表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/64

その2 ここはどこ?わたしはだれ?

加筆、修正版です

だいぶ変わってます

 ・・・うぅ。目がチカチカする。

 ここはどこだ?

 病院かな?

 いや、なんか違う気がする。

 とにかく、寝かされてる。

 体が上手く動かない。

 まあ、あんな衝撃を直に受けたんだから、腕とか脚とかどっか消し飛んでてもおかしくないわけで。

 ・・・あれ、なんだったんだ?

 もしや、爆弾? 

 教室に投げ込まれた?

 もしそうなら、前の方に座ってた奴ら…

 終わったな。

 いや、俺が知ってるやつほとんどいないし、別に悲しくはないんだけど。

 問題は翔だ。

 隣に座ってた。

 翔はどうなった?

 大丈夫なのか?

 看護師さんでもいれば、聞けるんだけどな。


 「おえ、おあう…あー…」


 ・・・ん?

 声が出ない? 

 喉もやられたのか?


 「*^?、$=+>|}{\。€;.=[<}”%。」


 !?

 なんだこの言葉。

 いや、本当に言葉か? 

 ただのノイズに聞こえる。

 少なくとも、日本語じゃない。

 ここ、日本じゃない…のか?

 目を開けようとする。

 まだチカチカして見えないけど、少しずつ輪郭が浮かんでくる。

 近くに女性が立って、る?

 輪郭は、たしかに人だ。

 だが、はっきり姿が見え始めると、それが人ではないことを認めなければいけなかった。

 鱗。

 角。

 そして、額に光る第三の目。

 仮装か?

 いや、もしかしてこれは夢なのか?

 ・・・でも、第三の目がぐりっと動いた瞬間、全身が凍りついた。


 ───怪物だ。


 「あああああああああああああああああああっっ!!」


 反射で叫ぶ。

 喉が焼けるみたいに痛い。

 殺される───そう思った。


 「*^*^、€;.$_“・」


 さっきと声が違う? 

 他にもいる?

 頭が混乱する。

 俺は、どうしたらいいんだ!?



 ・・・いや、一旦落ち着け俺。

 暴れたところでどうにもならない。

 やられるなら一瞬。

 なら、観察する。

 最後に見届けてやる。

 改めて見る。

 怪物…なんだけど。

 胸が、でかい。

 最初女性だと思ったのも、それのせいだ。

 ・・・って俺、何見てんだ。死ぬかもしれないのにカップ数気にしてどうする?

 慌てて目を逸らす。

 周りを見ると、どうやら部屋…寝室みたいだ。

 ベッドが二つ並んでいて、俺が寝かされているベッドと、もう一つ。

 そのベッドには誰か横たわっている。

 ・・・誰、って呼んでいいのかはわからないけど。

 うわ。 

 目が合った。

 さっきの怪物よりは、人間に近いかな。

 角が二本。

 それ以外はほぼ人間に見える。

 笑ってる…ように見えた。

 けど、意味はわからない。

 人外の笑顔なんて、ただ怖いだけだ。


 そして、もっと恐ろしいことに気づく。

 俺の体…

 なぜか…小さい。

 手は短い。

 指も丸い。

 ぷにぷにしてる。

 声も、さっきから妙に甲高い。

 赤ん坊? 

 いやいや、何それ。

 そんなわけ…

 ・・・いや、そんなわけしかない。

 なんだよ、これ…

 俺に何が起こったんだ?

 全くわからない。

 ただ、急激な眠気に引きずられる。

 まずい、こんなところで寝たら…

 抗おうとしたけど…無駄だった。

 視界は闇に沈み、俺の意識は、ぷつんと切れた。





////////////////////////

////////////////////////





 ある空間に、二つの影があった。

 それらは、ある映像を見ていた。

 

 「転生、全員完了しました。」

 「よし。引き続き監視を怠るな。」

 「はっ…ですが、なぜわざわざ彼らを…?」

 「お前が知る必要はない。」

 「ヒィッ!し、失礼しましたっ…!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ