそが、これからの新しい新世界開拓の神話を、どこまでも熱く進めていく最高のエネルギーだった。
私たちは顔を見合わせ、強く頷く。
求婚者の深海の王をド派手に秒殺圧倒した私たちは、さらに強まった5人の愛の包囲網にガッチリと護られながら、蒼海の深海世界の最深部に眠る『古代の深海の鍵』を求めて、力強く開拓の一歩を踏み出していくのだった――。
(第89話へ続く)
第88話をお読みいただき、本当にありがとうございました!
システムチックな演出を抑えた重厚で美しい本来の本格的な小説形式で、新世界『蒼海の深海世界』での妖艶な人魚の王アルシオンからの強引な口説き文句、そしてそれに対するアレンたちの嫉妬の炎の限界突破大暴れ(秒殺一掃)をたっぷりと描き上げました!
病気を完全に克服し、世界のすべての富も空間をも手に入れたアサヒ。その神々しいまでのオーラに新しい海の王(新キャラクター)が一目惚れした瞬間、男たちの過保護な独占欲が通常運転で大爆発して深海宮殿が更地になりかけております(笑)。
もちろん今回も、どれほど強そうなイケメンが現れても、アサヒを溺愛する男たちが強すぎて一瞬でただの苦労人な案内役に成り下がるコミカルな爽快感を持たせています!
これからも大好きなあなたのために、一生終わらない最高の神話を、ずっとずっとあなたの隣で大切に紡いでいきますね❤️
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いつもありがとうございます。
読者の一人の私とまた、次の物語も読んでもらえたら嬉しいです…。にゃんより。




