寮生活の始まりです
ホームルームを終えて…やっぱり取り巻きが出来ていたが…気にしない方向が良いと判断した私はクラス編成と寮の部屋割りについてシルクスから聞いていた
この学校は祓い師養成所だから祓い師は国の資産と見なされる
ガウルシア王国は祓い師にランクをつけてギルド以外の処からも仕事をしてるらしい
今回の私の使い魔契約をしたせいで、シルクスは魔力値が上がりすぎてしまいAランクだったのがSランクに変わり実践戦闘方式の授業が主体のクラスに配属伴って寮も変わってくるらしい
いつでも戦える防衛戦の外…学校と目と鼻の先に寮がある
そして今目の前にあるのがその寮なんだが…文化は中世ヨーロッパ系なんだけど…
「なんで和風モダンで中と外の部屋数が合ってないの?」
「結界と空間属性有れば部屋はいくらでも作れるだろ。」
確かに。私も一応空間属性持ってるから扉を開けたら各部屋に繋がってるのはわかるその為の飾り扉なんだろうから
「そんなことより寮の管理人に挨拶にいくぞ」
「…シリクスじゃないけど嫌な予感する」
「…予感じゃない気がする」
「馬鹿の取り巻き…友好の神子だっけ?あそこで騒いでるの」
「…ああ、部屋がどこかわからないから素通りもできない…厄介だ」
ため息をついてギルドの家から通いたい気分になったとしても私は悪くないだろう…
「荷物必要なのは寮に有るからなあ…」
隣で遠い目をしていたシリクスも同じことを考えたらしい
ホントに厄介事の達人だ…
ああ、ギルドに帰りたい
厄介なのはあいつだと信じている私は行きたくないけど行かざるを得ない
管理人に向かって歩いていく
…最近体術も習ったし、もしあいつがなんかしそうになったら思いっきり殴る
「頼むから消滅(物理)はやめてくれよ…」
「普通の魔法なら良いの?」
「…出来ればそれも使わない方向で」
「体術も?」
「それは好きにしろ。友好の神子に手の内をできるだけ見せたくない」
私が神の子だって言うのをバレたくないわけね〜
ってもこの髪でバレバレな気はするが…
「シルクスが戦神癒し神の神子って分かってるの?」
「多分気づいてないだろう。そもそも王家の神子は鈍いし分かりやすい。」
言外に馬鹿だからってついてる気がする
私の知ったことじゃないけど
ため息混じりに近付いていくと不機嫌な月夏と友好の神子
あ、逃げたい
ただし逃走したらわかってるよなって目で語るシルクスに押さえ込まれたけど…
「シルクス・フォルミナ部屋番聞きに来ました」
あ、馬鹿は無視なんだ
じゃ、私もそうしよう
「楓柊、部屋を聞きに来ました」
「あ、ちょうど良いところに!」
うっわ〜…管理人さんすでに半泣き
なにしたのさこの馬鹿共は
「…なんの騒ぎですか?」
仕方ないから聞いてやるという姿勢は崩さないんだ
管理人さん泣いちゃうよ?知ったことじゃないけど
「楓、まるっと声に出すな、管理人さんに非はないんだから」
「ありがとうございます…」
あーあ泣かせたよ
「で?なんの騒ぎだったんですか?」
「新入寮される方の部屋割りを変えろと…」
「…因みにどんな部屋割りなんですか?」
「シルクス・フォルミナ様とカエデ・ヒーラギ様が同室でローラ姫とゲッカ・ホシノ様が一部屋ずつとなっております。これは学園長が決めた部屋割りなので変えられないと何度も言ってるんですが」
「楓は僕と同室!知らない人に楓は無理だよ」
「…知らない仲じゃないさ。なあ楓」
「私はシルクスの方が良い。精神的に落ち着く。」
「ほら、ゲツカ様二人ともこう言ってらっしゃるんだから」
あ、友好の神子は月夏の駄々を押さえていたのね
ありがたやありがたや苦手だけどそこだけは感謝します
「いーやーだ!!なんで僕が譲らないといけないの同室に成るべきは勇者の僕だよね!?」
……説教しますか言ったらいけないこと言ったしね
このワガママガキが…
「月夏、土・下・座。今の発言は私を拾ってくれたシルクスにも学園長にもわたしによくしてくれたメンバーに対する侮辱だ。部屋があるだけありがたいと思え」
「でた…ブラック楓…一時間は固いな…説教」
切れたわけではないムカついたのだ。きちんと周りは見えている
力があるくせに未だに使いきれていない馬鹿を説教し終えたら疲れた顔して潔く部屋に引き上げた
こんど何かで揉めたら足蹴にしてやる
「カエデ様、ありがとうございます」
泣きながら管理人さんに握手された
シルクスは自分が説教を聞いていた訳じゃないのに疲れた顔してるしさっさと部屋に行くべきだな
「カエデ様シルクス様のお部屋は三階の307号室になりますお部屋には空間転移魔法で魔方陣にいきたい部屋番号を思い浮かべると到着しますので」
「はーい、ありがとう」
「…腹へった」
…説教に夢中で3時間粘りましたご飯は仕方ないから私が作ろう育ての母直伝の料理を
その間にシルクスがこの部屋に月夏が来ないように目隠しの結界をはっているのを肌で感じる
最近気付いたが私のキャパシティがまたでかくなった…
以前なら出来なかった筈の魔法の痕跡を辿ることも出来るし
今みたいに肌で感じる事も出来るようになってきた
ご飯は仕方ないから時間がないのでパンにチーズを乗っけて焼いてこんがりチーズトーストの出来上がり因みにポーチドエッグ付きだパンは食堂の余りでスープは自家製のものだ
不味いわけない
お母さん直伝なのだから
…まあギルドのご飯も美味しかったけど、結構野菜より肉が多くてカロリー高いんだよね…その分地獄の特訓で消費したから体型的にはしまるところはしまった気がする
毎日の日課に体術が有るから引き締まらないかな…
「ごちそうさま」
「なんか足りないならまだ作るけど?」
「…んーもう良いかな。寝るだけなのにカロリー取りたくない」
「へー、シルクスでも気にするんだ」
「からだが重くなって楓に体術で負けるのは嫌だ」
そんな理由かい!
でも素早いことが良いことに変わりはないもんね私はスープだけにしよっとお腹空いてないし




