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第24話 『進化』

――ズガガガガッ!


 開幕と同時、天使が光線の雨を降らせてきた! エミリーのマスケット銃に比べたら物量(かず)は少ないけど、殺傷力はケタ違いだ。

 私はエミリーを抱えて、高く跳躍。ビルの陰に「隠れてて」と伝えると、彼女は無言で頷いた。黙っていれば、可愛いのだが。


 天使は浮遊しながら、私を索敵。無尽蔵に全身から拡散光線を放ってきた! 私はワイヤーでビル間を渡りながら、なんとか接近を試みる。

 エミリー戦同様、影走り(シャドウステップ)で光線を掻い潜りながら懐に入る! が……


――ドンッッ‼


 交差刃(クロスカッター)で斬り込もうと瞬間、私は大きく弾かれた。まるで天使の前に、視えない障壁(かべ)がある感じだった。今のは……

 考える猶予(ヒマ)もなく、光線の雨が降り注いだ! 私は間隙(かんげき)を縫いながら、冷静に分析した。


自動反射(オートリフレクター)……厄介ね」


 いくらオートとはいえ、私が攻撃する際にビームは出てなかった。という事は、カウンターで仕留めることが出来る。

 だけど言うは易し、行うは難し。あの段幕を掻い潜るのは至難の業だ。ほんの僅かでも遅れたら、自動反射の餌食だ。


「それなら……!」


 私は再度、弾幕の嵐に自ら飛び込んだ! 反射には反射で対抗すればいい。オズに改造してもらった左手のグローブをかざすと、私の全身を覆うシールドが展開された!


――ズガガガガッッ‼


 流石に全弾は無理だけど、いくらか()ね返すことが出来た。しかし、反射で返した分も自動反射された! 思った以上に厄介ね……!

 このままだと、無駄に体力を削られるだけだ。どこかで仕掛ける必要がある。リスクはあるが、私は『賭け』に出ることにした。


――ガガガガガッッ‼


 天使の攻撃は苛烈さを増したが、私も回避やパリィに専念した。痺れを切らした天使の全身が輝いた! 狙い通り!


 カッ! 集束した光線が、正面から飛んできた! 私は聖刃(ブレイド)を垂直に構え、待ち受ける。


「ちょ……⁉ 避けなさいっ、死ぬ気なのっ⁉」


 エミリーが悲痛な叫びを上げるも、私は全く動じなかった。天使の集束光線を正面から、聖刃で受け止める!

 この聖刃は、私の成長に合わせて『進化』している。今ならやれるハズ……!


――ドォオオオオ~~~~ンッッ‼


 凄まじい閃光が(ほとばし)り、光線は私の後方に波状形に分散した。衝撃の余り、私の両足は地面にめり込んだ。かなり体力を消耗したけど、見返りは十分ある。


 ブゥウウウン……光線の大部分を吸収した聖刃は、膨大な光を放っていた。理解不能な現象を目にした天使は硬直していた。


「お返しよ……!」


 私が聖刃を振り下ろすと、一束の光が女神を包み込んだ! 思った通り、自動反射には限界があった。既にボロボロの天使だが、トドメを刺すまで油断できない。


 無慈悲の雷針突(プラズマスラスト)が刺さり、天使は完全に沈黙した。その様子をエミリーは、ただただ呆然と眺めていた。

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