第二章 ep.2 『晟霞の炎舞 ——交錯する魔女の波動——』
皆様、いかがお過ごしでしょうか?
お待たせ致しました!〔ep.2〕になります!今回も具沢山になりました笑。是非最後までお楽しみ下さいませ♪
ーーライハが意識を取り戻して、、1週間が経った…近々退院の予定ーー。
先日の双子魔女襲来以降、ルミナはナギサとよく行動を共にしている。リハヤのダメージも大した事はなく、とりあえず皆無事だ。
あの日以来、魔女の襲撃は無いが、気配を感じることはままある。しかし、襲われることがない…。
ネロリ曰く、、皆の波動が強くなり、手を出せない状態なのだそうだ。
ルミナは、特に他の魔女達と争いたい訳ではないので安堵している。ネロリ、ナギサから魔女の知識を得て、自身に昇華すべく、日々奮闘中…。
ーー《権門『晟霞八家(sorcières de huit)』と云われる一族が、甕星家、霧雲家、、以外にあと二つ、日本には存在する。それ以外は、海外に点在している》ーー。
ルミナは修行を兼ねて、例の白い鳥居の異空間に足を運んでいる。そこは《泉凪閖王家》の叡智であり、歴代先祖の魂に触れることが出来る唯一の場所…。
日によって、過去の記憶がルミナにフィードバックすることもある。
ルミナは幼き頃から剣道を学び、ニ段の腕前。
中学生時代には都大会で三位になり、都選抜にも選ばれた経験がある。この異世界で、瞑想をしたり、素振りをしているだけでも、自身の魔女波動が深まり、開眼に繋がっていることを実感してきている…。
白鳥居からの帰り道、メノウとナギサに合流した。
『またあの場所で素振りしてたの?』肩から下げてる竹刀袋に目をやるナギサ
『うん!なんか、いい気分転換になるから』
『なんか、腹減らね?』メノウが言う
『笑…あんたいつものセリフ』なぎさとルミナが顔を見合わせて微笑む。
ーー突然ルミナの前にネロリが現れる。
次の瞬間、三人共が感じ取る…《魔女》の気配をーー
いきなりとてつもない勢いの炎が全員を襲う!!
近くの雑居ビルに直撃し、瓦礫が落下!。下に居た人々に降ってくるところを、ネロリが波動全開で堰き止める!『ルミナ!』ネロリが叫ぶと、一つ頷き、、
ーー『オン・アビラウンケン・バザラダト・バン』ルミナが周囲を巻き込まないために尸解を唱えた!辺り一面に異空間のグラデーションが見える!。この異空間に普通の人は入れない。今、破損したビルや人々も《異世界》での出来事になり、現実世界においては何の影響もないーー。
『コレ!?マジかよ!!』メノウは火属性の魔女。そのため、火ではなく炎の凄まじさを実感している!。
『へへっ、、せや!それでこそや!』炎の衣を纏った男が歩寄って来た。左目の下に炎の痣が発現している!
『いゃあ、、わざわざ大阪から来たかいあったわ〜!んで?誰が1番強いん?』男が問う…。
『オン・バロダヤ・ソワカ』ナギサの尸解で、男の足元に魔法陣•水天が現れ、瞬時に男を水槽に堕とすが、男は溺れるどころか更に燃え上がり、水槽の上から大量の蒸気が吹き出す!
『え!マジ!?』驚くナギサ。水天の水が見る見る蒸発し、無くなった!!その中を悠然と歩き、水牢壁を通り抜けて見せる男…。
『ネェちゃん、、アカンわぁ、、その程度の水波動でワイを止めれるとでも?笑…あまいわぁ』男は不敵な笑みを浮かべ『そこの僕!お前、火の魔女やろ?ワイは《炎》の魔女や!!』
ーー《魔女波動にも上位互換が存在する》ーー
2人に向き合っている男の隙を突き、ルミナが背後から叢雲の太刀で斬りかかる!炎を真っ二つに切り裂き、頭上に差しかかった瞬間、叢雲が激しく燃え盛り、消滅した!?
『ほう?ネェちゃん、空属性かよ!!珍しい…初めてお会たわ!笑』ルミナに掴み掛かろうとした右腕にネロリが喰らいつく!しかし、纏った炎でノーダメージ!腕を振り、ネロリを振り払った!透かさずナギサの右手が《波動・驟雨》を放つ!ソレめがけて男が右手の拳を突き出すと、炎の炎柱と驟雨がぶつかり合った!一瞬にして驟雨が消滅し、勢いよく燃え盛った炎がナギサに向かう!ミシェ(pledger)が割って入った!『ミシェ!』炎は止めたが勢いは止まらず、ミシェ共々ナギサが吹っ飛ばされた!
『フヒト!』メノウに呼ばれたフヒトが2人を受け止める!
『おお!僕ちゃん不死鳥使うとはな。ナメてたわ笑』
『炎かなんか知らねぇが、やるしかないな!』メノウが男に『火柱!』突き出した!それに対して『炎柱ぁ』男の拳から凄まじい炎が放たれる!火と炎がぶつかり合う!?しかし、徐々に炎が火を侵食していく!?次の瞬間、豪炎が一気にメノウの火柱を跳ね除け、メノウに襲いかかる!そこにフヒトが割って入り、自ら盾となり受け止めた!
『炎は火を喰うんだよ…笑』メノウがひざまづく…。
『水布流舞 (Water flow)』男の頭上に水天が現れ、そこから勢いよく流れ出した大量の水が、瀑布となって男めがけて打ち付ける!!男の周りの炎に水流がぶつかり大量の蒸気が立ち昇る!?一瞬にして大量の水流が、男を丸呑みした!…しかし、徐々に水流が激しく蒸発し始めた…そして、男の炎は更に燃え上がり、水流は瞬く間に消滅してしまった…。
『炎柱』打ち出された拳の炎を、両手に集めた水波動で受けたが、勢いに負け吹っ飛ばされる!受け身を取れず、地面に叩きつけらる瞬間、ミシェが下敷きとなり受け止める!が、勢い止まらず、跳ねたところをルミナが受け止めた!
『ナギサ!』呼びかけたが、気を失っている…。
ルミナが怒りに震える…
『あなた男でしょ?女子に向かって』
『は?あははは、、ワタチ、、マジョなの〜、ゴメンちゃ〜い』男が嘲笑する。
『ふざけないで!』ルミナが叫び、叢雲の太刀で斬りかかる!男の炎に叢雲が触れた瞬間、叢雲が燃え上がり、咄嗟に手放す!
『!?そうか!大気中の酸素で余計に燃える』ネロリが気づく
『その通りや笑、余計に燃えんでぇ』男が更に勢いづく!
男の隙を突いてメノウが火柱を放つ!
『!…あ?なんや!?おもんないし、芸もなし!』
メノウの火柱にフヒトが合わさり、火を纏ったフヒトが、男に突進する!が、男は、めんどくさそうに
炎を帯びた左手を開いてフヒトを難なく受け止める!が、
次の瞬間!
『!?…何!』男が気づくと同時に、受け止めた左手の炎が消火し、纏っている炎も一気に小さくなった!!逆にフヒトが燃え盛る!?
『お前が言ったんだろ?炎は火を喰うって、、なら、逆に火も炎を喰えるだろ!』その瞬間、メノウも一気に燃える上がり、《炎》を纏う!!。
『ふざけんなや!!』男がフヒトを振り払い、消えかけた炎が息を吹き返す!!
『上等や…本気でシバく!』男が襲いかかる!
お互いが拳を繰り出し、互いの炎がぶつかり合う!《炎対炎》で拮抗状態が続く、、かに思えた次の瞬間、メノウの炎が一気に弱まり、男の一撃を喰らい吹っ飛ばされる!?そして、メノウが纏っていた炎が消えた…。
うずくまったメノウが胸元を引っ掻いて、もがき苦しみだした!
『フ…そらそやろ?火が炎喰ったら、消化不良起こすんは当たり前や笑』男がうずくまるメノウを蹴り上げる!
『ぐはッ』メノウが仰向けでひっくり返ったところにフヒトが滑り込み、メノウを乗せ飛び立った!
『さあて、と、、あとは空魔女のネェちゃんだけか?』
『あなた、一体何が目的なの?』ナギサをそっと下ろして男に向く。
『決まってんだろ?より強くなるためや!魔女は、魔女の力を奪えば奪うほど強くなれるんやからな!』
そう言い終えると、ルミナに向けて炎柱が放たれた!
ルミナは咄嗟に手をかざし《天乃布由衣(大気の衣)》を発動させて受け止めた!しかし、しばらくすると、空波動の酸素を吸収し、さらに炎が燃え盛る!徐々に大気の衣が侵食され、ついに消滅した!ルミナは咄嗟にナギサへ覆いかぶさった。その瞬間、豪炎が二人を飲み込もうと迫る――そこにネロリが立ちはだかった!
『あ!もう〜、いちいちうっとうしぃねん!』男の目の下の痣が、虹色に光り…
『Prominence Inferno(大爆発する紅炎)』その言葉を発した瞬間、大豪炎が波動全開のネロリを飲み込んだ!
『ネロリ!!』ルミナが叫ぶ!炎の中でネロリがもがく!
『!?この猫、、この豪炎でも消滅せぇへんとは…仙猫か?』男が驚く、次の瞬間!
ーー『ズォン〜ッ!』稲妻が男の頭に落ちた!!ーー
咄嗟に引いたが、派生した稲妻が男を襲う!
ルミナの前に、ライハが立っていた!
『ライハ!?あなたまだ入院してたんじゃないの?』
『明日退院って言ってたろ?だったら今日退院してもよくね?』訳の分からない理屈である…。
『まぁ、とにかく間に合って良かったわぁ』ライハが不敵に笑う…。ネロリを包んでいた炎が消えた。ルミナがネロリに駆け寄り処置を施す。
雷のダメージを負った男が、ライハに向き
『お前、どこに居ってん?あ〜、痛ったぁ』
『雷様は、神出鬼没なんよ笑。お前、俺の女達に何してくれてんだ?あ!』女達と言う言葉に、ルミナの頭の中は理解を示さない…。
『そんなん、知るか!死ね』男が炎の拳を放つ!
『お前が死ねや!』ライハは雷波動を纏い、避けもせずに受け止めた!?
『へぇ、炎の魔女か、、笑…雷様は燃えねぇんだわ。オン・アサンマギニ・ウン・ハッタ』尸解を唱えた瞬間、空全体に《魔法陣・天壌》が複数現れた!そこからいくつもの落雷が、男を狙って落ちる!男も器用に落雷をかわし、ライハに向かって炎を放つ!ライハも応戦し《雷対炎》が応酬し合う!
意識を戻したネロリが、ルミナに耳打ちする…
ルミナは立ち上がり、男の方を向き両手のひら向け『オン ソヂリシュタ ソワカ』と尸解の言葉を唱えた…すると、男の炎がたちまち弱まり、消滅した!。
『う…うあぁァ、、』突然、男が苦しみ出し、もがき…うずくまった!?
『ルミナは空属性の魔女…大気の酸素濃度を下げることなど造作も無いことじゃ』ネロリが言う…
それでも男が立ち上がるが、透かさず天壌から発せられる稲妻が直撃する!!男が意識を失い、仰向けに倒れた…。
ルミナがナギサを抱き寄せる…直ぐ様、ナギサが意識を取り戻す。
『ル、、ルミナ?』『うん!もう大丈夫よ』ルミナが微笑み、ライハも歩み寄る…
『ライハ?どうして』ナギサが驚く、、次の瞬間!
『皆、避けろ!!』ネロリが叫ぶ!?
豪炎が皆を襲う!しかし、間一髪3人ともかわせた!
男が炎を纏い、背後には炎の大鳳が見える!
『空の魔女ぉ〜!』雄叫びと共に襲いかかろうとした瞬間、大炎が男の頭上から降りかかる!?男はそれをかわし、後ずさる!空からメノウが現れた!
『お前はオレがやる!』メノウの背後にもフヒトが付いている。
『おうよ!』男が答え、再び《炎対炎》の応酬になる!。メノウの両目の下に《二つの痣》が現れている『メノウのやつ、また成長しおったの』ネロリが呟く…。
ーーところが突然、男が攻撃を止め、妙に何かを気にし出す!?ーー
『どうした?』メノウが言う
『…お前ら一体何人おんねん?』男が問う!?
『何人って…!?』ルミナとナギサが顔を見合わせる…。
『あぁ、、めんどくせぇわ…こんなん最後に控えてんのかよ!』
男は別の魔女の気配を察知し、その存在を警戒し始めた。ネロリも感じ取っている…《異様な魔女波動》を…それはアマツのモノではない…。
男は、突然飛び上がり、大鳳に乗った!
『止ぁめた!また今度やろや、炎の兄ちゃん』
『逃げんのかよ!』メノウが言う
『アハハハ、お前、生き残れたらな…俺は《棪堂ショウマ》エンドウのえんは、木へんに炎や!』と、言い残すと飛び去って行った…。
『!?棪堂!あの男』ネロリが言うと、続けてナギサが『大阪の棪堂って《晟霞八家(sorcières de huit)》!!』皆が驚いた!。
『そう言えば、リハヤ来なかった』ルミナが言うと『あやつは風属性じゃからな、炎とは相性が悪いと思い念を飛ばさなんだ』ネロリが答えた…
『そうね、、それが正解!』ルミナが言うと、突然、、
ーー見知らぬ男が現れた!?何の気配もなく、そしてーー
『リハヤ?もしかして、霧雲リハヤのことかい?』男が話しかけてきた!…
『To Be Continued』
最後までお読みくださり、誠にありがとうございます!
《交錯する魔女達》、、それぞれの想い、人間(魔女)模様も織り交ぜながら、水の星⭐︎の魔女らしく書いて参ります!皆様、どうか応援の方をよろしくお願いします!それでは、また次回にお会いしましょう♪




