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WORLD ~wepon and magic~  作者: MASTER━T
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21/24

最悪の再会

次の日、俺達はダンジョンへとやって来た

来る途中のモンスターは苦戦せずすんなりと倒してこれた

サユナも確実に強くなっている

これならなんとかダンジョンもクリアできるだろ


「サユナ、これからダンジョンに入るけど絶対に俺より前に出るなよ。あと何かあったら俺を呼べ。すぐに助けるから」


サユナは力強く頷いた


「わかった」


ダンジョンの前で注意することを教えてどうにもならないときは帰還の羽を使う約束をした



そしてついにダンジョンの内部へ入る

予想以上にサユナが強くなっているせいかボス部屋まで危ないこともなく到達した


「これから入るけど・・・・・大丈夫か?」


サユナは怯えている様子もない


「大丈夫!ハルがついてるもん!」


これは意地でも守らないといけなくなったな・・・・


扉を開けて中へ入ると勝手に入り口は閉まった

そして松明に明かりがついていく

奥には人のような影が見えた


「誰だ!」


影に向かって叫ぶ


『誰だとは失礼なやつだ。ここらへんのボス達がやられていると言われて来てみれば・・・・。我も舐められたものだな』


人の声に重ねるように野太く低い声が聞こえる


「サユナ!下がってろ!」


そう伝えるとハルは長刀【紫水】を片手に斬りかかる


『慌てなくてもお前らどちらかを手土産にする。二人も相手にするつもりはない。一騎討ちといこうじゃないか』


ハルが斬りかかるもそいつが持っている曲刀に流される

次の瞬間もう片方の腕が俺めがけて降り下ろされる

とっさにそっちの腕にも武器があると判断した俺は避けるが、頬に切り傷を受けた


『今のを避けるか。そう簡単にはやられないと・・・・・。フハハハハッ!だったらワシを楽しませてみろ!』


そう言い放つとすさまじいスピードで俺に向かってくる

曲刀に対しては武器をぶつけてはいけない

武器の形をいかして流されたり弾かれ兼ねない

アイツとの勝負で散々やられた結果覚えたことだった

相手は勢いよく飛ぶと横に回転しながら斬りかかってくる


「ッ・・・・・!」


なんとか避けるが着地した相手は武器を突っ込んでくる

さっきの技・・・・・まさか・・・・・


「本気でやってやるよ!いくぞ!」


相棒を手に取る

これなら流されるかもしれないが重さがあるため弾かれない

どうにか受け流しながら戦うが相手は両刀

連撃を防ぐので精一杯


『さっきの威勢はどこへいった!まだまだそんなものではないだろう!』


確かにその通りだ

このままじゃじり貧で負ける

だったらやることは1つ


【桜花乱舞】発動


こっちのスピードも上げてあいつにダメージを与えるしかない

ひたすらに相手に向けて斬撃を打つ


「うぉぉぉぉぉぉぉ!まだだ!このまま終わらないぞ!」


ソードスキル

【七星剣(セブンスターソード)】


星の形に7回斬りつけるスキル

このスピードに上乗せしてさらに早さ斬撃を打つ


『おもしろい・・・・・だが、まだまだ未熟だな。ワシに追い付くにはあと1年かかるな』


相手のスピードがあがっていく

こっちのスピードを遥かに凌ぐ


『これでどうだ!』


相手のスキルが発動したのがわかった

防御しようとするがそれが仇となる

武器を握る手を斬りつけられ相棒が手から落ちる

そのまま相棒がもう片方の腕の武器に弾き飛ばされた

コイツ・・・・・・・

勢いに押され後ろに倒れこむ

曲刀を喉元に突きつけられた


「・・・・お前、カケルだろ!なんでこんなことをするんだ!」


あの動き、速さ、最後のスキル

あれは昔カケルがよく使っていたスキルだった

スピードアップのパッシブスキルを重視して装備し、スキルはスピードと連撃、あとは最後に使った物のような相手の意表を突くスキル


『・・・・・よくわかったじゃないか』


相手の顔には仮面がついていた

見るからに禍々しい悪魔のような顔の仮面

額にドス黒く光る黒い石がはめられていた


『そうだよ。「よくわかったじゃないか。ハル。」


仮面をはずすと声が普通に戻る

仮面のしたには昔と変わらないカケルの顔があった


「残念だけど今はこっち側なんだ。君には死んでもらうよ。ハルなら勝てる可能性があったけど・・・・そのハルが死んだらこのゲームはもう終わらないだろうね」


淡々と語るカケルの目には光がなく薄紫色になっていた


「お前はカケルじゃないな・・・・?お前は誰なんだよ!」


カケルとしゃべり方は同じでもなにかがおかしい

こいつはカケルであってカケルじゃない


「ほう?気づくとは前作でこいつと親しかった者か。ならば教えよう。我が名は冥界の将バルバトス!ハデス様に支える3神将の一人。さぁ死んでもらおうか・・・・」


あの引き金を作った奴の手下か・・・・・・カケルが操られているとするなら・・・・・誰かがそれさえ解いてくれれば・・・

こんなとこで死ぬなんて・・・

銀、てっちゃん・・・・サユナ・・・ごめん


そう思った時だった俺の目の前には誰かが立っている

バルバトスの持っていた曲刀が体を貫いて俺の前に見えている


「つまらぬことをしてくれるな。コイツが手土産か。残念だ」


バルバトスの声が聞こえる

武器が引き抜かれる・・・・・俺の前で倒れたのはサユナだった


「まぁいい、どのみち冥界を進めばワシと戦うことになる。それまでに精々腕をあげることだな」


バルバトスは闇へと姿を消した


「・・・・ハ・・・・ル・・・・・だい・・・・じょう・・・ぶ・・・?」


サユナが途切れ途切れに俺に言った


「なんで、なんで俺なんかをかばったかんだよ!どうしてサユナが!」


サユナは苦しそうに笑う


「・・・だっ・・・て・・・・す・・・きな・・ひとに・・・は・・死ん・・・・で・・・ほし・・・く・・・・なかっ・・たから・・・・」


サユナの体が段々薄れていく


「そんなことって・・・・待ってくれよ。サユナまで死んだら俺はどうすれば・・・・」


「死な・・・ない・・で・・・そ・れに・・・・じぶ・・・・・んを・・・うらま・・な・・いで・・・ね・・・ッ・・」


手を握っている感触が段々薄れていく


「わかった、わかったから無理してしゃべらないでくれ・・」


サユナは俺に笑いかけるとそのまま消えていった


「サユナ!サユナぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁ!」


メニュー画面が急に開かれ表示される


イベント終了

アイテムを獲得しました

怨獄(えんごく)の輝石(きせき)


手にいれるにはあまりにも大きすぎる代償を支払った

カケルがいたこと、そしてそのカケルの姿をした者にサユナを奪われたこと


てっちゃんが死んだときとは違い今度は怒りと恨みがハルを支配した

絶対にあいつを殺す


「いますぐこんなゲーム終わらせてやる・・・・・」


ボソッと呟くとハルはダンジョンを後にした


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