Ⅵ日曜日の期待
深い口づけは私の意識を朦朧とさせ、彼の表情と太くて長い男性の手は、私を恍惚とさせる。
溜まり続けた溢れる想いが口から漏れた。
「ん、はぁっ、す、き…っ」
彼の手が止まる。力いっぱい抱きしめられて少し痛かったけれど、嬉しかった。
「俺も、好きだよ。愛してる。…はぁ、やばいな」
互いの心臓の音が聞こえるなかで、私たちは心と身体を繋げたのだった。
夢心地な朝を迎え、それから少し(1、2時間は少しである)時間が経ってから(そこは突っ込まないように!)私はようやく真実を知った。
飲み会は始めから私と城川さんだけだったとか、本当は私を連れ帰る予定はなくて、これから親密になるつもりだったとかなんとか…前者については気付けよ私。
「流されてこうなったわけじゃないからな」
私の頭を撫でながら、言い含めるように言う。そして、首筋を強く吸った。
「ぁっ」
「きれいにできた」
「…もう」
見える位置に付けられると、明日の服のチョイスに困ってしまうではないか。
あどけない顔で笑う顔は、初めてみる表情だった。優しい顔、真剣な顔、ちょっと意地悪な顔も、全部見たい。会社とはちがう仕草、男らしい、でも決して乱暴ではない口調。そういうのももっと知りたいと思った。
今回わかったことは、彼がなかなかの猫かぶりであるということだ。
月光に後日UPする予定です。
…明日は無理です宣言します。
あっさりし過ぎてごめんなさいぃぃ!
なだれ込む前の予定が、城川が耐えられなくなったためにこうなりました(ぇ