46.新たな仲間が許嫁なわけがない
お待たせしました。連投です。
[エウロプリエ自治区 天界遺跡 1階ロビー]
ウルバニア大半島、南の海最大の島『エウロプリエ島』そこには、人界を牛耳るクラウディア教会の総本山がある。
島の一番高い山には大神殿『天界遺跡』があり、そこの巨大な魔法陣で浮遊大陸ハイファジアとの行き来が可能であった。
魔法陣の転移装置は、基本的にはハイファジアに住む『天上人』が地上へ出入りするためだけに使われ、滅多に稼働することはない。
《ヴゥゥゥウウンッッ》
円形のロビーの地面に刻まれた、半径およそ10mはある巨大な魔法陣が発光し始める。
「おおおっ!?」「誰か来られるぞ! 聖女マリンジーク、お出迎えしなさい!」「はい、ココに!」
初老の神官に言われてやって来たのは、若い10代の最年少聖女。聖女見習いから聖女になれる逸材は数少ないが、その中でも大聖女メアシス様を序列1位として数えて序列4位に入る優秀な聖女だ。
白い肌に水色の髪。ウルバニア皇国の少数民族『ティア』一族の出身で、その中でもアルティアという血筋に属する者だ。
「ご予定にはなかったな?」「バカ。そんなこともあるだろう、彼らも生きてるんだから」
男性職員がロビーの端で話している間に、魔法陣の中央に人の形が紡がれる。そこに顕れたのは若い男性だった。
「おはようございます、ルイ・ベリーズマイヤー様」
マリンジークが畏まって頭を下げる。
「やぁ、おはようマリンジーク。元気でやっていたかい?」
軽い足取りでマリンジークへと歩み寄ると、ルイは彼女の肩をポンポン叩いた。
「…はい。日々全身全霊を込めて励んでおります」
落ち着きを払って、答えるマリンジーク。
「そうかいそうかい! …今夜、食事でもどうだい? ハイファジアの最高の景色へとご招待するよ」
「そんな恐れ多いです。私め如きが旧貴族さまとなどと…」
「固いよ固いぃ、僕のお誘いがそんなに嫌だったかい?」
「そ、そんなわけありません! 是非、今夜ご一緒させてくださいルイ様!」
軽いノリで誘うルイと、頭をブンブン振って弁明するマリンジーク。そんなやり取りをしている間に魔法陣が再び眩い光を放った。
現れたのは漆黒の髪と白い瞳の女性で、目の左右の縁からおびただしい数の血管が浮き出ていた。
「そう誰それ口説くでない、ルイ・ベリーズマイヤー。旧貴族の名が廃る」
優しい口調ではあるが、その目に見られると、睨まれているのと同様であった。
「サリサさまだ!」「なんと…珍しい!!」《ザワザワ》
「酷い言われようだ。僕はそんな誰でも口説くような男じゃあないよ。ちゃんと選んでいる…」
そう言ってマリンジークへと視線を向けると、彼女は目を逸らし、頬を染めた。
「で、どういったご用件だい、サリサ・ラヴァンクリプト。君まで地上に来るだなんて珍しいじゃないか」
「ザイオン遺跡へ行くのだろう? 私も付き合うぞ」
「ザイオン遺跡!?」「なんと、あの忘却のザイオンじゃと!?」《ザワザワ》
サリサの口から飛び出した名前に騒めく周囲の職員たち。サリサが睨みを利かすと瞬時に黙って静寂が訪れた。
「チッ…職員のしつけがなっておらんぞクラウディア教会どもめ。いちいち言葉に反応しおって」
瞳を細め、より一層縁の血管がビキビキ浮き出すサリサ。まぁまぁといった感じでルイが近寄る。
「…歩きながら話そう。こっちだ」
高い大神殿から隣の塔へと続く天空の回廊を通るルイとサリサ。そこから見える景色は壮観で、西の海へと沈みかけている夕日がエウロプリエの下町を照らしていた。
「戦後の情報を整理せねばならぬ」
「ごもっともだ。だからこそ僕たちはザイオンへ行かねばならない。前回行ったのは…そう2年前だったね」
「あの時は動くのが遅すぎた。おかげでこちらは情報を取得損ねた」
サリサがため息を付く。
「だというのに! …前回の教訓から学んで、こうして動いているのはベリーズマイヤー家とラヴァンクリプト家のみか!?」
やや強めの口調で吐き出すルイ。サリサが続けた。
「オッドニッサ家にシエルハント家は俗世に染まり、トーラス家に至っては利権に溺れ、ザイオン家は遥か上空で隠居生活。リオナウティカ家もようわからぬ」
「我々旧貴族が上位人間である責務を果たすのであれば、地上で暮らす民たちの存続を考えるべきだ」
「我々上位人間ねぇ。どちらかというとラヴァンクリプトは半竜人だろ?」
ルイがサリサの尖がった鱗交じりの耳をチラ見して言う。サリサが再びため息を付く。
「それを言ったらエリン王家最後の姫殿下、ネフィルロッツェ様は半魔人であろうに」
「君やネフィ様が我々人類の、言わば切り札だ。君の言う旧貴族家の責務とやらがあるのであれば、それらが鍵となるだろうね」
「我ら貧弱な人類が、他種族の血をあてにして戦わねば生き残れぬのは承知だが… 2年前の… あの小娘はなんだ?」
サリサが回廊の中腹で立ち止まる。
「…あの時は動くのが遅かったからね。彼女が人間だということしかわからなかったよ」
「人間? 冗談はよせ… クラウディア教会の抱える聖女たちの序列の中でも『番外序列』を割り振られた彼女がただの人間なわけがあるまい」
ルイもサリサの隣で立ち止まる。
「深淵聖女か………」
46.新たな仲間が許嫁なわけがない
[北の街イヴニスクラン クラン・ド・マスキュリン亭]
「ヒューヒュー!! いいぞ姉ちゃん!! また相手してくれよなぁ!!」「アタシたち、待ってるわよんっ♡」
むさくるしい野太い声が飛び交う中、正面入り口を掻い潜るエメラルドブロンドの美人と漆黒の大男、そして盾…に隠れた気弱そうな大男。
「姉ちゃんはよせ!! 私は男だ!!!」
顔を赤らめながらも後方へと振り向き、捨て台詞を吐くセシル。イヴニスクランの街道沿いにある豪快な佇まいのクラン・ド・マスキュリン亭は隣の酒場と連携しており、午前中にも関わらずむさい男どもがドンチャン騒ぎで飲んだくれていた。
オカマの色濃い店主はこのあたりの商工会の顔役で、男性客に格安で宿を提供しているが、女性客は決して泊りに来ないことで有名だった。
「フンッ… 気にするなライデン。突っかかると逆に喜ばれるぞ」
「ゼネスさんまでぇ………」
トホホと力なく街道へと出て来たセシルは、そこにいた青いリボンで結んだブロンドおさげの聖女の姿を目にして我に返る。
「お久しぶりですね。セシルさん。それにゼネスさんも」
「…メサリアさん!?!?」
驚きを隠せないセシル。棒立ちのセシルを片手で押しのけてゼネスが出て来た。
「フンッ… 久しいなヴァルフ。随分と見違えたようだ」
いえいえそんなと片手を振るメサリア。すると、最後尾にいた大楯の男が顔を覗かせた。
「えっ…メサリア姫!?」
「おお~~、ござる久しぶりぃ~~!」
自然と涙があふれ出すアーサー・ユングリッド。メサリアも涙を浮かべた。
そして、ゼネスは隣にいる眠たそうなエルフへと視線を移した。
「破錠のクレステル!?」
「なによ漆黒のゼネス。文句ある?」
すかさず迷いなく答えたクレステルに対して驚くライファーとソーニャ。すると、ゼネスは突然笑い出した。
「フハハハハハ! 2年前の在りようとは大違いだ。流石は…一人前のクリスタル級冒険者だ」
「で、でしょう?」
『いや、未だに慣れないわよオッサン。単純に前世の記憶に目覚めたから余裕があるだけ!』
見つめ合う大男と小柄のエルフ。
「とりあえず、場所を変えましょう」
セシルはあたりを見渡した。
(おいおい、こんなところにクリスタル級冒険者が4人も!?)(えっ、誰だよ?)《ザワザワ》
「確かに、場所を変えた方がよさそうですわね。そう言えばキースさんは?」
クオリアがセシルへ問う。
「それが… ですね… とりあえず、場所を変えましょう!」
片手で頭を抱えるセシル。煮え切らない感じで、その場の皆を別の場所へと誘導した。
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[イヴニスクラン アバーニュの外堀]
北の海に面したイヴニスクランの大半は、海抜500メートル弱の台地の上にある。北の海から暫くは平地が続き、漁業を営む古びた港町が続く。
そして内陸で急勾配の坂、崖、あるいは城壁の様に固められた堀が現れ、その上の台地に街の中心が広がっている。
中でも台地の海側の端にあるアバーニュの外堀は700年もの歴史が刻まれており、長い時をかけて丁寧に石で積み上げられた外堀は芸術のようであった。
外堀の上は木々の植えられた公園となっており、イヴニスクラン一押しのスポットとして有名だ。そこからは海だけではなく、南東にノグルシア、北西にライビリガムの街と神殿が拝めた。
「ええっ!? キースさんの許嫁!?」
公園で合流したキースは、金髪の美女を連れていた。キースの服装とペアの青と白を主としたコーディネートの正装をしており、見るからに貴族のお嬢様といった感じだ。
「流石にぼろいマントだけじゃまずいと思いまして… 彼女に衣服を買ってあげてました」
キースが照れ臭そうに頭を掻く。彼のもう片腕を掴んでいた美女は、一歩前へと出ると皆へとお辞儀をする。
「皆さんごきげんよう。私はグリフィンシア・E・シエルハントと申します」
「シエルハント!?」「えっ、旧貴族家の!?」
クオリアが真っ先に反応し、周りも同じ反応を見せた。クオリアだけが止まらなかった。
「ってグリフィンシアって言いましたわよね今!? この前ワタクシたちを襲撃してきた!?」
クレステルが続いた。
「ぐ、グリフィンシア・マハラジャック!? 元クリスタル級冒険者の!?」
「クリスタル!? えっ、先輩。この方有名なんですか!?」
メサリアがクレステルに反応した。
「…知らない方が珍しいですよメサリア。あの悪名高いトップアサシンギルド『はぐれ逆十字』の神速のライエンに次ぐ二番手の実力者です。超危険人物ですよ」
メルトが若干身構える。
「あぁ、あの神速の…彼の仲間ですか」
頭をよぎった記憶を軽くあしらうメサリア。
「え…メサリアって… まさか、ライエンの旦那を木の檻へぶち込んだ深淵のメサリアっすか!?」
若干素にもどりつつ、名前に食いつくグリフィンシア。メサリアは冷めた表情でそれと向き合う。
「えぇ。私が彼を木の檻にぶち込んだメサリアです」
急にメサリアを覆った冷徹なオーラと彼女の鋭い目つきに怯むグリフィンシア。
年中黒い甲冑の大男が前へ出て来た。
「フンッ… 先ほども言ったが、あまりにも経歴が黒すぎる。確実に面倒ごとが付いて回るぞフラウデル」
「漆黒のゼネス。ハァッ… 3年前の続き、したいっすかぁ?」《ギロッ》
諦めたのか、ため息を付くと本調子の口調へと戻るグリフィンシア。先ほどとは打って変わった虚ろな目と強者のオーラを放った。隣にいたキースが軽くグリフィンシアの頭を叩く。
「やめろ! そういうことはするなって言ったじゃないか!」
「ごめんなさい。キースさま」
余りにもキースに従順なグリフィンシア。
「クスクス。いつから猛獣使いになったんすかぁ、ツヴァイエルスの公爵さまはーー」
ソーニャが両手を頭の後ろに回しながら茶化す。
「元クリスタル級を操るプラチナ級冒険者ですか…」
ライファーが真顔で感心する。セシルが一際大きなため息を付くと、説明をし出した。
「とにかく!! 大戦の前に剣の館周辺で襲撃してきた3人のうちの一人ですし、あの時キースは死にかけ、クオリアさんは精神崩壊を起こしかけた。私とナパームクルスさんで追い払いましたけれども、そんな女に裏がないわけがない!!」
「………と思って色々尋問したんですけれど、本当にキースを好いて全てを投げ出してきたそうで………」
一同「ちょっとセシルさん!!」
しゃがんで膝を抱え込むセシル。キースが説明を付け加える。
「僕に解毒剤を投げたのも、セシルと一緒にいたことで僕をキース・フラウデルと推測したからだそうです」
「そうなのッ! あの時キース様がアタシの掛けた状態異常で死んじゃうって思って、物凄い焦って… 強がって雷鳴のセシルに早く解毒剤を使うことまで促したわ!」
キースの腕にキュッとしがみ付くグリフィンシア。膝を抱えうずくまった状態でセシルが続けた。
「ということで、彼女は私たちのチームの新たなメンバーとなりました………」《ガクッ》
一同「えええええええぇえええぇぇぇぇええッッ!?!?!?」
照れるキースの腕に抱き着きながら、グリフィンシアはとても幸せそうな笑みを浮かべた_____
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[魔大陸プラチナ凍土 天界の牢獄最上階]
戦後で喧騒の絶えない魔王の根城『天界の牢獄』では、今日も沢山の情報が行き交っていた。
最上階の玉座に腰を下ろす魔王リディアスはかったるそうに背もたれに寄りかかる。
「ラグロスめ… まさか丸焦げで戻って来るとは。いっそ余の食卓に並べてやろうか!!」
「…畏れながらリディアスさま、それではラグロスさまのご本望かと…」
不機嫌そうに足を貧乏ゆすりしながら言葉を吐くリディアス。お傍仕えのミレイスは片膝を地に付けながらかしこまった。
「ああそうであった。あ奴はそういう奴であったな! 愚か者めぇ!」
《ドガッ!》
玉座の手すりに八つ当たりするリディアス。開戦前のある時点からずっとこんな調子であった。
「失礼いたします、魔王様」
何人かいる秘書官のうちの一人の男が書類を持って馳せ参じると、リディアスの近くにある机にそれを積んだ。秘書官の男は片目を細ーく見開くと、未だ膝まづく褐色のお傍仕えを一見した。
「畏れながら魔王様。最近よくソコのデスガイア族を使っておられるようですが… 如何様なご用件であろうと、そのような下賤な一族、お傍に置かぬ方がよろしいかと進言致します」
「………」
「コキ使うのであれば、我らベリオロス種を使い倒してくださいますよう…」
「ふむ。せめて余と同じくオロス系魔人である貴様たちを使ってくれと、そういうことかシュバイツナー」
「ハッ… 畏れながら」
シュバイツナーと呼ばれる男は、ミレイスを睨むと言い放った。
「おい貴様。最近調子に乗り過ぎだぞ。いつから貴様は魔王様へ自らの意思で口を開けるようになったのだ?」
「申し訳ございません、シュバイツナー様!」
頭を地面へと擦り付けるように土下座をするミレイス。
「言い過ぎだぞシュバイツナー。ミレイスは優秀だよ。余との付き合いは貴様たちベリオロスとの方が長いからな、言いたいことは良くわかるが」
書類に目を通し始めるリディアス。シュバイツナーはそれ以上は言葉を発さず、軽く会釈をした。しかし、その視線は未だ頭を下げ続けるミレイスへと固定されていた。
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「ハァ…」
天界の牢獄の端の閑散とした、人気のない区画へと地中移動したミレイスはため息を付いた。
「鬱陶しい。魔王は感情を御せぬし、秘書官は私に突っかかるし、もう魔王軍はダメかもしれないわね」
突如心の中に隠していた感情が口と連動した。主に対する暴言に該当する言葉を次々と口にするミレイス。
「そろそろ潮時かしらね」
「…何が潮時なんだ?」
「!!??」
咄嗟に口を手で隠して硬直するミレイス。話しかけてきた声は、先ほどまで玉座の間にいたシュバイツナーの声であった。ミレイスの表情が緊迫する。
「貴様ァ!! 先ほどなんと口ずさんだ!? やはり何か企てて…」
「貴様の魔王様への奉仕が気に入られていることは知っているが、よもや色香で惑わしていたのではあるまいな!?」
「黙れ」
「!!?? な…んだと??」
突如返された言葉に驚きを隠せないシュバイツナー。その2文字は明らかに下っ端のミレイスから発されるには不自然な言葉だった。
「貴様ァ、剣を抜けぇ!! この我が半殺しにした後で、リディアス様の前へとつるし上げてやるぞ!!」
逆上するシュバイツナー。しかし、次に返って来た返答は、更に彼が想像していたものとはかけ離れていた。
「ワシをこれほどまでに不愉快にさせるとは。その下等な命を持って贖え」
未だシュバイツナーの方へと振り向かないミレイスの、壁に投影された人型の影がグネグネ蠢くと、巨大な蛇のようなものへと膨れ上がった。
プラチナブロンドの髪の合間から巨大なエメラルドグリーンの半透明クリスタルの大角が生えると、身体の腰のあたりまで弧を描いて伸びきった。
何十メートルにもわたる巨大な太い褐色の尻尾が、膨れ上がった尻の付け根から顕現しあたり一面を蠢き尽くす。
閉じていた両目を開くと、そこには炎の様に光り輝く金色と紅の竜の眼が現れた。
「ヒ…ヒィッ!!??」
腰を抜かしたシュバイツナーは不完全な悲鳴を上げて尻もちを着く。
「きっ…ききききっ、貴様は一体ッ!?!?」
「ワシか? ワシは上位竜人。竜人の真祖、イーヴァデッサ・ウル・デスガイアじゃ」
ひと睨みで失禁寸前のシュバイツナー。
「死ね」
《ゴォッ!!》
次の瞬間、巨大な褐色の尻尾が高速でシュバイツナーを壁へと薙ぎ払い、重量で押しつぶすと、とどめに先端で絡め捕って… 握りつぶした。
「フフッ。たまにはお食事しないとねぇ」
イーヴァデッサは、全身の骨が粉砕されたグチャグチャなシュバイツナーだったモノを尻尾で絡め捕ると、頭だった場所を自身の巨大な股へと押し付けた。
《バリッ》《ボリッ》《バキッ》
股から肉塊を咥え、凶悪な第二の口で噛み砕きながら体内へと飲み込んでいく。噛み砕く度に溢れる血しぶきと、股からとめどなくしたたり落ちる赤い血。
《ゴリッ》《ブシュッ》《クチャッ》
「ああんッ、美味しいわぁッ///」
顔を赤らめウットリ艶っぽい表情を浮かべながら舌を唇に這わす化け物。久しぶりの快楽にひとしきり悶えると、その身体は元のサイズへと縮小した。
《ペロリ》
指に残った血を舐めるミレイス。
「あれ? 私はなにを…」
訪れる沈黙。
「ま、いいか!」
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(もうずっと蚊帳の外かと思っていたでござるよ)
肩を落とすアーサー・ユングリッド。
(すみません。僕もお宿を探すときとか完全にアーサーさんの事を忘れていましたよ)
謝るライファー・クラウン。
次話、明日です。
あと、感想と評価ほしいです!!




