第19話 『ポイントK』
「……っ⁉ オズワルド殿が帰還したぞっっ」
――おおぉおおおおお~~~~っっ‼
地域に戻ると何処に息を潜めていたのか、住民が迎えてくれた。ざっと1000人以上、こんなにいたんだ。
「お帰りなさい、リア」
「ただいま、ミア」
ミアも私を温かく迎えてくれた。帰る場所、迎えてくれる人がいるのはいいものだね。
「皆の衆っ、此度は迷惑を掛けた! ワシは見ての通り、ピンピンしておる! これ以上、女神一派を跋扈らせないよう体勢を立て直すっっ」
オズの檄に群雄は、力強く応えた。最初は魚の4んだような目をしてたけど、完全に息を吹き返したね。
「それでオズ、これからどう取り戻すするつもりなの?」
「ウム、そのことなんだがな。まずは皆との再会を祝して、打ち上げをしたいと思う。そこで今後の方針について語りたい」
まぁ帰ってきたばかりだしね。もちろん私も、会合には出席する。
◇ ◇ ◇
その晩、地域の中央で篝火を焚きながら、住民はオズの帰還を祝った。各々、麦酒を片手に肩を組み合って盛り上がっている。
「おぉ来たかリア、そなたはワシの命の恩人じゃ。遠慮せずやってくれ!」
「悪いけど、あんまりお腹は空いてないの。それよりオズ、今後の方針だけど」
「フム? 今日くらいゆっくりしても、バチは当たらんと思うがのぅ。計画では、ここから北にポイントKという地点がある。そこに女神一派が集中しており、彼奴らにとっても重要な拠点じゃ」
「そこを墜とすと?」
私の問いに、オズは「ウム」と大きく頷いた。
「ポイントKは資源が豊富で、元々はウチの管轄だった。奪還できれば今後、戦局は大きく傾く。それに」
オズは私に関連がある事を口にした。
「リア、そなたと同様に『傭兵』が先んじて、連中の動向を探っておる。ワシ自らがスカウトした猛者で、腕はそなたと互角に立つだろう」
「私と同じ?」
「ウム、あやつは生粋の『戦士』でのぅ。報酬次第で汚れ仕事もこなす。そなたと気が合えばいいのだが」
ふぅん? 私はソロでも構わないけど。とりあえず夜が明けたら、ポイントK周りを探ってみよう。何か私の『記憶』に関することも、あるかもそれない。
◇ ◇ ◇
――翌朝。
私は助けてくれた礼にと、オズから改造バイクを受け取った。悪路も苦にせず、乗り心地もいい。移動力が向上し、時間の節約にもなる。
他にも機銃を内臓した銃座、さらに地域とリアルタイムで通話できる自律式の通信器も貰い、至れり尽くせりだ。
今後の探索が、グンと楽になる。オズ様々ね。私はアクセルを全開し、荒野を爆走した。
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