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WORLD ~wepon and magic~  作者: MASTER━T
The gear which begins to be out of order
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12/24

アフィナとの出逢い

それからというものダンジョンには入らずひたすらレベル上げの毎日だった

試しに前入ったダンジョンに行ってはみたが、配置は違うしモンスターのレベルも+5以上は覚悟しないといけない

そのかわりフリーフィールドのモンスターであれば高くても+3までだから安心してレベル上げができる


シンボルモンスターと言う色違いのモンスターを倒せば経験値も高いので時間はかかるが確実にあげていける

そんなことを続けてもう2週間だが最初の頃は7万人もいたのに今や5万人まで減ってしまった

たぶん海外のプレイヤー達が餓死や無理矢理外されたのだろう

嫌な話だ


「なぁハル、まだレベル上げやるのか?」


もう飽きたと言いたいのが分かる顔をしている


「じゃあ試しに行って全滅してみるか?もう帰ってくることは二度と無くなるぞ?」


こんなやり取りをここ3日ほど続けている


「けどよぉー、こんなこと続けてたらずっとこのゲームのなかにいることになるんだぜ?心折れるっつーの」


たしかにてっちゃんの言いたいことはよく分かる

だけど今このゲームは失敗したらもう一回が無いんだ

今までなら死んじゃった~。次は負けないぞ。なんてことができたが、今はそれができない

これまでの慣れで重く受け止められないのだろうが一番いいのは実際に目の前で死ぬのを見てしまうこと


そうなれば簡単に先へ行こうなんて言葉はでなくなるはずだ


「じゃあ制圧部隊に一回参加してみるか?」


制圧部隊は腕に自信のあるものを集めて地獄改め冥界のダンジョンを確実に1つずつクリアしていくいわば特別なチームだ

今のところ2回チャレンジして一回目は死者を10名ほど出した

だが2回目はまさかの一人もでなかった

話を聞くと有名なプレイヤーが何人か参加していたらしい

それでも苦戦を強いられたと聞いている


そんな中に二人を連れて飛び込む自信は無い

俺だってレベルはそれほど高くないうえに知らない情報が多い中で二人を守るのは無理だ

守るなんて上から言ってるけど逆に守られることだってある

そんな状態で前線へ行って生き残って帰ってくることは確率的に三割あるかないかだ


「行ってみようぜ。ずっとここにいてもなにも変わらない」


そういうと思ってたけどさぁ~・・・・

あと少しでいいからレベルあげたかったな


「ハル、行ってみようよ。やばかったら中間アシストすればいいし。どっちにしろ刺激がないとこれ以上てっちゃんは我慢できないと思う。」


そんな気はしてたけど・・・・う~ん

まぁ物は試しだ、とりあえずやれるだけやってみよう


「それじゃあ次の制圧部隊に参加するか。けどそれまではレベル上げと装備の調達だからな。お金だって無駄には使えるほど持ってないんだし」


あれからダンジョンに入ってないせいでレアドロップになんかありつけるわけもなく、あっても多少高く売れるぐらいの素材のみ

そうなってくると毎日宿屋に泊まるとなると減っていく一方だ


「たしか次の制圧が明日の夜からだったかな?準備するならもう街に向かわないと不味いんじゃない?」


銀のやつ無駄に情報ばっかし入れてくるなぁ~

たまにはいいか・・・.


「よし、じゃあこれから街に行こう。そしたら今まで詰めっぱなしだったから自由行動にする。夜はいつもの宿に泊まること。俺がチーム用の部屋借りとくから」


俺も少しは羽を伸ばそうかな

色々見てみたいとこもあったし


「ハルが優しい・・・・明日全滅とかしないよな?」


おい、まなぶお前だけここに残ってもいいんだぞ

空気を壊すのも嫌だから言わないけどな



フリーフィールド南エリア 11月12日 午後2時

オアシスの街 シグナムント

憩いの広場


「それじゃあ自由行動にうつるけど間違っても財布のなかは空にするなよ。それじゃあな!」


返事せずに2人は一気に走り去っていった


「せめて返事ぐらいしてくれよ・・・・」


とりあえず装備を整えるために個人の鍛冶屋を探さないとな

えーっと、電子マップを開いて・・・・あった!

アフィナの鍛冶屋か

とりあえず行ってみてだな


マップを見ながら歩いていく

やっぱ冥界の入口が近いだけあって戦闘系の連中しかいねぇな


「ここを左に曲がって2本目の通路を右で・・・・・」


フィールドが広い分街も広い

街の端から端までだと10km以上あるところもあるぐらいだからなぁー

正直自転車か原付がほしくなる

などとアホなことを考えているとついた

外見だといたって普通の店だが中はどうかな?


「ありがとよ!またくるぜ!」


先客がいたのか甲冑に身を包んだ男?が中から出てきた

これは少し期待してもいいかな・・・


木製の扉を開けると中は小綺麗にまとめられたきれいな店だった

もしかして女が鍛冶屋やってるのか?

そしてまさかの予想的中


「いらっしゃい、何か探し物?」


黒髪で長さはボブの少し長いくらい

身長は155cmぐらいだろうか

たぶん種族はハーフゴッド

両目の色がバラバラだから間違ってはいないはず

ハーフゴッドならキュクロプスが神父であればかなり期待できるかも


「いや防具を探しててね。俺のじゃないんだけど人狼用の防具って置いてあるかな?あと鬼族もあれば見せてほしい」


元気な子だが少し大人びている


「人狼と鬼族ね。けっこう置いてあるんだけど細かい要望とかある?」


もしかしたら当たりか?

今までで細かく聞いてきた店はここが初めてだ


「人狼はレガースと肩当てを、鬼族は籠手とローブなんだがローブは背中にある武器を隠せればいいからアバター用で頼む」


正直無茶を言ってる

特にアバター用のローブなんて使うやつがまずいない上に無駄に素材を使うわ、必要レベルが高いわで作る理由が一個もない


「ちょっと待ってて、すぐ準備するから」


女は裏へ入っていった


その間は飾ってある武器を物色

見た感じ鬼剣は一個もないな

そのかわり他の専用武器が豊富においてある

片手で数えるぐらいしかないが一応Z級も置いてあるようだ


「お待たせ!一応リストで出したから選んで、見たいって言うなら持ってくるから」


渡された紙は三枚

ちなみにローブがあった!

色も基本全部ある

ここは当たりの店だな


「君、名前は?俺はファントムって言うんだ」


できればフレンドリストに入れておきたい

鍛冶屋はレベルがないとできないし、使える鍛冶屋はいつ移転してもいいようにしとくと便利だ


「私はアフィナ。お兄さん鬼族だよね?ここら辺だとあまり見ない顔だけど制圧部隊の人?」


アフィナってことはこの子が店主か

見ない顔ってことはけっこう情報網もしっかりしてるな


「制圧部隊というよりこれから参加するとこ。アフィナさんはもしかしてキュクロプスのハーフゴッド?」


たぶん間違えてはいないはず

これで別の神だったらこの子もったいない


「よくわかったね。けど鍛冶屋やるなら普通そうだもんね。鍛冶屋やりながら一応だけど情報屋もやってるからよかったらご贔屓によろしく」


商売も慣れてる

情報屋なら色々聞いとくか


「あのさ、制圧部隊のトップって誰がやってるの?」


ありきたりかと思うけど頭張るやつが無名だと流石に安心できない

それだけ腕が信用できなくなるからな


「トップはウィド、前作の3位のランカーだよ。ちなみに副隊長がハーメルンていう今作からじゃないかって言われてる妖精。これでいい?」


なるほどなウィドとは顔見知りとは言えるぐらいの相手ではある

腕は確かだし頭も回るから信用は厚い

ハーメルンは今作で少し聞いたことがある

ナイフ使いでスピード型の妖精

妖精の種類はシルフと聞いたことがある


「お兄さんもしかして前作のランカー?ウィドの名前を聞いて笑ってるのってそういう人しか見たこと無いよ?」


アフィナか、この子も油断できないな


「違う違う。有名な人だからやっぱなーって。防具なんだけどこれとこれ、あとこれとこのローブお願い」


危うくばれるとこだった

銀やてっちゃんは気づいてなかったけど前作の最後の半年

俺は全国ランキングで5位に居座ったんだよね

その頃になると人も減ってたから入りやすかったってのもあるけどさ


「はい、じゃあ全部で51万4500ロノになるよ!」


まぁ値段的には妥当なところだろう

これ以上安くするとたぶんアフィナの売り上げがなくなる


「これでいいかな?」


俺の相棒は基本的に街中では透明化させてるから気づかれないけど、たぶん見られたら帰れなくなる

そりゃ入手方法の無いオリジナルの鬼剣なんて手にいれることできないからね

前に一回だけ鍛冶屋の兄ちゃんにバレて大騒ぎになりかけたし


「じゃあちょうどだね。フレンド申請したかったら勝手にしといてくれれば許可しとくからよかったらどうぞ!ありがとね!」


俺は店をあとにしてすぐローブを装備した

黒紫色のローブを纏いフードを深く被れば、よし


あとはあれがあれば・・・・・


また別の鍛冶屋へと足を向けた


「毎度あり!」


ここは外れだったけど・・・・目当てのものもあったしいっか

仕入れも終わったためここからは空き時間となるわけだが・・・・

とりあえずご飯食べなきゃな


少し大通りを避け人の少ないところで地面に腰掛け包みを開ける

ハンバーガーに似せて作った俺流バーガーもどき

パンを作ることはできるが作成できるものがフランスパンのような固いものしかないためそれに、肉を焼いたものと野菜を挟みタレをかけて完成

固いのはどうしようもないが特に食べる際何かあるわけでもないので手早く済ませるにはこれがいい

食べ終えたあと包みをかたずけその場をあとにする


「暇になったのはいいけどやること無いんだよなぁ~・・・・」


俺は先に宿へ戻り仮眠をとることにした

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