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4 . ~蛇と妹~



4日目の朝、

もう、池に行くのが

当たり前のようになっていた。


3日も連続で通えるなんて、

気力も体力もかなり

戻ってきてるんじゃないかと思う。


カルガモの雛の生存と成長を確認して、

お気に入りのあのベンチで過ごすことが

好きになっていた。


4日目は6羽いたカルガモの雛が

4羽になってしまっていた。


ベンチでおにぎりを食べた。

あまり味がしなかった。


4羽の子ガモとお母さんガモは

いつも一緒だった。

だいたい、食べてるか、休んでるか。


とにかく、一生懸命食べて、

その後は休んで、移動して、

また、食べている。


1週間もたつと、

雛たちはひと回りもふた回りも

大きくなって、子ガモへと変わり、

泳ぎも、歩きもしっかりしてきた。


金色の蛇は弁天様の小島に帰っていった後、

全く姿を現さなかった。


あの水際まで下りていって、

待ったりしたけど、

大きな鯉と亀しかいなかった。


写真も撮れなかったし、

弁天様の小島に帰っていく

金色に光る蛇を見ただなんて、

話が出来すぎていて、

誰にも話せなかった。


信じてもらえそうもないと思ったから。



蒼鷺の彼にも4日目から会えなくなった。


狩り場が変わったのだろうか。


毎日、坂道を上って、下りて、通ったけど、

会えなかった。


しばらくベンチで休んで、

水面を見ながら、

蒼鷺の彼を待つのが日課となった。


そうして、何日も過ぎた。

金色の蛇に、もう一度会いたくて

水際で待ってたけど、

姿を見せてはくれなかった。


本当に見たんだろうか。


夢でも見てたんだろうか。


1人だったから、本当に見たのかどうかも

もう、誰にもわからなくなってしまった。


3週間が過ぎた。


妹もその池に行ってみたいと言うので

一緒に行った。


歩きながら、

カルガモや蒼鷺の話しはしたけど、

金色の蛇の話しはしなかった。


話すかどうか、迷ったけど、話せなかった。


池に着いた2人は、

カルガモ一家に挨拶して


咲き始めた紫陽花の写真を

撮ったりしながら歩いた。


あの水際に下りてみた。


その時、初めて妹に、

金色の蛇の話をしてみた。


ここで見たんだよ。


こういうふうに泳いで、

向こう岸に泳いでいったんだよ。。。


何色だった?


金色だった。


お母さんだと思った。


妹は金色と聞いて

少し驚いたみたいだったけど、


お母さんだよ。


と言った。

確信してるみたいだった。


色とりどりの大きな鯉や大きな亀を

2人でしばらく見ていた。


私は金色の蛇が現れた辺りを見てみたり、

足元に現れた大きなスッポンを見ていた。


突然、妹が指差して呟くように言った。


蛇だ。


私は指差す方を振り返って見た。


金色の蛇だった。


私が見たときよりも

もっと足元近くを泳いできた。


色とりどりの大きな鯉や亀の上を

滑るように泳いで、

まっすぐ妹の方へ泳いでいった。


私は心臓がドキドキしてた。


やっぱりお母さんだったんだ。

と思った。


蛇が妹の前をを通りすぎた後、

見えなくなった。


ね、ほんとだったでしょ、金色だったでしょ

と言ったら


金色だった


と言った。


きっとお母さんが、妹にも会いに来たんだと思った。


冷やし中華を食べにいった。


お母さん、好きだったよね。


(つづく)

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