第一章13『彻底に死ぬ』
「いやーー!」
奏は勢いよく目を覚ました。あの大鎌で首を斬られた、馴染みのある冷たさが、また背筋を這い上がってくる。
「はあ……はあ……!」
彼は荒い息を吐き、胸を激しく上下させた。死の余韻がまだ皮膚の表面に纏わりついているようで、なかなか消えてくれない。
しかし次の瞬間、彼は固まった。
目の前にあるのは、麦酒と汗の臭いが漂う冒険者ギルドではなく、あの少し古びた、粗布のシーツが敷かれた木製の長椅子だった――昨夜、一晩中縮こまって過ごした、あの宿屋の大広間だ。
「ゴホッ……お兄さん、大丈夫か?」
ちょうど箒で床を掃いていた宿の従業員が、彼の突然の叫び声に驚いて箒を取り落としそうになった。彼は半歩後ずさりし、訝しげな顔で奏を見つめている。この変な客が、また何かの発作を起こしたのではないかと判断しているようだった。
奏はただぼんやりとその従業員を見返すだけで、答えなかった。彼の頭の中は、今、すでに乱れた糸のようにもつれていた。
冒険者ギルドじゃない……
彼は勢いよく頭を下げ、自分の両手を見つめ、また顔を上げて辺りを見回した――あの見慣れたカウンター、昨夜割れたはずなのに今は元通りになっている窓……そうじゃない、今自分がいるのは明らかに宿屋であって、最初に転移してきたあのセーブポイントではない。
俺のセーブポイントが……前にずれてる!?
奏の瞳孔が一気に縮んだ。先ほどの死の幻痛よりもさらに強い寒気が、心の底から完全に湧き上がってくる。
やり直しと言うなら、もともと彼が認識していたルールは、何度死んでも、必ず最初の起点――冒険者ギルドのあの椅子、まだルフィアと出会っていない、すべてがまだ起きていなかった、あの瞬間に強制的に戻されるというものだった。
しかし今、彼が戻ってきたのは宿屋であり、あの斬り合いの後、ルフィアが黙って姿を消したあの夜だった。
これは何を意味するのか。
これは、セーブポイント自体も、彼の経験に伴って、少しずつ前へとずれていくということを意味する。
これは、彼がもう、すべてがまだ起きていなかった、あの最初の起点には戻れないということを意味する。
これは、彼がすでに、完全に、このルールの中に閉じ込められてしまったということを意味する。
「こんな……こんなことが……っ!」
奏の両手が抑えられないほど震え始めた。先ほどまでまだ死の余韻を帯びていた恐怖は、この时すでに、もっと深い、息も詰まるような絶望に、完全に取って代わられていた。
「お兄さん、朝食の準備ができたよ。少し食べていったら――」
あの厳しい顔つきの中年の女将が、ちょうど熱々のトーストを乗せた皿を持って、厨房の方からゆっくりと歩いてきた。表情には、昨日からひそかに芽生えた、珍しい気遣いが浮かんでいる。
しかし奏には、その優しさを気にする余裕などまったくなかった。
「すみません!今は時間がないんです!」
彼はほとんど反射的にそう叫び、長椅子から勢いよく跳ね起きた。靴紐すら結ばずに、矢のように宿屋の木戸から飛び出し、まだ涼気の残る朝霧の中へと飛び込んでいった。
彼の足取りはふらついていたが、両足は異様にしっかりと、一つの方向へ向かって、必死に走り続けていた――あの馴染み深く、しかし恐ろしくもある暗い小道、あの色褪せた木の看板を掛けた薬屋へ。
ギシッ――。
奏はほとんど全力で、その重い木の戸を押し開けた。
しかし薬屋の中には、もう昨日のような、薬草と化学薬品の匂いが入り混じった賑わいの光景はなかった。本来開いているはずの店の戸には、すでに早々と「休業」の木札が掛けられていた。
カウンターの向こうでは、その腰の曲がった老人が、悠然と薬典が積まれた机の前に腰掛けていた。奏が来ることをすでに知っていたかのように、その濁った、しかし深い眼差しがゆっくりと持ち上がり、奏のあの恐怖と焦りに満ちた顔に落ちた。
「そんなに勢いよく駆けてきて」
老人の口調には、いくぶん意味深な笑みが含まれていた。
「私を探すためだったとはな……言ってみろ、何の用だ?」
奏は息を整える間もなく、数歩進み出て、両手を勢いよくその古びたカウンターに押し当てた。ドンという重い音が響いた。
「スキルを消す方法はないか!」
彼の声には、隠しきれない震えと焦りが含まれていた。その両目は老人をじっと見据え、まるでこの決死の願いを、相手の瞳の中に完全に刻み込もうとするかのようだった。
老人はそれを聞いて、眉を少し上げた。皺の刻まれたその顔に、興味深そうな表情が浮かんだ。
「スキルを消す、か」
彼はゆっくりと繰り返し、口調にはいくぶん惜しむような調子で頭を振った。
「私にそんな方法はない。スキルは魔法とは違う。スキルというのは生まれながらのもの、魂の深くに刻まれたものだ。服を脱ぐように、勝手に取り除けるものではない」
「俺のスキルは生まれつきのものじゃない!」
奏はほとんど歯を食いしばりながらそう吐き出した。彼はあの転生輪を思い出した。天使の口から出た、あの神秘的なスキルの由来を思い出した。それは明らかに、彼に選択の余地もなく強いられた、呪いに他ならなかった。
「方法はあるのか、ないのか!」
老人は静かに、奏のその崩壊寸前の顔を見つめていた。すぐには答えず、興味深そうに机を叩いた。
「朝から慌てて駆けてきて、スキルを消すためだったとはな」
彼はその濁った眼を細めた。
「お前は一体何を『推測』した、あるいは何を知ったのだ?」
奏の喉が大きく動いた。彼は下唇を強く噛み、わずかに血の味を感じた。
彼は知っていた。契約について、死神についての真実を、簡単に口にすることはできないと。しかしその胸の底に積み重なった、息苦しいほどの苦しみが、彼を駆り立てて、どこかに出口を求めさせていた。
「このスキルは……枷になった……」
奏は深く息を吸い、声には苦さと不甘さが満ちていた。
「俺は逃れられない……俺はただ……ちゃんと生きたいだけなんだ……」
空気の中に、しばしの沈黙が落ちた。
しばらくして、老人はゆっくりとその広い袖の中から、あの薄暗い光を帯びた、古びた指リングを取り出し、再びカウンターの上に置いた。
「この指輪は、お前のスキルを公開することができる」
彼の口調は平静だったが、わずかに見過ごせない探るような色を帯びていた。
「見せてみないか?もしかしたら、私が方法を見つけてやれるかもしれない」
奏の瞳孔が一気に縮んだ。背筋から頭頂まで一気に寒気が走った――前回、まさにこの指輪のせいで、スキルの真実が完全に暴露され、それに続いて、あの大鎌が振り下ろされたのだ。
「いや、いい、いらない!」
彼はほとんど叫ぶようにそう言い、勢いよく数歩後ずさりして、しきりに手を振った。先ほどまでまだ残っていた、老人への僅かな信頼は、この時すでに、完全に押し潰された恐怖に呑み込まれていた。
「ありがとう、ありがとうございます!」
奏はもう一言も多く言う間もなく、踵を返してその重い木の戸から飛び出し、あの意味深な、老人からの視線を、完全に背後に置き去りにした。
朝の霧はまだ晴れきっておらず、奏はまだら模様の壁にもたれかかり、激しく喘いでいた。彼は頭を下げ、自分の微かに震える両手を見つめた。
「俺は一体……何ができないんだ……」
彼はあの氷の長剣を思い出し、ルフィアのあの鋭く果断な姿を思い出し、自分の唯一の貢献が、ただの柔らかい枕にすぎなかったことを思い出した。
彼にはもともと、彼女を救うことなどできなかったのだ。
そして今、ルフィアはすでに独り王宮へと戻っている――あの高い城壁に囲まれた、厳重に警備された宮殿、あの暗殺者と陰謀をもってしても、容易には突破できないであろう要塞。
それは、彼女がもう、完全に安全だということを意味するのではないか。
それは、彼が、もう自由になったということを意味するのではないか。
ほとんど貪欲な、熱い思いが、奏の脳裏に突然弾けた――ルフィアが死なない限り、彼の契約は発動しない、死神は降臨しない。彼は、この彼を疲れ果てさせる、危機に満ちたこの町を離れることができる。スキルを解除する方法を探しに行き、彼が理想とする、あの平凡で安らかな生活を送ることができる!
奏の心臓は、この突然湧いた希望のために、激しく加速し始めた。
しかし彼が足を上げ、その決定的な一歩を踏み出そうとした時、その足はまた急に止まった。
ルフィア……俺がこうすることで、死んでしまうんじゃ……
その胸の底に居座っていた、消えない罪悪感が、細い針のように、彼の良心の奥深くに突き刺さった。
彼は頭を振り、無理にその迷いを、完全に押し殺した。
「いや、彼女が自分から去ったんだ。俺にはどうしようもない!」
彼はほとんど自分に言い聞かせるような、半ば意地になったような口調でそう呟き、重い足を引きながら、一歩一歩、彼が最初に転移してきた、あの馴染みのある冒険者ギルドへと戻っていった。
奏はその馴染みのある木の椅子に腰を下ろし、ぼんやりとした目で辺りを見回した――あの厄介事を起こすあの巨漢、あのテーブルの上で喚いている犬、あの告示板に貼られた赤い依頼書……すべてが、最初のあの朝と、何一つ違いがなかった。
もし可能なら、彼はどれほど、この異世界で本当に自分自身の冒険団を組み、何人かの心から信頼できる仲間たちと共に、大きくもなく小さくもない木の家に住み、暖かい炉端に集まって、語り合い、互いに支え合う――そんな美しい光景を、夢見ていただろうか。
しかし現実は、その憧れを、粉々に引き裂いた。
良心と契約は、この時すでに互いに絡み合い、同じ一本の縄となって、彼の首にしっかりと巻きついていた。絶えず彼を強いて、あの荊の道、九死に一生を得るしかないその救出の道を選ばせようとしていた。
しかし彼の全身全霊は、ただ逃げることだけを望んでいた。
彼は休みたかった。彼はこのすべてから身を引きたかった。彼はこの怨念やしがらみとはまったく関係のない、ただの傍観者でいたかった。
しかし彼にはそれができなかった。
彼には、結局、それができなかった。
奏は苦しそうに頭を抱え、指の関節が白くなるほど力を込めた。彼はそのまま、この木の椅子の上で、ぼんやりと日が暮れるまで座っていたかった。しかしその焦りと不安が、彼を落ち着かなくさせ、まるでお尻の下に見えない炎が燃えているかのようだった。
彼はほとんど何も持っていなかった。
戦う技もなく、強力な魔法もなく、あの黒い大鎌に対抗できるような力など、何一つない。あるのはただ、この、彼をこれほどまでに苦しめる、契約のスキルだけだった。
「なぜ……俺が転移してきて……手に入れたのが、これなんだ……」
奏はぼんやりと立ち上がり、ふらつく足取りで、冒険者ギルドを出て、あの白い宮殿とは正反対の方向へ、ますます遠ざかっていった。
契約は、距離によって、完全に破壊できるのだろうか。
ただ彼が十分遠くまで離れれば、彼がこの王国の領域内にいなくなれば、彼は、そこから完全に解放されるのだろうか。
彼にはその答えは分からなかった。しかし彼にはもう、他に方法がなかった。彼はただ賭けるしかなかった。
彼は完全に意気地がないわけではなく、ただすでに、その見えない先のない絶望の道に追い詰められていたのだ。
彼のその心の底からの同情は、知らぬ間に、今の彼を完全に閉じ込める、この枷へと変わってしまった――しかし今、ルフィアの行方は分からず、王宮は厳重に警備され、入り込む隙間もない。彼女の生死が、彼の生死を決める唯一の変数となってしまった。
これはまさに、いつ爆発するか分からない、時限爆弾だった。
彼はルフィアが一体いつ死ぬのか分からなかった。彼は彼女が今、無事でいるのかどうかも分からなかった。彼はさらに、彼女の未来の運命が、どこへ向かうのかも分からなかった。
「だめだ……だめだ……俺は、早く離れないと……っ!」
奏はそう呟きながら、その足取りは、この狂気にも近い生存への意志の下で、ますます確固たるものになっていった。
「ここは……まさに底なしの沼だ……俺はこんな要求に応えられない……俺にはできない……俺には本当に無理だ……誰がこんなことできるんだ……っ!」
戒厳令の敷かれたあの王宮に決死で踏み込んで、ただ一つの、本当に起きているかどうかも分からないことのために、ただ一人の王女を救い出すために―― そしてそれは、ただ、自分が生き続けるためだけのことだった。
このすべてが、何と残酷なことか。
これはまさに、彼のそのささやかな同情心を、何かの荒唐無稽な冗談として扱っているようなものだった。
今の奏は、すでに最初のあの、ルフィアを救いたいという本心を失っていた。残っているのは、ただ落胆と失望だけだった――この異世界への失望、自分自身への落胆、そして、あの彼にはまったく理解できない、残酷なルールへの、深い恨みだけだった。
それ以上考える間もなく、彼はこの決死の生存意志に従って、一刻も休まず、王国の国境の方向へと、駆け出していった。
わずか十五分で、奏はすでに町の境界を越え、あの見知らぬ文字が書かれた関所の前にやってきた。関所の番兵は、彼のその奇妙な服装を何度か見ただけで、彼にも分からない簡単な手続きを記録し、手を振って通過させた。
何の問題も、起こらなかった。
奏はその王国と外界を分かつ、さほど目立たない境界石の前に呆然と立ち、自分がすでに完全に踏み出した両足を見つめた。ほとんど狂喜にも近い、涙が出そうになるほどの解放感が、突然彼の心の底から、激しく湧き上がってきた。
彼は成功した。
彼はついに、彼をほとんど息も詰まらせていた、この王国から逃げ出したのだ。
もう少し遠くへ歩けば、彼は二度と、あの彼を怖がらせていた黒い大鎌に、遭うことはないだろう。
「やったぞ……俺はついに……!」
奏は嬉しそうに頭を上げ、頭上のあの久しぶりの澄み切った青空を見つめた。口元には抑えきれない、ほとんど狂気にも近い、解放されたような笑みが浮かんでいた。
しかし彼が忘我の境地で喜んでいたその瞬間――
彼の頭が、突然、激しい酸欠のようなめまいに襲われ、こめかみの奥から、激しく弾けるように広がった。
「あ……?」
奏には、これ以上の疑問を発する間もなく、彼の意識は、すでに完全に、混濁した暗闇の中に陥っていった。
「ああ!!!」
彼が突然目を覚ました時、彼の体は、なんと、落下していた!
四方八方から猛烈な風が彼の耳を打ち、彼の衣服と髪を引き裂くように吹き荒れた。彼は反射的に下を見た――足元には、底の見えない、目もくらむような灰白色の岩山、そして、その、驚くべき速さで、彼に向かって急速に迫ってくる、硬い地面があった。
「これはいつのことだ!なぜ俺は落下してるんだ!」
奏の頭の中は真っ白になった。彼にはまったく思い出せなかった、自分が一体いつ、あの平坦な国境の境界石から、この高くそびえる断崖の上へと、移動したのかを。
「完了だ!終わりだ!なぜだ!ここはどこなんだ!」
彼は狂ったように左右を見回した。その連なる灰白色の山脈が、彼の視界の中で激しく回転し、歪んでいった。彼にはもう判断できなかった、これが本当にこの王国の国境の外の深い山なのか、それとも、彼が一度も踏み込んだことのない、未知の断崖絶壁なのかを。
「なぜこんなに高い断崖があるんだ!」
奏はこの突然降りかかった、何の前兆もない死の脅威に、涙と冷や汗を、瞬時に吹き出させた。
「やめてやめてやめてやめて!」
彼は狂ったように両手を振り回した。まるでそうすれば何かを掴むことができるかのように、まるでこの、もう避けられない、致命的な落下を止めることができるかのように。
「死神に殺されたんじゃないとしたら!それなら俺は、まさか……」
彼の体を完全に冷たくする一つの考えが、突然彼の頭の中の混乱した霧を切り裂いた。
彼はあの、やり直しに関する、唯一の認識を思い出した――三回の死は、すべてあの黒い大鎌によるものだった。一度の例外もなく。
しかし今、目の前のこの落下は、死神の大鎌ではない。あの馴染み深く、おぞましい、首と体が分かれるあの激痛ではない。
これは、ただの、何の超自然的な色彩もない、平凡な事故にすぎない。
「俺は完全に死にたくない!俺はまだ生きたい――!」
奏の視界の中、地面は驚くべき速さで迫ってきていた。彼にははっきりと見えた、その灰褐色の、硬い岩の上に広がる、細かな模様が。
「やめてやめてやめて!」
声を振り絞って叫んだ。その本能の奥深くに根付いた、死への恐怖が、彼の最後の理性を、完全に押し潰した。
「俺はリロードできる!俺は生まれ変われる!俺は時間を巻き戻せる!」
彼は狂ったように、虚空に向かって、その何もない、澄み切った青い空に向かって、叫び続けた。
「なぜだ!時間が止まれよ!死神!お前はどこにいる!!」
「俺はやり直せる、俺は死後の輪廻が――」
ブシュ。
奏は重々しく地面に落下し、その場で命を落とした。




