準魔法少女と凄まじき少女・2
【トングで各皿に盛ってくれているわね】
〘出来立てを乗せてくれたんだ~〙
〈パスタにはエビやタコなどが混ざっているのです〉
シーフードパスタみたいですね・・・出来立てで見た目も美味しそうだし匂いがさらに食欲をそそられます。
「マ・ペットの分まで用意したのか・・・。まあ、エアヴィアがいいって言うならいいが」
〘確かにマーティー達のお皿にも持ってくれた~〙
アイリスちゃんのはわたし達人間と同じ大きさですがエイリアちゃんの分の食器はわたし達人間用食器の半分くらい、マーティちゃんのは小さい小鉢と各マ・ペット用の大きさです。
〈パスタを全員分盛り付けたらまた台所に行っちゃったのです〉
エアヴィアさん、今度は大きいスープ用鍋を持ってきました。
【中身はオニオンスープね】
食べやすそうだしコレもいい匂い・・・おばあちゃんが病気の時に作ってくれそうな病人でも食べやすそうな優しい匂いです・・・。
【市販のお湯と粉で作れるのとは違って玉ねぎは自分で切ったのを使っているっぽいわね】
「コレもいい匂い・・・玉ねぎの匂いが食欲をそそられます」
〘緑色の粒みたいなのはパセリ? コレも新鮮で美味しそ~う〙
【木製のお玉でコレも全員分のスープ皿によそってくれたわね】
〈よそい終わったらまた台所に行っちゃったのです〉
〘というか高級ホテルのウェイターさんみたいに丁寧な仕草だ~〙
歩き方も本当に良家のお嬢様みたいです。
〈すぐにこっちに戻って来たのです〉
大きいサラダ用のステンレスボウルを持ってきました。
中身は・・・かぶの塩もみです。
【サッパリしたのをチョイスして来たわね】
〘パスタも魚介類だからヘルシーな組み合わせだ~〙
エアヴィアさんはまた台所に戻って持ってきたのは麦茶の入った大き目のポットです。
【クセの無い飲みやすいのをチョイスしたのね】
〈コレも高級ホテルの料理人みたいに丁寧な注ぎ方なのです〉
エアヴィアさんは全員分の飲み物を注ぎ終わるとポットを置いて手話を始めました。
【手話で「お待たせしました。ごゆっくりお召し上がり下さい」と言っているわ】
〈ならアイちゃん達も食べるのです!〉
〘マーティも食べた~い!〙
【あたしもいただこうかしら】
マ・ペットの3人もわたしの体から出ていきました。
「ではいただきます」
他の皆も食事の会釈やいただきますなどの挨拶を言ってフォークを手に持ってパスタをいただきました。
わたしもいただきましょう。
「美味しいのです!」
「パスタ自体が柔らかくて良い甘みがあって美味しいわね」
「スープも癖が無くて飲みやす~い」
アイリスちゃんは手の鎌でお皿を持って食べ、エイリアちゃんは尻尾でフォークを持ってそれを一口サイズに切ったりして食べ、マーティちゃんは普通の小鳥みたいにつついて食べています。
「マ・ペットの食事風景・・・シュールだな」
黒須君は不安そうな表情で言いましたが、かぶの塩もみを食べた途端、どうでも良くなったかのような穏やかな表情になりました。
「さすがエアヴィア、今日も美味いな」
なんだか嬉しそうな表情に・・・。
「パスタも良い甘みがあって美味しいですわ。魚介類の塩味と程よく合わさっていますわ」
「ああ。さすがエアヴィアが作った麺だな。ファエストの腕のある料理人でもこんなに上手にできる者はそう多くないな」
「え? 麺自体もエアヴィアさんが作ったんですか?」
麺って小麦粉から練って作るの手間のかかるものを自分自身で?
あ、また手話で何か伝えようとしてくれています。
「・・・ハルさん、パスタの味付けにバターを使っているそうですわ」
「バターの甘みだったんですね。確かに塩味の強い魚介類との相性は良さそうですね」
多くの日本人の方達が塩味の濃いサンマや鮭の塩焼きを食べた後にお米を食べるようにこのパスタも塩味がやや強めの魚介類を程よく中和してくれています。
あ、また手話でエアヴィアさんが何かを。
「・・・まあ、デザートもこれから準備して下さるのですか? 嬉しいですわ」
「私も欲しいな」
「俺もだ」
「アイちゃんもなのです!」
「あら、あたしもいただこうかしら」
「マーティはコレでほとんどお腹いっぱいだからハルちゃんのを一口だけ食べさせて~」
「あ、はい。わたしも欲しいのでよろしくお願いします」
各自の注文を聞いたらエアヴィアさんは笑顔でお辞儀してまた台所へ。
わたし達が食べている間に作って出来立てを食べてもらおうという考えなのかも。
「あれ? そういえばエアヴィアさんは食べないのですか?」
「ああ。エアヴィアはラウジーと同じ人型の7宝具だから俺達人間みたいに食事は必要ないんだ」
「わたし達に遠慮しているわけではないんですね」
「ついでに言うと味覚という概念も無いらしい」
「味覚も無い?」
「ああ。飲み食い自体は出来るらしいが飲んだ瞬間に食べた物は完全消化されて栄養を摂取はできないらしいし、口に入れても『塩がどのくらい入っているか』とか『菌の量が人体に許容範囲の量』とかが分かるだけらしい」
「もしかして同じ人型の7宝具のラウジーさんも同じなのでしょうか?」
「そうらしい」
「なんだか大変そうです・・・」
前に味覚が無いと言っていましたけど、実際はエアヴィアさんと同じ理由なのかも。
食べ物の味覚の概念が無いって日常生活の楽しみの1つが無くなって哀しい・・・。
「気にしてもしょうがない。今は、エアヴィアが作ってくれた料理を堪能しよう。エアヴィアも気遣われるより作った料理で笑顔になってもらった方が嬉しい性格だからな」
「はい。・・・このスープも美味しい」
口に入れたと同時にタマネギの味が口中に広がってくるようです。
わずかに入っているパセリは程よく口の中をサッパリさせてくれます。
ダシに使ったタマネギも食べるとまだ新鮮で歯ごたえもあっておいしいです。
風邪を引いて寝ている時におばあちゃんが作ってくれたスープみたいに体に良いと感られる美味しさです。
「レナ様、このカブという野菜、大根に近い食べ物かと思っていましたが、大根とは違う甘みがあって美味しいですわ」
「ああ。私も初めて食べた時はそう思っていた。葉の部分も良くかむと良い甘みがあるな」
「良い感じに箸休めになりますね」
野菜そのものが取れたてかと思う程みずみずしいですし、変な臭みとか無いので無農薬野菜なのかも知れません。
「おかわりしたいくらいなのです!」
アイリスちゃんはもうパスタを平らげ、黒須君もあと少しで間食、わたしも気付いたらパスタとかぶの塩もみは半分食べてしまっています。
美味しくて一気に食べてしまいます。
「リュウはほぼ毎日エアヴィアの料理が食べられるからうらやましいぞ」
「そういえば黒須君はエアヴィアさんの契約者と聞きましたが」
ソレを言われた黒須君は急に表情が少し暗く・・・?
「俺が『毎日美味い飯作ってくれ』って命令しちまったからな・・・」
バイオハザード レクイエムのDLC全然来ないな・・・。
来たら有給一気に使いまくるのに・・・。
この投稿休む理由にもなるのに・・・。
ラウジー「ケンジロウ、この無能投稿者が口を付けて君の食べ残した刺身を全部食べてくれるそうだ」
誰か、E型特異菌の血清を・・・。




