第二章 ep.5 『交錯する虚実と、蠢く竜胆』
皆様ご機嫌麗しゅうございます。
今回の投稿日《8月14日》は私の誕生日なのです笑。なので、いつもより、、ちょっと気合い入れました、、ほんのちょっとですよ。普段は、気を抜いている訳ではございませんので悪しからず…。
今回は『あの男』が再登場します!それでは本編をお楽しみ下さい!。
ライハがエルデの所から戻った…。
『ルミナは?』
『…まだ意識が戻っておらん…』。
ライハが結果を報告する…
『…そうか、それらしい手がかりは掴めなんだか』
『過去を知れたのは、、まぁ、ともかく…。しかし、現時点の足取りは全く掴めていないからなぁ…。とにかくクヨクヨしてても始まらんし、次は、甕星家にでも行ってみるよ』
『あゝ、、そうしてくれ。頼む』ネロリが促した瞬間に、ライハのスマホが鳴る!
『…ん、、あ!マミが!?分かった!』通話を切った
『何かあったのか?』ネロリが問う
『あゝ、まだハッキリと分からないが、うちの連中の一人と連絡が取れないらしいわ。とにかく行ってくる』。
ーー原宿のとあるカフェーー
『ライちゃん!』先に来ていた二人組みの女子の一人が手を振る。
『クミ、で?いつから連絡が取れないんだ?』
『昨日、会う約束してたから、一昨日の夕方くらいににDMしたんだけど、、既読も付かなくて。昨日は、結局会えず終い。何かあったのかなぁ?』
『マミの家には行ったのか?』
『うん。お母さんが、一昨日から帰ってないって。うちらと一緒だと思ってたよ…』
『…そうか。分かった!色々当たって見るわ。お前らも心当たり当たってくれるか?』
『うん、分かった』
『何か分かれば連絡くれ。それから、くれぐれも気をつけてな!』。クミ達とカフェで別れた。ライハは胸騒ぎがしていた…。
その頃、ルミナの家をリハヤが訪れていた。
『…そうですか、、本当に大丈夫なんでしょうか?』
『あゝ、大丈夫に決まっておる!あのルミナじゃからな。幸いなことにアマツには勘付かれてはおらんようじゃし、もう少し休ませてあげよう。で?今日は何かあったんじゃないのか?』
『あ!はい、、実は、エルデさんを街で見かけて…』
『何!エルデじゃと?間違いないのか!?』
『はい。最初に波動を感じ、導かれて行った先で見かけました。若い女の子と歩いてました…』
『!?若い女じゃと?』ネロリが焦る!。ライハにアマツ&エルデの捜索を依頼していた事、そして、ライハの仲間内の女子一人と連絡が取れないことをリハヤに話した。
『…その子、おそらく!』リハヤも勘づく!
『リハヤ、エルデのその後の行方は?』
『ウリス(pledger)に跡をつけさせましたから、分かります!つい1時間程前の話です』
『リハヤ、ワシはここを離れられん!スマンが、ライハと合流し、その子の救出を頼めるか?』
『はい、勿論そのつもりです』
『エルデはアマツと共に行動している可能性が高い!くれぐれも気をつけてな!あと、メノウにも場所を知らせて向かわせるのじゃ!奴はフヒトに乗って行けばすぐに着くじゃろう。それまで、二人で状況を把握し、奪還の策を立てておくように!くれぐれも二人で事に当たってはならぬ!メノウが合流し、三人揃ってから行動に移すように!。あと、あくまでもその子を奪還する事が目的じゃ!エルデやアマツとまともにやり合うことが無いように!奴らのアジトに二人だけとは限らんからな…』。
リハヤは走りながらスマホを取り出し、ライハに連絡をしながら急いだ…。
ーーアマツ達のアジト(古びた倉庫)ーー
『君はいくつなんだい?マミくん』エルデが問うと
『16…』と呟くマミ。その目は虚ろで、正気が無い…
『これからは、我々の仲間として動いてもらうよ、、いいね?』
『はい…』
『ヨシ、、いい子だ』…。
丁度、ライハとリハヤが建物の側面側に到着した…。
『裏側の山手を登る』ライハが小声でリハヤに指示し、指先でルートを示した。頷き、ライハの後にリハヤが続く。建屋の後ろ側が山側に隣接していて、少し登ると、高窓の所まで来れた。窓から中を覗くと、エルデと少女の二人が見えた!ライハがリハヤを見て頷く。リハヤはその子だと確信した。
一瞬、辺りが暗くなったと思ったら、山側の少し上の方でフヒトが着地し、メノウが降りてこちらに向かって来た。合流後、高窓側から少し下った茂みに身を潜めた。
『今見る限り、マミ以外はエルデだけだ。アマツが居ない今がチャンスだ!正面突破でマミを奪い返す!。いいか、オレがエルデを抑え込む!リハヤとメノウはマミを連れて脱出してくれ。お前らがフヒトで離脱するまでの時間くらいは俺が稼ぐ!』
『確かに…他の魔女の気配は感じませんね、作戦は分かりましたが、僕達を逃した後、ライハさんはどうやって逃げるつもりですか?』リハヤが問う…
『…ん〜なもん、出たとこ勝負だ!?何とかする』
『いいえ、答えになっていませんよ!残ってくれたライハさんも確実に離脱出来てこその作戦じゃないですか?それに、相手は一人とはいえ、あのエルデです!強敵ですよ』リハヤが強い口調で警戒を促し、
『ライハさんが、エルデを抑えて貰っている間に、メノウさんと僕でマミさんを救出します。メノウさんはそのままマミさんを連れて、フヒトと離脱して下さい。それを確認してから、僕はライハさんのところに戻り、二人で活路を見い出し離脱する!コレしか無いと思います』珍しくリハヤが語気を強め、進言した。
『異議なし』メノウが即答、
『…分かった、そうしょう』ライハも同意した。
ーー三人は、建屋の正面に移動したーー
『最初に、鳴がエルデに突っ込み、続いて俺も突っ込む!俺たちが交戦し出したら、二人はマミを頼む!』二人が頷く!
『行くぞ!』
扉を蹴り開け、鳴がエルデ目掛けて飛び掛かる!一瞬、エルデの反応が遅れる!そのせいで、鳴の勢いに押し倒される!続けてライハが突っ込んだ、その瞬間!?
『ズオォ〜ンッ!!』ライハに、頭上から稲妻が落ちた!!
『くはッ』ライハが倒れた!!
『ライハ!』メノウが叫び、リハヤと二人駆け寄る。
メノウがライハを抱き抱えると、感電状態で体からは薄っすらと煙が上がっている!?
『まさか!?ライハさんは雷属性の魔女ですよ!?』
『フッ…そうか、雷属性だったんだな笑』二人の背後から声が聞こえてきた…。鳴を、ノゼムと二人がかりでねじ伏せ、消滅させたエルデが
『フィニスさん、居たのですか?』
『いや…ちょうど今、来たところ。そしたら、面白いことになってて笑』
『フィニス!?…どこかで、、、!?甕星フィニス!!』
リハヤがその名を思いだす!
『甕星だって!?』メノウが聞き返す
『アマツの弟で、三男の、、!?』リハヤが背後から気配を感じ、メノウとライハを庇うように間に入った!ノゼムのパンチを風波動で受け止めるリハヤ!
『メノウさん!ライハさんとフヒトで逃げて!』
フヒトが凄い勢いでメノウとライハの元へ突っ込んで来た!その動線上にエルデが現れ、
『垣土』と言い放ち両手のひらを突き出した!大量の砂が一気に吹き出し、あっという間に壁が出来た!フヒトは回避出来ず、壁に突っ込んでしまう!もがくが抜け出せず、砂に波動を吸収され続け、雄叫びを上げて消滅してしまった!
『ウリス!ライハさんを連れ出して逃げろ!』
『させるか笑』フィニスが向く!
『させるか!』リハヤがフィニスに襲い掛かるが、ノゼムが割って入る!エルデが背後からリハヤを襲うが、飛び上がり、ひらり翻るようにかわす!透かさずウリスが巨大化し、ライハの元へ滑り込もうとした瞬間、稲妻がウリスに落ちた!しかし、咄嗟にサイズダウンして逃れる!
『炎柱ぁ!』フィニスの背後からメノウの炎が直撃!
勢いで吹っ飛ばされる!その隙にウリスが再度巨大化し、ライハを掻っ攫い、外へ向かって走る!目の前にエルデが現れ、波動を込めた拳で行くてを阻もうとする!その側面から炎柱がエルデを襲い、咄嗟に両手に波動を溜めて防ぐが、勢いを止められず吹っ飛ばされる!!ウリスが入り口に差し掛かった時、フィニスがウリス目がけて
『Barq』と唱えた瞬間、天井が稲光った!!
『風霧手裏剣』リハヤが両手のひらを落ちて来た稲妻に向けた!稲妻が、無数の風手裏剣で切り刻まれた!!ウリスが入り口を駆け抜ける!エルデがノゼムに目を向けると、リハヤに切り刻まれ、体をなしていない!。
『メノウさん、僕達も』
『ああ!』
二人が入り口に向かって走る!
『あ!お前ら逃げれるとでも笑』天井が光った瞬間、入り口前にフィニスが瞬間移動した!
『炎柱•豪炎』メノウが真横の壁に向かって放った!
凄まじい衝撃音と共に壁が崩れて、大穴が開いた!穴目がけて突っ込む二人!突然砂煙が舞う!?大穴の前にエルデが現れる!
『…やるしかねぇな!』メノウにリハヤが頷く
『メノウさんは、エルデを!』二人が其々に向き合う!
フィニスが右足を振り上げた!その足首からアンクレット(AF)が見える
『行け!ライジャ!』振り抜いた瞬間、金色の大蛇がリハヤに襲い掛かった!リハヤは冷静に、頭上から襲ってきた大蛇を、右の手刀に込めた波動で突き刺し、そのまま抜かずに真っ二つに切り伏せた!しかし、その大蛇が2体になり、またリハヤを襲う!かわしながら
『コレって、、あの時の!…pledgerだったのか!?』。
『Agnir!』とメノウが叫ぶと同時に炎を纏った!
『ほう…いつの間に炎の魔女に、、いいでしょう!』エルデが中指でメガネを上げ、戦闘モードに。エルデの周りに砂嵐が起こり、背後にノゼムが現れた!
『Storm!』エルデが右手のひらを突き出した!
一直線状の砂嵐がメノウを直撃する!しかし、メノウが纏っている炎に焼き尽くされ、消滅した!
『豪炎指』人差し指から、波動密度の高い《青色の炎》が、鞭のようにしなりながらエルデを襲う!ノゼムがエルデの前に来て、拳を振った!青色の炎の先端を捉えた瞬間、拳が砕けた!?貫いた青い炎は蛇行し、正面から胸を貫き、後頭部から頭を貫いた!!ノゼムが発火し、全身が炎に包まれる!…そして、砂に戻った。その炎を突き破り、エルデが突進して来た!突き出した右手には砂で象ったナイフが!砂煙が起こっている!メノウが左手のひらを差し出す!いきなりナイフが炎に包まれ、エルデが咄嗟に手放す!今度は右手から炎柱を放つ!エルデがかわせず、直撃する!!
エルデの左半身に大きな風穴が空く…。
分裂したライジャ一体を倒し、もう一体とフィニスの猛攻を受け流してはいるが、劣勢状態のリハヤ。エルデを止めたメノウが、隙を作るべく炎柱を放つ!咄嗟に炎を防ぐフィニス!背を向けたフィニスにリハヤが隙を突く!もう一体のライジャが、フィニスを庇い、風波動をもろに受けて消滅!
『雷槍』フィニスの右手から一本の稲妻がメノウに放たれた!ソレに向けて炎柱を放つ!!双方衝突し、一瞬拮抗したが、稲妻波動を細く、濃縮させていため、貫通力は雷槍が勝った!炎柱を貫く!しかし、メノウがかわす!その時、後ろから声がした…
『そこまでにしてもらおうか…』アマツの手刀がマミに向けられている!
『甕星アマツ!』2人が目を向けた瞬間、
『うわぁ!』リハヤの悲鳴が響く!?メノウが振り向くと、リハヤが感電し、後ろにはフィニスが立っていた!リハヤが崩れ落ちた…。体が半壊していたエルデも、元に戻りつつある!フィニスがこちらに向かって来る…アマツもこちらに向かって来る。絶体絶命のメノウ…さすがに焦りが見える。先ず、フィニスが仕掛けて来た!
『もう、お前だけだ!!』メノウが防御体制で、炎を纏い直して構える!フィニスが蹴り掛かろうとした、、その時!突然、フィニスの前に男が現れ、頭部を回し蹴りした!?咄嗟にフィニスが左腕で受け止めたが、吹っ飛ばされる!呆気に取られるメノウ…
『あら?リハヤ…なんてざまだよ、、全く』男が呟く!?
『あんたは!』メノウが思いだす…以前リハヤを訪ねて来た男だった!
『…お前、、一体どこから…!?』アマツが怪しむ…その時、、
ーー姿が消えたーー
『いいかい?メノウ君、彼女とリハヤは私が連れ出す!私がこの場を撹乱させている間に君は逃げてくれよ』メノウの頭の中に声が聞こえた!?
いきなり、エルデが悲鳴を上げる!復活しかけていたところに、背中からニードロップ(膝落とし)し、姿を表した!?透かさずアマツが両手で掴みかかるが、すり抜ける!?アマツが体制を崩して前転し、受け身をとる。また消えて、次にマミの背後に現れ、後頭部に一撃!気絶して倒れる所を抱き抱えそのまま消えた!
『しまった!』アマツが叫ぶ!。次の瞬間現れて、今度はリハヤを担ぎ上げ、
『…行くよ?』メノウに声かけした瞬間、
『行かすかよ!!』頭部から血を流し、怒り狂ったフィニスが男に殴り掛かった!しかし、またすり抜けてしまい、前のめりになったフィニスを、男が蹴り上げフィニスの腹部を直撃!?
『ぐはっ』フィニスがうずくまる!その隙にメノウが壁に開けた大穴に突っ込みむ!ソレを見て、背後を狙ったアマツが、
『高龗』と唱え、アマツの手から発した複数の闇の刃がメノウを襲う!しかしその刃が全て弾き返された!!
『!?』…
次の瞬間、薄っすらと空間に鱗が見え隠れする!!
その蠢いてる物を目で追って見ると、、目視出来たのは《とぐろを巻く大きな龍》だ!メノウが脱出した事を確認した男が、リハヤと姿を消した!?それと同時に龍も消えた…。
『あの男、、竜胆の一族か…』アマツの言葉に
『竜胆!?晟霞八家(sorcières de huit)!?』深手を負ったエルデが驚く…頭部の血を拭いながら起き上がったフィニスが
『あの家の奴ら、まだ居たのかよ…』
ーー《裏切りのFif》がよーー
『To Be Continued』
最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました。
今年の夏も暑いなぁ…と思っていたのですが、熊本地震で被災されている方々に、心よりお見舞い申し上げます。




