相棒との出逢い
意識が少しずつはっきりしていく
光が戻るにつれ体にも激痛が呼び起こされる
「ッ!・・・・あれ?こは・・・」
どこかの宿屋だろうか、少し広めの部屋
俺が寝てるベッドの横には桶に氷水が入れてあったけ現状の把握をしているとおもむろに入り口の扉が開いた
「あ、意識戻ったんだね・・・・大丈夫?」
入ってきたのは銀だった体は痛いが動く分には問題ない
ステータスを確認するとマイナス効果が2、3個ついていた
「あれから度のぐらいたつ?てっちゃんは?」
日が登り始めているところを見ると朝6時ごろか
「ちょうど6時になったとこだね。てっちゃんは買い出しにいってる。ハルのマイナス効果消せるアイテムないか見てくるって。自分も体ボロボロなはずなのにほんと世話好きというかなんというかって感じだよ」
そうか・・・てっちゃんもやられてはいなかったんだ
忘れていたがドロップしたのか急いで確認すると・・・・・あった
妖朱玉・・・・・それとなんだこれ?
鉱石類だと思われるアイテムが複数個落ちたようだ
「素材ドロップしてたみたいだね。ちょっときつすぎたけど・・・」
銀は苦笑いをしている
そりゃそうだって、普通俺達のレベルであんな奴倒せねぇよ
おっさんからもらった武器があって本当によかった
「そういえば俺が使ってた武器は?」
アイテムにも見当たらないし、装備している訳じゃないみたいだ
もしかして・・・・・
「あの鬼剣ね、ハルがあの大技出したあとに勝手に壊れたよ。修理用の破片アイテムも出なかったら多分そういう設定だったんだと思う」
だよな~、壊れるよなそりゃ
おっさんになんて説明すればいいんだろ
正直に言うしかないよな~・・・・・
「おーい、銀戻ったぞ!・・・・・ってハル!意識戻ったのか!よかったぁー!」
行きなり男泣きをするてっちゃん
いや現実世界じゃないんだから死んでも大丈夫だって
「とりあえずクエスト報告だけしてくるよ・・・。おっさんに謝らなきゃだし」
立ち上がろうとするのもちょっとしんどいな
けど歩けないほどじゃない
「ダメだよハル!もう少し安静にしてないと!」
銀に止められた
それでもいかなきゃいけないんだ
「ごめん、すぐ戻るからちょっと待ってて」
そう言って俺は宿屋をあとにした
鬼の里 10月13日7時12分
village of the ogre
町外れの鍛冶屋
コンコンコン
扉を叩く
すると中からあのおっさんが出てきた
「ひでぇ怪我してんな。どうだった?」
表情はかわりなく恐い
けど恐いという感情はでてこなかった
「ほら、言われたアイテム。死にかけたけど倒したよ」
アイテムを渡すとおっさんは少し驚いていた
そりゃあんなの倒せるわけないと思うよな
「本当に倒したのか?すげぇな坊主。俺の渡した鬼剣はどうなった?」
予想通り聞かれたためあったことすべてを話した
おっさんは怒ったり話を遮ったりすることなく聞いてくれた
「そうか・・・・・。お前あれ使えたのか・・・・。名前聞いてなかったな。俺はクズモってーんだ」
クズモさんか・・・なんか合ってるな
ここはプレイヤーネームにしとくか
「俺はファントム。これからもよろしく!」
案外いい人なのかも
外見で判断しちゃいけないな
「それで、だ。どうやってあの武器の固有スキルを
使ったんだ?」
俺もいまいちわからないんだよな
急に光だしたし
「よくわからないんだけど、紅岩蜘蛛にやられて死にそうになったら急に光だしてよく覚えてないけどスキルが使えるようになってて使ったんですよ」
曖昧なところが多いが何しろ瀕死の状態だったんだからしょうがない
逆に覚えてる奴いたら見てみたい
「なるほどな。お前が死にそうになったときに反応したってことか・・・わかった。ありがとな、それじゃあこれから武器作るけど要望はあるか?」
んー・・・・・
あるとすれば・・・
「形なんだけど、借りた武器みたいな細いのじゃなくて大剣みたいなのにしてほしいんだ。できるなら刃の真ん中辺りが緩やかに窪んでる感じ。他の部分は耐久力重視でお願いします。重い奴を使いたいんで」
要望はこんな感じかな
あとは任せるとしよう
「わかった。そしたら明日の夕方6時頃に取りに来てくれ」
ついに俺の相棒ができるのか・・・・・
楽しみすぎてヤバイな
「それじゃあまた!」
クズモは手を振って見送ってくれた
そして翌日の夕方6時に店の前にいた
外で待ってるとクズモが中から出てきた
「悪いな、待たせた。これがお前の要望の鬼剣だ。俺が作ったオリジナルのものになるな。だから名前は好きにつけろ。気を付けて進めよ!」
話が一通り終わるとクズモは中へ戻っていった
すると
『クエストクリア』
音声と共に文字が空中に表示される
経験値、お金、専用武器が報酬らしくそのまま武器に名前をつけることになった
「俺の相棒の名前か・・・・・」
悩むよな~
変な名前つけたくないし
などと10分ほど悩んだあげく
「これにしよう・・・・・」
【黒剣・極滅闇鬼】
これが俺の相棒の名前だ
ついに手にいれた・・・・・
「やったー!!これで夢は叶った!ひたすら突き進んでやる!」
てっちゃん、銀と合流してまた別野村へと歩みを進めていった
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「ついにできた。これで実験の準備はできた。あとはどう送り込むか・・・・・」
暗闇のなかで動く人物がいた
たくさんのディスプレイが置いてあるなかでクスクスと笑い声が響いていた・・・・




