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前世に飽きた魔王の孫、世界に首を突っ込む 〜退屈だから全部かき回す〜  作者: 暇凡人T
一章 迷宮編

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その30 連戦はつらいよ

 まず、意識をこっちに向けてもらわないことには翔を守れない。

 だけどこんな千載一遇のチャンスを逃して良いものか?

 いや、良くない。

 ということで、初手で鱗を落としてしまいたい。

 ・・・このデカさの蛇の鱗、落とせるのか?

 違う、やらなきゃいけないんだ!

 うおおおおお!

 剣を鱗の間に入れ込み、全力で振り下ろす!

 

 バリバリン!


 くっそ、硬い!

 少ししか落とせなかった!

 でも、これでこいつの意識はこっちに向くは、ず!?


 ドゴッ


 重力が数倍になり、思わず膝をつく。


 「ぐうううう、、、」


 俺も重力磁場を発動するべきか、、、?

 ・・・いや、ここで相殺に使えば、攻撃時に使えない。

 重力磁場抜きの攻撃で、この巨大な蛇の装甲を破れる気はしない。

 今俺がすべきは!

 こいつを連れて、翔から離れること!

 こっちに来い!

 巨大蛇に、俺の後ろ方向に落ちるよう重力をかける。

 俺はそれを追って走る。

 

 「翔!ここから離れろ!」


 返事を待たずに走り出す。

 翔が逃げられることを信じて。



 ある程度、翔のいた位置からは離れた。

 体が重い。

 数倍の重力がかかった状態で走って来たから。

 一体こいつはどんだけ強いんだ?

 

 種族:魔物 グラディボロス

 進化ツリー 

 名前:なし

 神名:城塞蛇

 年齢:136歳

 レベル:15

 経験値:613/4570

 満腹度:72/100

 ステータス

 HP:10764/10764 MP:3853/3853 SP:9397/9462

 攻撃能力:5148 防御能力:9454

 魔法能力:2469 速度能力:5892

 スキル

 {HP回復高速化Lv5}{MP回復高速化Lv5}{SP回復爆速化Lv2}{神の声Lv10}{分析Lv2}{隠密Lv9}{物体感知Lv9}{衝撃攻撃Lv7}{大地攻撃Lv5}{磁力攻撃Lv9}{土大強化Lv3}{磁力大強化Lv2}{計算Lv4}{重力磁場Lv6}{回避Lv4}{鏡鱗Lv6}{視力大増強Lv2}{聴力増強Lv9}{嗅覚強化Lv6}{味覚強化Lv2}{触覚強化Lv9}{打撃大耐性Lv7}{斬撃耐性Lv9}{電気耐性Lv7}{土大耐性Lv8}{風耐性Lv3}{睡眠耐性Lv4}{磁力大耐性Lv4}{集中力増強Lv7}{生命力超増強Lv1}{魔力増強Lv9}{技力大増強Lv8}{攻撃能力大増強Lv1}{防御能力超増強Lv1}{速度能力大増強Lv4}

 魔法

 {土魔法Lv5}{磁力魔法Lv2}

 闘法

 {命闘神法Lv3}{魔闘法Lv7}{技闘神法Lv1}

 修練結晶:92

 スキル一覧表

 魔法一覧表

 闘法一覧表

 得意属性・苦手属性

 

 はぁ!?

 ほんとに上位種族なのかよ!

 どうやって勝てと!?

 ・・・落ち着け、、、勝てる、勝てるはずだ。

 今まで何回も、格上との綱渡りな戦闘をしてきた。

 同じくらいの防御力の瞬嵐龍に勝っただろ、、、?

 今回だけ行けないことはない、はず。

 うし。

 腹、括ろう。


 「ふぅー。」

 

 行くぞ!

 リミットブレイクの制限時間が迫ってる。

 さっさと決めたい。

 だから、まず同じ条件に落とす!

 超重領域!

 何度も感じて来た、周囲の重力が強くなる感覚。

 それを、今回も受け入れる。

 先手必勝だ。

 先程鱗を落とした場所を狙い、走りだす。

 攻撃系スキルを発動させつつ、抜刀を発動。


 ズッガァン!


 やっぱり、一撃じゃ破れない。

 なら、何度も重ねて攻撃するまで!

 

 ズガンズガンズガン!


 右、左、上から三連撃を叩き込むが、まだ両断できるほどの傷は蓄積していない。

 諦めずにもう一度攻撃を加えようとするが。


 ズドォォン!


 重力の向きを変更され、真横に吹き飛ばされる。


 「くっそ!」


 すぐに対応して、重力磁場を使い相殺するものの、それで生まれた隙はなくならない。

 

 「シャャァァァァァ!」


 巨大蛇が、鳴きながら噛みちぎりにくる。

 それを見て、剣を構え受ける用意をする。

 これを受ければ───

 

 ギィィン!


 剣と牙の衝突音が響く。

 膠着状態となるが、オーバーヒートが刻一刻と迫っている今、止まっている暇などない。

 ここなら行ける!

 そう思い、超重砲を発動する。

 大蛇の体内に向かって。

 体内には、大半の攻撃を反射する、厄介極まりない鏡鱗は存在しない。

 それを考えて発動した超重砲は、目論み通りに巨大蛇の胴体に風穴を開ける。

 綺麗に決まった!

 さらに追撃をしないと!

 この体制なら、、、

 剣を一瞬引いて、抜───


 ドガァン!

 

 また、重力の方向が変わり、真後ろにあった壁に叩きつけられる。

 それなら、と俺ももう一度重力の向きを変えようとしたが、重力はすぐ元に戻った。

 一体何が?

 前を向く。

 そこには、大きな体を思い切りしならせ、攻撃の用意を完了した巨大蛇の姿があった。

 さっきまでの攻撃とは、少し違う雰囲気を感じる。

 今まで散々使って来たからこそわかる。

 この攻撃には、重力磁場が乗っている。

 あの、重力を数倍にする力がそのまま攻撃に転用されるのだ。

 物理がある程度できる方なら、どれだけ凶悪な力かわかるだろう。

 これは、避けられない。

 せめて少しでも生存確率を上げようと、防御体勢をとる。

 その瞬間。

 

 ドッッッッガァァァァン!!!


 俺の世界は光を失った。



 


 「ッは!?」


 気を失ってた!?

 全身が痛い、、、

 そうだ!リミットブレイクの残り時間は?

 重力磁場メニューを見る。


 重力磁場メニュー

 リミットブレイク状態(1:12)

 発動可能

 {超重領域}

 {超重砲}


 ふぅ。

 よかった。

 まだオーバーヒートしてない。

 残り時間から見るに、ちょっと意識が飛んでただけ見たい。

 あっ!?

 そういえば、巨大蛇がいない!?

 まさか、翔のところに、、、!?

 行かないと。

 急げ!俺!

 走れ、、、走れ、、、走れ!

 見えた!

 巨大蛇の影が見える。

 だが、なにか体勢がおかしい。

 あっ!?

 翔を飲み込もうとしてる!?

 どうすればいい!?

 どうすれば、、、

 あっ、もう飲み込まれる寸前だ!


 「やめろぉぉぉぉ!!!」


 俺は、重力磁場のフルパワーで大蛇を引き寄せる。

 同時に、これもまた重力磁場で翔を遠ざける方向に重力を起こす。

 それをすれば、重力磁場がオーバーヒートして使えなくなり、負けてしまう。

 ───にも関わらず、俺は、躊躇うことなく実行した。

 その瞬間───


 ミシッ、、、バリバリィン!!!


 空間が、割れた。

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