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■第22話:女神への直接説教! ……えっ、私が面倒な「統治」なんてするわけないでしょ?

いつもお読みいただき、誠にありがとうございます。

『困った神様シリーズ』第5弾、本日も更新です!


魔法もチートも使わない、圧倒的な「自己肯定感」と「ド正論」による異世界蹂躙劇。

どうぞ、リラックスしてお楽しみくださいませ!



【場所:王都・新たに用意された好子様専用の宮殿】

世界を手中へ収めてから数日後。


好子専用に改装された宮殿の豪奢なサロンでは、二人の「最高クラスの男たち」が、凄まじいスピードで書類を捌いていた。


「……魔界の第4鉱山からの魔石採掘量、前月比で20%増。これを王都の魔導街灯のエネルギーに回す。魔王、そちらの承認印を」

「承知した、大公爵。……ふむ、だが王都のインフラ整備予算が少し足りんな。俺の魔王城の宝物庫から純金を追加で持ち出そう」


冷徹な大公爵レオンハルトと、元・魔界の支配者である魔王(現・お茶汲み兼パシリ)。


かつて交わることのなかった人間界と魔界のトップ同士が、好子という「絶対的な太陽」の下で、完璧な連携を見せながら実務(国造り)を回している。


「好子様。午後のスケジュールですが、隣国の特使との会談が……」


レオンハルトが恭しくスケジュール帳を開いた、その時だった。


「…………はぁ」


特注の最高級ソファでネイルの手入れをしていた好子が、深々と、そして心底ウンザリしたようなため息をついた。


「どうなされた、我が太陽。お気に召さないことでも?」

「お茶の温度が高すぎましたでしょうかァァッ!?」


二人のトップが瞬時に跪く。


好子は、ネイルファイル(爪やすり)をテーブルにパタンと置いた。

そして、目の前の男たちではなく……「虚空(天井のさらに上)」を、氷のように冷たい視線で見上げ、ビシッと扇子を突きつけたのだ。


「……ちょっと」


好子の声が、空間そのものを震わせた。


「何時までも覗いてんじゃないわよ。いつも覗いてたのは分かっているのよ」

「「……えっ?」」


レオンハルトと魔王が、顔を見合わせて固まる。

しかし、好子の視線は完全に「次元の壁の向こう側」を捉えていた。


「私がちょっと綺麗に掃除してあげたからって、調子に乗らないで。私が欲しかったのは『完璧で快適な環境』であって、『労働(統治)』じゃないの。泥臭いハンコ押しや、小難しい政治会議なんて、私の美貌を維持するリソースの無駄遣いよ」


好子は、天に向かって、オブラートに包むことのない「本気のクレーム(説教)」を叩きつけた。


「誰か私の代わりにこの世界を統治する者を準備して。何時までも私にこんなめんどくさいことをさせてないで、さっさとしてっ!!」



【場所:神界・ネフェルの部屋】

「ヒィィィィィィィィッ!!?」


女神ネフェルは、モニターの前で特製うちわを取り落とし、ひっくり返った。


画面の中の好子と、完全に「目が合って」いた。


「バ、バレてた!? 最初から、私が神界からずっとストーキング(観察)してたこと、完全に気づかれてたァァッ!?」


ネフェルは、ガタガタと震えながらモニターの前に正座した。


(好子様は、自分の価値を1ミリも下げない女……! つまり『世界を統治する労働』すらも、『私には見合わない面倒事』として丸投げしてきたのね!)

モニター越しに、好子の冷たい声が響く。


『聞いてるの? 3日以内に、私を煩わせない完璧な「後継者(統治者)」を用意しなさい。……できなければ、私が直接そっち(神界)に乗り込んで、あなたのその悪趣味な部屋ごと大掃除してあげるから』

「ひぃぃぃっ! ごめんなさいごめんなさい!! すぐやります! 人材派遣(勇者召喚)でも神の使いでもなんでも、即座に手配いたしますゥゥッ!!」


ネフェルは、自分の推し(好子)に直接怒られた恐怖と歓喜(?)で涙と鼻水を流しながら、神界の「世界管理システム」のキーボードを狂ったようなスピードで叩き始めた。


「ど、どうしよう! 好子様の代わりに、レオンハルトや魔王の上に立って世界を統治できるレベルの人材なんて、そう簡単に見つかるわけ……ッ! いや、探すのよ! 好子様に『さっさとして』って言われたんだから、徹夜してでも見つけるのよネフェル!!」


かつては「男への復讐」を目論んでいた女神は、今や完全に「好子様専属の人材派遣エージェント(ブラック労働)」へと成り下がってしまったのである。



【場所:王都・好子の宮殿】

「……ふぅ。これで少しはスッキリしたわ」


好子は、扇子をパチンと閉じ、再び優雅にソファへと腰を下ろした。


「ほ、好子嬢……? 今のは一体、誰に向かって……?」


レオンハルトが、冷や汗を流しながら尋ねる。


「ただの『無能な派遣会社(女神)』にクレームを入れただけよ。さあ、魔王。新しい統治者が来るまで、とりあえず私の肩でも揉みなさい。力が強すぎたら減給よ」

『は、ハハァーーッ!! 極上の力加減で揉ませていただきますゥゥッ!!』


かくして、自ら統治する気など毛頭なかった好子さんは、次元を超えて女神をパシリ(人事担当)として酷使し、本当の意味での「絶対的な女王(何もしないで完璧に扱われる存在)」として君臨し続けるのだった。

(第5弾・第22話・完)


本日もお読みいただき、ありがとうございました!


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それでは、また次回の更新でお会いしましょう。

今後とも宜しくお願いいたします!


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