走り始める物語
『大学生にもなるとやっぱゲーム卒業かな~』
そんなことを考えて歩いていた時だった
「はーるか!なに考え事してんだよ?」
後ろから走って追い付いてきたこいつはてっちゃんこと
鉄山 学
俺の幼馴染みでもあり、一番仲が良いと言えるお調子者
ちなみに俺は
楠 陽夏
女みたいな名前とか言ったやつはとりあえず正座ね
「最近面白いことないな~って」
するとてっちゃんはニヤニヤと何かを隠しているような笑いを浮かべた
「それなんだけどさ、これ見てみ?」
手渡されたのは一冊のゲーム雑誌だった
「その付箋張ってあるとこ、陽夏なら見ればすぐわかるよ」
かわいらしいピンクの付箋が確かに貼ってある
『どうせたいしたことじゃないんだろうな』
などと思いつつ雑誌を開いてみると・・・・・
WORLD !ついに新作発売決定!
新型ゲーム機三代目のmotherと共に同時発売!
「WORLD の新作・・・・・・嘘だろ!?」
驚いた、ていうか驚かないほうがすごい!
WORLD は提供期間も停止してそれからというもの一切の文字も消えたかのように、新作なんて出さなかった
それがついに!ついにでるんだ!
「これいつ!いつ出るんだよ!」
てっちゃんはチョイチョイっと雑誌の右下を指差した
発売日は10月10日
「・・・・・・え!あと一ヶ月じゃんかよ!」
嬉しさ半分、心配半分
『お金足りるかなぁ』
「とりあえず言えることは一週間前には店の前でスタンバるからな!」
てっちゃんは当たり前かのように言い放った
「一週間も前から!?早すぎでしょ!」
さすがに一週間も前からはキツイ
なんせ風呂も入れない上に少し肌寒くなる頃でもある
「異論は認めねぇぞ!さて、佐山にも声かけなきゃなぁ~」
でた、いつものテンション上がると人の言うこと聞かなくなる症候群
「それじゃあ10月3日深夜2時に俺の家の前集合な!じゃな!」
集合なって・・・・・明日また学校で会うじゃんかよ
あきれて言葉もでなかった・・・・




