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深淵聖女(ディープマリア) ~転生魔王は勇者ご一行~  作者: 恩谷
JUPITERIAS(ジュピタリアス) 第二章 ~悠久の刻のテトラ~
37/61

37.旅の導き手

心強い味方を連れて人界へと里帰りするメサリアとクレステル。

キャラクター紹介(16) ネフィルロッツェ・エリン・ファウラ 解放形態

挿絵(By みてみん) 





 37.旅の導き手





 [ディアステラ帝国 月詠(つくよみ)の街ライビリガム ステラ神殿]



 ディアステラ帝国の北にある月詠の街ライビリガムは帝国でもっとも古い歴史を持つ、あらゆる伝統を残す酪農と酒の街だ。夜空と夕日が絶妙なグラデーションを描き街の建物に淡い光が灯る頃、街を展望できる高台にある一際目立つ神殿にて毎日恒例の儀式が行われる。



「月読姫さま! 月読姫さま!」



 古い石造りの螺旋階段を急いで駆け上る一人の身なりの良い少年。その手には自身の魔力で灯る魔法のランタンをぶら下げていた。日が沈み、螺旋階段のある石塔には肌寒い風が吹き込んでくる。辺りを淡く照らしながら、その光は塔の最上階を目指して登ってゆく。



 《ガチャ…》



 最上階の扉が開かれる音がする。少年がたどり着くと、開かれた扉にすがるように露出の激しい女性が床を這っていた。扉の奥の浴槽から白い湯気が漏れ出している。女性は前かがみになりながら少年へと顔を向けた。それなりにたわわなモノがあらわになる。



「あらぁ~~、フルト。聞いてくんなまし! 星が…見えたわ!!」《クワッ》



「ウラナ様! ウラナ・ブリュンタール様! 服をちゃんと着てください!! あと………うっわ、酒臭い!! 酒の飲みすぎです!!」



 辺りに漂う湯気と共に酒の臭いも漂ってくる。酒を飲んだことがない少年は、その匂いを嗅ぐだけで酔ってしまいそうだった。



「馬鹿ねぇ! 酒を飲んでるからこそ、私の予知能力、占いの神力は最大限の効力をはっひ…発揮するのひょ!!」



 世間では尊敬されている月読の巫女ウラナ姫だが、その実態は酒に酔いつぶれた時、特に鮮明な神のお告げが舞い降りるという酷い醜態であった。


 フルトはだらしないウラナを支える。無駄に身体に絡みつかれるが、本人の職務を全うすることに全力を注ぐ。



「しっかりしてください! 今日のお告げは…何かございましたか?」



 フルトは手持ちの手帳と万年筆を取り出した。



「久しく光を失っていた聖なる雷の星が輝いたわ~~」



「聖なる雷の星… 500年間報告のなかったあの星ですか?? だとしたら凄い!!」



 少年は興奮気味に言うと階下の者たちへ報告をしようとする。しかし、その身体は自分よりいくつか年上の女性の力に阻まれて身動きが取れなかった。



「どこいくのよぉ~~、今日も私の相手をしなさいぃ~~!!」



 少年の悲鳴が塔の下へと響き渡る頃、あたりの夕日は完全に沈んでいた。






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 [ディアステラ帝国 帝都ステラザイル郊外 ロランデブルック高級住宅街]




 帝都ステラザイルの南部にあるロランデブルック高級住宅街は、敷地内に入るための許可証が必要とされる、富豪と貴族たちの閑静な住宅街だ。どの豪邸もが白銀のミスリル鉄格子の柵で囲われ、パール色のミュランジェ聖植物のツタが柵を覆いつくしている。ミュランジェのツタは扉の封印などによく使われる鋼の様に堅い植物で、適切な方法で魔力を与えるとツタが成長して守りたい部分を覆ってくれる優れものだ。


 道の脇には小川ブルックが流れており、魔法省の譜術で作り出されたステラフィッシュという光の魚が敷地内の小川を常に巡回している。夜になると街灯の代わりに小川のステラフィッシュがキラキラと光り、とても綺麗なイルミネーションになる。冬が近いということもあり、道沿いの並木は紅葉した葉を散らし始めていた。



 ロランデブルックの領主であるフロムロラン伯爵家の豪邸は、街の南端に位置する。正面入り口の大きな鉄格子の扉はミュランジェで閉められており、扉をくぐると紅葉した林が立ちふさがる。その林を越えた先にようやく白い豪邸を見据えることができる。



 時刻は午後8時。フロムロラン本邸の右隣りにある別館の玄関照明が灯される。



「………まぁっ!!!???」



「ロニエ先生。只今帰還いたしました」



 右手で頭をかきながら、背の高い青年が頭をおずおずと下げた。白い大きな魔女帽を被った丸メガネの伯爵令嬢は、目に涙を溜める。そのメガネはややアンバランスに傾いていた。



「ネイサ!! ああっ、よくぞ無事で!!!」



 ロニエがネイサにハグをする。ネイサもそれに倣ってハグを返した。暫く感傷に浸ってからロニエは玄関先のもう一つの人影へと向き合った。



「まさか、あなたがネイサを連れて帰ってくれるとはね。なんという偶然なのかしら」



「お久しぶりでやがります、ロニエ。本当はもう少し早く連れて来れたのですが、帰り途中のヴァルキュディス峠でボルパランド候補生がどうしても戦乙女の洗礼を受けたいというものですから」



 ロニエとは対照的な黒いブカブカの魔女帽を被った同じく丸メガネの白髪三つ編み女子が物騒な大鉈を右手に立っていた。



「あらあら、ヴァルキュディス峠を通って来たのね。うちの生徒たちは滅多に帝都を出る機会がないのだから仕方がないわねぇ」



「すみません。伝説にあるヴァルキュリアの民が使っていたとされる清めの祠で身を清めて参りました」



「そうなのね。なんだか… 逞しくなった?? 以前よりも表情が良いわね」



「せ、先生にそう言ってもらえるなんて。光栄です!」



 少し照れ気味に話すネイサ。



「とにかく中に入りなさい、ネイサ、ネフィ。この季節は玄関先でも寒いわ。暖かい紅茶を用意しますから」



 ロニエに導かれてミストレムリア帰りの2人は豪邸の中へと足を踏み入れた。






 吹き抜けの広い部屋の中央には向かい合わせの紅いソファーと木のテーブル。壁際の階段を上った2階は白い柵で守られ、その奥には寝室がある。


 テーブルの横には赤レンガで作られた大きな暖炉と、湯沸かし用の黒いヤカンが湯気をはいている。ロニエの向かいにネイサとネフィが腰を下ろし、テーブルにはティーカップに注がれた紅茶と、肉とパンと野菜の盛り合わせが用意されていた。



 《バチッパチッ》



 暖炉の薪が不定期に音を立てる。



「あなたが、敗北した!?!?」



 ロニエが両手で口元を塞ぎながら驚く。



「えぇ。それも完膚なきまでに。生まれて初めての敗北でやがりました」



「ハーフデビルのネフィより圧倒的な力を持つ魔女!?!? 深淵のメサリア…一体何者なのよ…」



「先生。メサリアは人想いの優しい魔女でした。ただ、僕はたまたま彼女の秘密を知ってしまい、暫く拘束されて結果的にミストレムリアまで行く羽目に」



 ネイサがあらゆる念を押して、少々不自然にこじつける。



「秘密?? 拘束?? 何故そんな魔大陸なんてヤバい場所へ??」



 ロニエが困惑しながら紅茶を口元へもっていく。ネイサとネフィルロッツェは顔を見合わせて頷いた。



「実は… メサリアさんは、あの伝説の魔王ジュピタリア・メイザーの転生後の姿だったんです!」



 《ブッ…ブフゥーーーーーーーッ!!!!》



 とんでもない発言に、いきなり口の中の紅茶を吹きこぼすロニエ。紅茶が顔面に吹きかかる寸前のところで防御魔法を展開するネフィルロッツェ。



「な、なんですって!?!? 我が一族の宿敵、因果法帝ジュピタリアスのて、てんッ… せいっゴホッゴホッ!!」



「大丈夫でやがりますか?」



「大丈夫なわけないわよ!!」



 少々声を荒げるロニエ。そして、2人に問いかけた。



「本当なの?? 証拠は??」「当時の魔人の姿に変身してました。今の魔王を見たことはないですけど、あんな威圧感のある姿は本物だとしか」



「他には!?!?」「アタシを圧倒的に上回る神位魔法で無力化したことと、その時の高圧的な立ち振る舞い、黒目に真っ赤な瞳の不敵な笑み」



「しっ…神位魔法!?!? ほ、他に証拠とかないの!?」「潜水艇ロランシエルで話したでしょう、あの…メルトの家宝であるジュピタリアリングを自分の指輪だと言ってやがりましたよ」



「なんで2人とも無事に帰ってこられたのよ!?」「それは彼女が人間で、人のためにその力を使う信念を持つ方だからです!」



 ネイサは説得の意味も含めて力説した。ロニエは考え込むとブツブツと小声で言い始めた。



「…待って。そういうこと? 辻褄が合ったわ。2年前のグランゾーラをいとも容易く屠れたのは、彼女がグランゾーラをも上回る上位魔人だったから」


「そしてその姿で戦った彼女の事実を、あの場に居たラナ、ツヴァイエルス両国のハンターたちは隠ぺいした。世間にバレてはならないことだから」


「それらを誰も密告しなかったのは、彼女がその場の人間を救った命の恩人だったことと、彼女が人の脅威ではないとその場の誰もが判断…したから?」



 『剣の館のダニエル・オネストの報告によると、実際にアレから2年間、メサリア・ノア・ヴァルフは冒険者として依頼をこなしている。巷では人助けをしたことが噂にもなっている。ネフィとネイサも無事にここにいる…』

 


 暫くすると、ロニエは2人へと顔を上げた。



「信じがたいけれども、あなたたちがそう言うならば、そうなのでしょうね…」



 2人は頷いた。



「これは… 人類の運命を左右するとんでもない事実よ。ネイサ、メサリアさんはデューラン閣下の申し出にはなんと?」



「一応勇者さまがメサリアと接触を図っていることは伝えました。しかし今はそれよりも優先すべきことがあると言い、旧魔王城へと赴かれました」


「彼女はもちろん人間ですが、前世の記憶もあるがゆえに、ただ魔人を滅ぼすための戦いには加担しないと言ってましたね。しかし人が一方的に脅威にさらされるようなことがあれば、その時は人の盾となると、そうも言ってました」



 ネフィルロッツェが付け加える。



「彼の言う通りです。メサリアは私と同じような立場と思って頂いて結構でやがりますよ。魔人と人の架け橋になりたいと」



「なるほど、架け橋… 強者の台詞よね… なんとなくメサリアさんの人と成りが分かって来たわ」



 ロニエは額に汗をにじませながらも、興奮気味に笑みを見せた。



「2人とも報告ご苦労だったわね。この事実はとりあえず私の中にしまっておきます。あなたたちも絶対に他には言わないようにして」



「テメェならそう言うと思ってましたよ。我々はそのつもりでやがります」



「はい。先生!」



 一通りの話し合いが終わってため息を付くロニエとネイサ。



「とりあえず…残りも食べちゃって。あと、今日は遅いからネイサもネフィも泊っていってちょうだいな。寝る前にもう少し、旅の話を聞かせてほしいわ」



「本当に外界の話が好きでやがりますねロニエ。いいでしょう」



「今夜は寝れそうにないもの。こんな事実… 作り話よりも奇抜だわ」




 久しぶりに会う3人の会話は深夜まで続いた_____






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 [旧魔王城 玉座の間]




「でゅ、デュフフフフ」



 早朝の玉座の間に気色の悪い笑い声が響き渡る。



「あ、アタシは破錠(はじょう)のクレステル! (いにしえ)の武器『鍵締忘(かぎしめわすれ)』を用いて万物を紐解く大解除魔法師!! ふっ、フヒヒ!!」



 変なポーズをとりひとこと決め台詞を放つと、一回転して華麗にドヤ顔を決めたハイエルフ。



「お、おおおぉ…」



 シルフの中年オヤジの両目が涙で埋もれる。



「俺ぁー嬉しいぞクレステル。とうとう戻って来たんだな… クッ、懐かしいぜクレステルよぉ……!!」



 左腕でゴシゴシと涙を拭うオルデイル。



「お、オジサン大袈裟すぎ。コレから人界へと戻るのに、エルフの真祖の姿じゃ目立ちすぎる。当然のこと」



 そうだなそうだなと、頷き続けるオルデイル。クレステルはメサリアへと振り返る。彼女もまた人間の姿に戻っていた。



「ど、どう? メサリアちゃん??」



「完璧です先輩! ううっ…ぐすっ」



 メサリアも両目に涙を浮かべていた。



「へぇぇ。それがあなたたちの今の姿なのね。キャラまで違うなんて中々器用じゃない。ジュピタリアも」



 近くで観ていたテトラが両手を合わせる。黒地に赤い椿柄の和服と白帯を優雅に纏っていた。



「あのぉ、すみませんが出来たらこの姿の時はメサリアって私の名前で呼んで欲しいです」



 メサリアが少し困った表情で真筆なお願いをすると、テトラが驚いた。



「えっ……… あ、そうか、人間のアナタとはほぼ初対面なのよね! …本当に別人、なのね。雰囲気もまるで違う」



 テトラがおずおずと頭を軽く下げた。メサリアがまぁまぁといった具合に両手でジェスチャーする。



「この小娘が、魔王!?」「まぁ、本当に可愛らしい!」「でしょう??」



 ディライサとアスラがメサリアの姿を見て驚く。メルトが可愛らしいに同意した。



「魔王じゃありません。今は亡きラナ王国 冒険者チーム『深紅の槍刃』の第二魔術師メサリア・ノア・ヴァルフです。初めまして、ディライサさん、アスラさん」



「ぬぬぬ、本当に無害そうな小娘じゃないか…」



 ディライサは何故か顔を赤らめてそっぽを向いた。アスラが目を細めてディライサを睨む。



 2人を時の魔法から解放してから約一週間、ディライサとアスラは旧魔王城で寝食を共にした。毎日メルトが現代の世界情勢や基礎知識を数時間にわたり教鞭を振るい、メサリアや他の者たちとの交流が行われた。


 時には鈍った身体を動かすためといい、ディライサとアスラがメサリアとクゥエイスと手合わせをすることもあったが、大事には至らなかった。最初にあった警戒心や疑心も次第に2人から消え失せ、最終的には皆で食事し談笑できる程に至る。



「では皆さま。旅支度はこの通り完了しております。食料もアイテムも万全でございます」



 一同「おおお」「流石は執事だな」「ありがとう」



 メサリアがクゥエイスにお辞儀をした。



「ありがとうございます、クゥエイスさん」



「メサリアさん!?!?」



 クゥエイスが突如目を開いた。動揺している。



「何故今になってさん付けなのですか!? 私、何かしましたでしょうか!?」



「いえ、そういう訳ではなくて。考えてみたらメサリアとしては初対面なのに随分と馴れ馴れしくしていたなぁと、改めて思いまして。あの頃は記憶と自分の意識の在り処がごちゃ混ぜで混同してましたので、ははは」



 頭を掻いて乾き笑いをするメサリアと、へなへなにしゃがみこむクゥエイス。



「そんなこと言わずに呼び捨ててやれよ、まお…メサリアのお嬢さんよ。君はともかく前世の君が子供のころから育てたんだから、君は彼の母親みたいなものだろう?」



 ディライサがお節介に口を挟む。



「わ、わかったわよ。クゥエイス、そんな顔しないで!」



 メサリアは少し照れながらクゥエイスの手をとった。クゥエイスは立ち上がると感謝を述べ、そしてかつての宿敵へと向き合う。



「感謝しますよ。雷聖ディライサ、この恩は必ず」



「お前に感謝される時が来ようとはな。人生何があるかホントにわからねぇわ、はっはっは!」



 豪快に笑うディライサ。隣のアスラも表情が明るかった。



「では。言ったと思うけど私は山デブと執事さんと共にここに、もといエポック管制塔に残って私の千里眼で世界情勢を監視しますわ。外へ出るタイミングを見計らいます。いつになるかはわからないけど、その時は皆さんの翡翠晶へメッセージを飛ばすわ」



 そう言うテトラの額に第三の眼が開眼する。皆が息を呑んだ。



「鬼人の真祖ってのは本当みてぇだな。というか真祖3人って考えてみたらとんでもないぜ」



「魔王が魔人の真祖なのは知っていたけれど、ユノレヴィアさんの存在は噂でしかなかったし、鬼人に至っては本当に初めてだし」



 ディライサとアスラが呟く。それを隣で聞きながら、メルトが口を開いた。



「わかりました。皆さん、私はメサリアとクレステルさんと共に行動致します。途中オルデイルさんを里へ送り届け、そのあとディライサ様とアスラ様の人界への手引きを致します。魔王軍との戦いはもう間近です。世間の動きには敏感に慎重になり、出来るだけ情報共有しましょう」



「俺はアスラと共にとりあえず人界へと紛れる。どうしても自分の目で今の世の中を見て回りたい。そのあとに一族と接触を図ろうと思う。あと、その間フレイダの転生後の情報を探ることにした」



「みんなありがとう。まだわからない事があったり、どうしても助けが必要になったら頼るかもしれない。その時は気にかけて頂けたら嬉しいですわ。翡翠晶で連絡を取り合いましょう」



 アスラが自分の翡翠晶を取り出すと、魔力を込めて起動させる。



「まさかこんなに便利になっているなんて知らなかったわ! まぁ知らないのは当然なんですけど」



 現代の魔法技術にやや夢中なご様子のアスラ。



「初めてスマホに触る若者の図、ですわね」



 テトラがぼそりと呟いた。



「そう言えば、山城さんは??」



「あぁ、彼なら食堂で泥酔で爆睡してましたわよ。千年ものの日本酒だとか昨夜騒いでたから」



「千年もの!? それは流石に腐ってるんじゃ…」



 メサリアが心配というよりも、ツッコミの意味を含めてそう言う。


 メサリア、クレステル、メルト、オルデイル、ディライサ、そしてアスラがそれぞれ荷物を手にし、準備が整うと、メルトが帰還組5人の前に出て振り返る。



 「それでは、導師である私が皆さんを人界ウルバニア大半島へと導きましょう!_____






 人類が魔人と争い始めてからはや1000年。かつての魔王決戦のような戦いが今まさに始まろうとしていた。


 かつての戦いと違うのは、時と種族の理から踏み外れた者たちの存在…


 彼らの行動が世界にどう影響してゆくのか、それを知るものはどこにも存在しない。


 世界は彼らを認知せずに時を歩めていく_____











 「戻って来ましたね、先輩」



 「そうね、後輩」



 オデュッサイル地殻断崖の頂上から人界を見渡す人間とエルフ。色づく広大な大地を前にして両手を腰に立ち尽くす。










 開戦まであと数日_____





























次話、「頭が高いぞ平伏したまえ」明日です。


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