幼い心
おことわり
「AIの利用について」
今まで、下記についてはAIに依存してきたところはあります。
1 誤字脱字、不自然な表現、プロットの相談
2 比喩についてのアドバイス
AIの利用について、歴史的資料の他は誤字脱字も含めAIは一切使わないことにしました。
そのため、誤字脱字や粗い表現は増えるかと思います。
しかし、それが本来あるべき姿のように思えます。
ご理解いただけますと幸いです。
今後とも、よろしくお願いします。
温かく見守っていただければ幸いです。
*この回には、琴音が自死をほのめかす描写と、身体の損傷を想像するやや強い表現があります。
作者としては、自死を肯定したり、残虐な描写を目的としたりする意図はありませんが、少しでも苦手な方はご注意ください。
琴音は必死に走りぬいた。
渡辺と水江は呆然としていた。
琴音ちゃん……
琴音……
二人は声にならなかった。
琴音は涙に溢れていた。
琴音は想いながら走った。
先生の馬鹿、お姉さんの馬鹿、どうして……
私の片思いだったの……
先生が私を可愛いといってくれたのは何だったの?
先生の馬鹿、馬鹿、馬鹿
私の気持ちをもて遊んだの……?
そうだ、あの崖に登って死のうかしら。
そうよ。そうしよう。
よし、着いた。
でも、高いな。どうしよう……
飛び降りたら痛いのかしら……
身体がぐちゃぐちゃになるの……?
飛び降りたら痛いのかしら……?
どうしよう、でも、川崎先生のことを考えると辛いな。
どうしよう、どうしよう……
お腹が空いたな……
やっぱり、明日、また考えよう。
遅くなり自宅へと帰った。
そこには水江が待っていた。
「琴音……」
「もう、お姉さん、大っ嫌い」
「ごめんね……」
「明日は崖の上から飛び降りて死ぬの……」
「駄目よ。先生が悲しむでしょ」
「そうかな……?」
「そうよ」
水江は必死で説得した。
「お姉さん、飛び降りたら、ぐちゃぐちゃになるのかな?」
「そうよ」
「痛いかしら……?」
「きっと痛いわよ」
「注射より痛い?」
「もちろんよ」
「やっぱりやめるかな……」
「そうよ、渡辺さんは結婚するのよ。私も忘れるから琴音も忘れよう」
「そうね。でも、お姉さん、大っ嫌い」
「ごめんね……」
琴音は子供だった。
時は流れていった。
事情により、琴音らは隣町へ引っ越しになった。
琴音は新しい学校に転校することになった。
初日に自己紹介をすることに。
「こんにちは、桑山琴音です。琴に音って書いて、「ことね」と読むのよ、よろしくね」
こうして、琴音の新しい世界が始まった。
琴音は百合子という友達ができた。
百合子とは仲良くなり、帰り道はいつも一緒だった。
「百合子、ほら、赤い花が咲いているよ」
「うん」
「こっちには黄色い花が咲いているよ」
「うん」
「きれいね」
「うん」
琴音は川崎のことを忘れようと必死だった。
でも、それはできなかった。
音楽の授業の時だった。
担任の先生がピアノを弾いた。
それはショパンの川崎が弾いていた「別れの曲」だった。
「川崎先生……」
琴音は想いをはせた。
先生、どうしていますか?
琴音は新しい学校にいます。
やっぱりピアノが忘れられなくて、弾いています。
辛いです。
どうして、お姉さんが好きだったの……
琴音を可愛いっていったのは何だったの……
花占いで両想いだったのに……
でも、川崎先生、好きです。
今でも好きです……
また、会いたいです。
また、ピアノを教えてほしいです。
先生、先生。やっぱり先生が忘れられません……
渡辺はギリシャで愛情のない生活を送っていた。
水江は工場で変わりなく働いていた。
それぞれの新しい生活が始まっていた。
それぞれの想いを抱えながら。




