↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
準魔法少女  作者: ザキ・S・レッドフィールド
第3章・とびっきりの最低VS準魔法少女
60/62

準魔法少女と凄まじき少女・1

・PM12時00分:黒須家・玄関前



「よおレナ。黒場とサクリも一緒か。エアヴィアに用があるらしいが何かあったのか?」

「いや、単にロックギアに用があって来たついでに久しぶりにエアヴィアに会おうと思って来たのだ。せっかくだからハルにも紹介したいしな」

「そうか。今エアヴィアも家にいるから上がってくれ」

「すみません。突然お邪魔して・・・」


 しかもお昼に・・・。

【昨日、レナちゃんがエアヴィアって子の事を知りたいなら食事をご馳走になる方が分かるって言っていたけど、どういう意味かしら?】


「いや、別にいい。黒場なら問題ないしな。まあ上がってくれ」


〘そう言ってスリッパを3つ用意してくれた~〙

【意外とそう言う事は気が利くのね】


「こっちだ」


 そう言ってリビングに案内してくれました。

〘大きめな木製テーブルの上に既にお茶が用意されている~〙

〈台所から誰かが出てきたのです〉


「エアヴィア。客人だ」


 出てきたのはわたしと同いくらいの年齢と身長の女の子、綺麗な金髪で顔立ちはフランス系でわたし達を見たらすぐにふんわりとした笑みで高いレストランのウェイターさんみたいに両手を前にして無言のお辞儀・・・。

〈魔法少女系のかわいらしい顔なのです!〉

【あたしがあの子操れるなら一晩だけで1千万近くは余裕で稼げるわね】

〘事務所にスカウトした~い!』

 腰まで伸びた綺麗な金髪も根本と先端を紐で結んで束ねているのも清潔感ありますしお辞儀の仕方も手慣れた感じです・・・。

〈ハルちゃんがオーソドックスな魔法少女ならあの子はお嬢様系魔法少女なのです!〉

【ハルちゃん同様かわいい系の顔立ちだけど、ソレに加えて聖女っぽさもあるわね。服装は青色のデニムに上はハルちゃんが良く着るようなシンプルな白い長袖Yシャツとせっかくの美人がもったいないシンプルすぎる服装ね】

〘それでも今デビューしたら支持率を初日で沢山ゲットできそう~!〙

・・・アレ、そう言えばこの人前にクラスの女子生徒達で人気の子に似ている気が。


「黒須君、前に長野さん達から一緒に暮らしているっていう男の子と似ている気がするのですが?」

「ああ。正体はこのエアヴィアだ。少し前まで両親は家に居ない事が多いから同い年の女の娘が一緒だと誤解されそうだから男装してもらっている」


〈黒須君が何故かため息を吐いているのです〉


「もっとも女子達からは「美少年と暮らせて羨ましい」とか言われて妬まれるし男子達から男でもこんなに可愛いならいいじゃないか」とか言って羨ましがられてある意味逆効果だったがな・・・」


【ヤバイクラスね・・・】


「つつつ、つまり本当に女の子なんですね・・・」

「だ、大丈夫か黒場? お前まさか他の女子達みたいにエアヴィアを男と思っているファンでショックなのか?」


【うわあ・・・鈍感って罪ね・・・】

〈酷すぎるのです〉


「だだだ大丈夫です・・・」

「本当か? まあ、とりあえず座ってくれ」


 と、とりあえず落ち着くためにも既に人数分用意されている椅子に座りましょう・・・。

【椅子は黒須君が用意してくれたのかしら?】


「久しぶりだなエアヴィア」

「エアヴィアさん、お久しぶりですわ」


〈レナちゃんとサクリさんの挨拶に対してエアヴィアって子は何も答えず手を手品みたいに動かしているのです〉

【アレは手話ね。あたしは手話分かるから翻訳するわ。あの子、喋れないのかしら?】


「エアヴィアは、聴覚はあるが生まれつき言葉を出すことが出来ないんだ。誰か手話が分かる奴はいるか?」

「私はロックギアの手話は分かるぞ」

「ワタクシも分かりますわ」

「エイリアちゃんが分かるらしいので、わたしはエイリアちゃんに翻訳させてもらいます」


 ちなみにエアヴィアさんは最初に手話で何と言っていたんですか?

【手話で「お久しぶりですレナさん、サクリさん。またお会いできて嬉しいです」と自己紹介していたわ】


「私も会えて嬉しいぞ」

「ワタクシもですわ」


 レナちゃんとサクリさんが嬉しそうな笑みなのを見ると良い関係のようですね。

〘エアヴィアちゃんも笑みを返したから好意的だ~〙

〈こんどはハルちゃんの方を見て微笑んでいるのです〉

【手話で「初めましてハルさん。エアヴィアと申します」と言っているわ】

 とても好意的な笑み・・・まるで教会のシスターさんが困っている人へむける笑みのようです・・・。


「は、初めまして。黒場ハルと言います」


〈また手話を始めたのです〉

【「これから料理をお持ちします」と言っているわ】

 そういえばエアヴィアさんの事を知るなら食事をご馳走になるのを薦められましたが・・・。

〈また手話を始めたのです〉

【「席に座ってお待ちください」と言っているわ】

〘台所に行っちゃった~〙

 料理を持ってくるのでしょう。

〈アイちゃんも食べてみたいのです!〉

【あら、半径20cmの皿が4乗っているトレーを右手に、直径10cm程の小さい皿3つとグラスコップ7つ乗ったトレーを左手に持って運んできたわ】

〘お皿には何も乗っていな~い〙

〈コップにも何も入っていないのです〉

 というかコップが7つ?

【もしかしてあたし達マ・ペットの分まで? 確かに空いているハルちゃんの隣の席に置かれた小さい皿とコップ、ハルちゃん達人間の前に置かれた皿より小さいけど?】

〘コップもハルちゃん達より小さめだ~〙

〈エアヴィアちゃんは各席に食器を置いたらまた台所に行っちゃったのです〉

 今度は何を持ってきてくれるのでしょうか?


「お、来たな」

 台所から戻って来たエアヴィアさんは山盛りのパスタを持ってきました。

ベロニカリメイクの販売が決まった・・・。

楽しみでならない。

楽しみだ・・・。


楽しみ・・・

たのし・・・

たの・・・

た・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。