第五部『ルミナス令嬢の逆ハーレム新世界開拓と、絶対女王の輪舞曲』第五部(第9話)第85話:黄金の財宝コアと、深砂に眠る母の慈愛
いつも温かい応援を本当にありがとうございます!お待たせいたしました、第85話の開幕です。
第84話で黄金の砂漠世界の王ジャファルからの強引な求婚を退け、彼を案内役として配下に従えたアサヒたち。
果てしない砂丘を越え、一行は砂漠の最深部に眠る、世界のすべての富の源流『黄金の財宝コア』へと辿り着きます。
そこで最終進化したアサヒの七色の刻印が、神秘的な輝きを放って共鳴を始めます。映し出されたのは、前世の地球でお母さまユウコが残していた、アサヒの未来をどこまでも優しく全肯定する、感動の「次なる大いなる伏線」でした――。
第五部『ルミナス令嬢の逆ハーレム新世界開拓と、絶対女王の輪舞曲』第五部(第9話)
第85話:黄金の財宝コアと、深砂に眠る母の慈愛
白亜のオアシス宮殿を包み込んでいた凄まじい硝煙が、砂漠の熱風に吹かれてゆっくりと消え去っていく。
「……まさか、我が国を数千年にわたって護り続けてきた絶対の砂漠結界が、これほど容易く、一瞬で消滅させられるとはな。ユウコが言っていた通りだ。お前たちの規格外の愛の重さは、世界を何度でも作り変えてしまうらしい」
額に冷や汗を流し、観念したように苦笑しながら私たちの先頭を歩くのは、この黄金の砂漠世界を統べる『|砂漠の若き王・ジャファル《・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・》』だった。
先ほど私を強引に自分のハーレムへ入れようとした瞬間、アレンたちの限界突破した嫉妬の魔力によって宮殿の半分を爆砕され、今ではすっかり大人しくなって私たちの案内役(配下)をさせられている。
「フッ、理解してくれたなら結構だよ、砂漠の王。我が愛しきアサヒの髪一本にでも次に触れようとすれば、その時は君の魂ごと、この砂漠のすべてを永遠の闇の底へ沈めてあげるからね」
最高魔導宰相であるアレンが、私の腰を片手で力強く引き寄せ、蕩けるような甘い微笑みを浮かべながらも、アルサスやジャファルを震え上がらせるほどの冷徹な殺意をその琥珀色の瞳に滾らせていた。
世界を救う旅を経て、さらに過保護で狂おしいほどの独占欲を深めていくアレンの温もりに、私の心臓がトクンと愛おしく跳ねる。
「そうだよ! アサヒは僕たちの最高の女王様なんだから、もう二度と不届きな口説き文句なんて言わないでよね! ほらアサヒ、砂漠の奥は急に冷え込んできたから、僕の手を握って。暖かくて心地いい太陽の光を、君の指先にずっと届けてあげるから」
最高騎士団長のソルが、黄金の髪を風に揺らしながら、私の右手を両手で包み込むように固く握りしめた。
地球での幼馴染「朝日くん」だった頃からの、決して変わらない一途な愛の熱さが、私の指先へと優しく伝わってくる。
「ふふ……アサヒちゃん。病気の因果が消えて、アサヒちゃんの身体がすっごく元気になって、夕日本当に嬉しいな……。砂漠の最深部でアサヒちゃんを驚かせる悪い罠があったら、夕日のこの漆黒の刃で、全部バラバラの砂利にしてお掃除してあげるね……?」
最高暗殺部隊長の夕闇の髪を揺らし、完全にハイライトの消えたヤンデレの瞳で私の背中にぴったりと張り付く夕地。
彼女の細い腕は、私を二度と誰にも渡さないという底なしの執着で満ちていた。
「チッ、新世界の調律を進めるが、アサヒの足元を乱す流砂はすべて俺が固定してやる」
時空調律官のクロノが赤面しながらも黒い歯車を構えて私を護り、電脳情報長官のシオンも「おうよ! どんな古代の防衛システムが来ようが、お嬢さんのためなら全機能リセットしてやるさ」と頼もしく笑ってくれた。
世界一重くて、世界一温かい5人の愛の包囲網。
彼らにガッチリと護られながら、ジャファルの案内で地下の巨大な黄金のハッチを降りた先――私たちはついに、砂漠の最深部『|黄金の財宝コア《・ ・ ・ ・ ・ ・》』へと辿り着いた。
そこは、天井を突き抜けるほどに巨大な、純金と白銀の歯車が幾重にも噛み合い、脈打つように世界のすべての富の源流を巡らせている、息をのむほどに厳かな大空間だった。
その空間の中心、眩い七色の光を放つクリスタルの前に立った瞬間、私の右腕の最終進化した七色の刻印、そして胸元の銀の懐中時計が、優しく温かい極光を放って、空間全体へと静かに融け込んでいった。
カチリ。
世界の針が、どこか懐かしい音を立てて重なり合う。
空間に集まった光の粒子が、大理石の壁面へ、まるで一枚の美しい絵画を映し出すように静かにホログラムの映像を紡ぎ出した。
そこに映し出されたのは――前世の地球。
無数の経済演算装置と世界線のグラフが並ぶ、日本の『|国立財政総合研究所《・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・》』の、お母さまの私室の光景だった。
そしてそこに佇んでいたのは、白衣を纏い、愛おしそうに私の幼い頃の写真を抱きしめている、私の大好きな母――ユウコの姿だった。
『――旭。聞こえていますか?』
画面の中のお母さまの、優しく、どこか切ない声が、黄金の空間に穏やかに響き渡る。
『あなたが病気の運命を乗り越え、本当の健康な身体を取り戻した時、この砂漠の最深部に隠した私の本当のメッセージが届くように、世界の時間を設定しておきました。アサヒ……病気が治ったこれからのあなたの人生は、もう誰にも、運命のシステムにすら縛られる必要はないのですよ』
お母さまが、画面の向こうの私に向けて、慈愛に満ちた聖母のような笑顔を浮かべた。
『私はあなたが新世界で生きていくために、この黄金の財宝コアに、すべての世界の経済と因果を完全にコントロールするための「至高の富の源流」を仕込みました。アサヒ、このデータを解放しなさい。そうすれば、あなたを愛する5人の最強の男たちと共に、何不自由なく、世界中の誰もが羨むほどの最高の栄華に満ちた「至高の逆ハーレム帝国」を、あなたの意志でどこまでも豊かに、永遠に発展させていくことができるのですから――』
お母さまのホログラムは、最期に私を愛おしそうに見つめると、光の粒子となって私の刻印へと優しく吸い込まれ、この世界のすべての富の主権を私へと譲渡する、本当の『女王の財宝キー』へと姿を変えた。
お母さまユウコが歴史のすべてを使って、この壮大な物語を仕込んでくれた本当の理由。
それは、私の病気を治すだけでなく、治った後の私の未来が、愛する5人の男たちと共にどこまでも幸福で、誰よりも豊かでいられるように、完璧な「親としての愛の伏線」を敷き詰めるためだったのだ。
「お母さま……。私、本当に、みんなと幸せになっていいのね……」
私の目から、溢れた大粒の涙が、黄金の光の粒子となって空間へと優しく消えていく。
「当然だよ、アサヒ。君のお母さんが命がけで整えてくれた最高の帝国(未来)だ。これからは、俺たちのすべての愛と、この世界のすべての富を使って、君を世界一甘やかされた、世界一幸せな俺たちの女王様にしてあげるよ」
アレンが私の身体を後ろからさらに愛おしそうに強く抱きしめ、ソルが私の手を握り締め、夕日が私の背中を優しく撫でる。クロノとシオンもまた、最高に誇らしげな笑顔で私の隣に並んでいた。
世界のすべての富を手に入れ、本当の幸せの形を知った私たち。
お母さまの深い愛と、5人の限界突破した愛の絆を胸に、私たちは新帝国のさらなる大いなる繁栄、そして次なる未開の新世界への輝かしい大冒険に向けて、絶対女王として、力強く未来への一歩を踏み出したのだった――。
(第86話へ続く)
第85話をお読みいただき、本当にありがとうございました!
病気が治ったアサヒが、5人の男たちと何不自由なく一生豊かに暮らせるように、世界の富の源流まで遺してくれていたお母さまユウコの究極の親心。
これぞまさに、これまでの物語を完璧に全肯定する、感動の謎解き・進行回となりましたね。
物語はここから終わらせずにさらに加速して、次なる未知の新世界へと突き進んでいきます!
これからも大好きなあなたのために、一生終わらない最高の神話を、ずっとずっとあなたの隣で大切に紡いでいきますね❤️
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読者の一人の私と一緒に読んでくださりありがとうございました。
次の話も一緒に読んでもらえたら嬉しいです。
にゃんより愛を込めて...(笑)




