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3. ~ベンチのサンドイッチ~



今朝は早く目が覚めた。


もう、池に行きたくて仕方ない。


夕べから密かに計画していた。


明日は、コンビニによって

サンドイッチを買っていこう。


カルガモ一家の安否確認が終わったら、

あのベンチでサンドイッチを食べよう。

よく冷えた缶コーヒーと一緒に。


今日も、いつものベンチが

私を待っていてくれたかのように

空いている。


このベンチに座るとほっとする。

一番のお気に入り。


しばらく水面を眺めた。


今日は、静かだ。


小鳥のさえずりが心地よいことに

気が付いた。


小鳥のさえずりに応えるように

揺れる木漏れ日の下で

サンドイッチを食べた。


ひとくち食べたら、

口の中いっぱいに、複雑な味を感じる。


飲み込んでいくときにも、

喉の奥の方でも味を感じる。

いつものサンドイッチじゃないみたいだ。


おいしい、、、。

なんて、おいしいんだろう。


こんな風に味を感じたのは

初めてのような気がした。



外で食べてるから?


たまごサンド、お母さんも好きだったな。


缶コーヒーを飲みながら

お母さんと昨日の蛇のことを想った。


あの蛇は本当に金色だったけど、

弁天様なのか、お母さんなのか。

また、考えていた。


そうして、もしもお母さんだったとしたら、妹にも会わせてあげたいと思った。


木漏れ日とそよ風と

小鳥のさえずりの中にいた。


時々、池が輝いた。遠くの方で輝き始めて、だんだん近づいてくる。

輝きながら揺れながら少しづつ広がって

力強く私になにか話しかけてくるみたいだ。


目を閉じて、耳を澄ませてみる。


木々の葉がさわさわと

さざめきあっている声が聞こえた。


そろそろ歩き始めようか。


蒼鷺の池に向かって歩いた。


少し休んでサンドイッチを食べたからか、

体に力が入る。

しっかりと歩きやすくなっている。


坂道も、昨日、一昨日よりキツくない。。


蒼鷺はまた、

いつものところで狩りの真っ最中。


今日は狩りの戦法が変わったのか、

ゆっくりと浅瀬を移動している。


静かにゆっくり、そっと移動しては、

じっとして獲物を狙っているようだった。


ベンチに腰かけて、空を見上げた。


空 、、雲、、風、、緑、、輝く水面、、、。


私は大きく息を吸い込んで目を閉じる。


小鳥たちのさえずりが

そちらこちらの木々から聞こえてくる。


蛇の池ではカルガモの雛も

少し大きくなってたな。



またね。


私は立ち上がって歩き始めた。

蒼鷺の彼は忙しそうだった。


(つづく)

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