第11話 『地上』
地下鉄を抜けた私は、幼馴染みのミアが待つスラム街に急いでいた。早く会いたい……けど。
――チュインッ、チュインッ!
私はビルから放たれる、狙撃の弾幕を掻い潜っていた。地下鉄と異なり、地上では『高さ』の概念がある。私はまさに格好の『的』だ。
「遠くからコソコソと……! けど、対策してないとでも思った?」
私は左手のグローブに仕込んである、端末をかざした。地下鉄で素材を使って、機材を作成。
セーフティで、待機していたドローンが即起動。狙撃手を迎撃して、静かになったと思ったら……
――ゴォオオオオ~~~~ッッ
正面から物凄い勢いで、装甲車が突っ込んできた! 手荒い歓迎ね。閑静かと思ったけど、予想以上に『賑やか』だ。
私はロキ戦で、新たに獲得した『スキル』を試すことにした。重心を落として、聖刃を構えた。
「――雷針突っ」
――ドゴォオオオオ~~~~ンッッ‼
プラズマを聖刃に纏わせ、一直線に突きを放つスキルだ。貫通力に特化し、厚い装甲を容易くぶち抜いた。難点は『タメ』が必要で、使い処が限定されるくらいか。
「ゴメンね、遊んでるヒマはないんだ。ん?」
炎上した装甲車の後部ハッチから、ゾロゾロと出てくる武装兵。武装兵は全身に白いフードを被っており、地下鉄とはまるで装いが異なった。
私が適当に処理していると、ゴォッと音を立てて火炎放射器を構えた処刑人が出てきた。
――ゴォオオオオ~~~~ッッ
出てくるや否や、所構わず火炎を撒き散らす。あちこちから火の手が上がってたけど、もしかしてコイツの仕業?
「火力はあるけど、如何せん攻撃パターンが単調ね。それに『弱点』を晒してるようなものだし」
私は宙を舞い火炎を回避、回転斬りでタンクに聖刃を突き刺した。尚も暴れる処刑人に聖刃を通して、スパークを流した!
そのまま派手に炎上(物理)する処刑人。しばらくジタバタするも、やがて力尽きて倒れた。
「ミイラ取りが、ミイラになってどうするのよ? まったく時間をムダにしたわ」
以前の私なら、もっと苦戦していた。けど、私は確実に『強く』なっている。待っててミア、今いくからね。
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