第12話 『再会』
「ここを抜ければスラム街ね」
私は密集したビル街を前に呟いた。メイン道路は想像以上に瓦礫や廃車が多かったので、廃ビル街から抜けることにした。
地下鉄と異なり、とにかく狭い箇所が多い。死角からの不意討ちに、気をつける必要がある。
それにやたら『建物内』が多い。室内には所狭しと並ぶドラム缶。これほど分かり易いものはない。私は窓から飛び出した! 直後……
――ドゴォオオオオ~~~~ンッッ‼
凄まじい破裂音が轟き、廃ビルは木っ端微塵。私はドローンを飛ばして、狙撃兵を駆除した。
尚も奇襲を警戒しつつ進んでいると……
「ん?」
私はふと足を止めた。目の前から全身フードの性人物が、足を引きずりながら歩いてくる。性別や年齢も判別できず、一瞬敵かと思ったが襲ってくる事はなかった。
「ちょっと……大丈夫なの?」
私が声を掛けるも、その人(?)は心ここに在らずとばかりにフラついていた。気になるけど、私も先を急がなければ。
――ブォオオオオ~~~~ンッッ‼
今までの静寂と打って変わって、けたたましい爆音が響いた。前方から多数のバイクが、私に突進してきた!
スラム街手前で、厄介なのが出てきた。バイク部隊はチェーンを展開、私を絡め取ろうとする!
私は跳んで避けるも失敗だった。銃弾が私の体を掠める。待機していた狙撃部隊だ。この編成は、間違いなく私を仕留めにきている!
このまま着地したら、バイク部隊に轢き56されるか鎖でミンチにされる。
私は左手のグローブに仕込んでいた、ワイヤーを廃ビルに伸ばした! 直前のセーフティで、作成っておいてよかった。
狭い廃ビル内なら、バイク部隊は侵入ってこれない。狙撃部隊も私をロストして、探している。
こうなったら、ワンサイドゲームだ。私は雷針突を放ち、廃ビルは倒壊。バイク・狙撃部隊と一網打尽だ。
「言ったでしょ? 遊んでるヒマはないって」
私は服の埃を払いながら呟いた。廃ビル群を抜けると、シンと静まり返った場に出た。所々に無気力な人々が蹲っていた。
ついに『スラム街』にたどり着いた。私はミアとの約束の場に急いだ。そこで……
「リア……来てくれたのね」
金髪にドレスを召した『少女』が、ちょこんとせり立った壁に腰掛けていた。私の記憶通り、昔と『なに一つ変わらない』ミアの姿があった。
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