帝城奪還
(CHAT GPTにより生成したAI画像です。)
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ジンが脱力して寝転んでいるところに、
皇帝とレイラがやって来て、
「よくやった!感謝する!」
「良くやってくれたわ、ジン殿、レイン、カナ。」
「は、はぁ。」
なんだか、複雑な気分だ。
レインもカナも死神の鎌の攻撃の影響で
今は眠りについている。
僕だって別に皇帝のために闘ったわけでも
ないから、お礼を言われたところで
ピンと来ない。
「さぁ!皆の者。帝城に入るぞ。」
皇帝は意気揚々と、帝城に入って行った。
戦闘の間は全く姿を見せなかったのに、
終わったとたん出てきてあたかも自分が
何か成果を上げたような態度がジンには
気に入らなかった。
ツナデは、ジンの肩を叩き、
「あんなもんですよ。時の支配者なんて。」
身長の都合で僕はレインを、ツナデがカナを
おんぶして城内運ぶことになった。
「カナが途中で起きない事を願うよ。」
と、独り言を言ってツナデと一緒に帝城に
入って行った。
案の定、謁見の間に行く階段の近くで、
「う、うん?」
カナ、目を覚ましてしまった。
僕は気づかないフリで、下を向いて
カナと目を合わせないようにした。
「なんか、柔らかいな。」
ぷにぷに。
「失礼ですね。そんなに無駄な肉はついて
いませんよ。」
と、ツナデがちょっと怒ってカナに反論した。
「なんで、お前なんだ。
ジンはどこに行ったの!」
きたきた、気づかないふり。
ツナデは横を指差した。
あ〜。余計なことを。
「あ、ジン!なんで、レインをおんぶしてるの!
何で私じゃないの!」
面倒だな。
ツナデに目配せをして説明しろと合図した。
ツナデは頸を振って拒否したが、
やれと目配せしたところで
カナに見つかった。
「なんなの!私を除け者にして!」
僕は大きなため息をついて、
「仕方ないだろ、2人とも気絶して運ばなきゃ
いけないんだから、レインは高身長だから
僕が運ぶしかないだろ、ツナデじゃ無理だろ。」
と言った。
ツナデは、カナに追い打ちをかけるように、
「カナさんはズルいですよね。
自分勝手に飛び込んだ挙句、ジン様に優しく
されてるんですから、
レインさんは、ジン様の盾になったから
仕方ないですけど。」
「あ、あれは。仕方なかったでしょ。」
ツナデは辛辣に、
「でも、結果なんの成果も無かった
ですよね?」
2人の険悪なムードを察して、
「いやいや、カナの犠牲から突破口を
見いだせたんだから成果はあったと
思うよ。(汗)」
謁見の間の前まで来ると、レインが起きて
赤い顔をして、
「す、すみません。こんなところまで運んで
いただいて。」
と言ったので、
「大したことないよ。」
と頭を掻いてたら、
カナとツナデが怖い顔で、僕を睨んでいた。
2人の視線にビクビクしながら、前方をみると
似たような態度の皇帝が目に入った。
「なんかあったのかな?」
レインが、
「陛下、何かありましたか?」
と声を掛けると、怒りの形相で
小声で、
「声が大きい!」
と、怒られた。
静かに、皇帝に近づき事情を聞くと、
第1王妃〜第254王妃が謁見の間に集結
しているらしいとのことだ。
皇帝は宰相になんとかしろと言っている様だが、
恐らくレイラがいきなり第一王妃になったのが
よほど気に入らないんだろう。
それ以上に、レイラは皇帝のおよび腰の方が
よほど気に入らないみたいだ。
レイラは皇帝の襟首を摑んで、
「陛下、行きますよ。」
と言って、皇帝を引き摺るようにして、
謁見の間に入って行った。
当然、場は騒然として、玉座の隣に立っていた
第一王妃は、レイラを親の敵のように凄い目で
睨んでいた。
レイラが皇帝に跪き、
「陛下お言葉を。」
皇帝が、え?という顔をするとレイラは眉間に
シワを寄せて厳しく睨んだ。
皇帝が咳払いして、
「皆のもの、帝城を魔人に支配されてしまい、
心配をかけた。
しかし、もう帝城は奪還し魔人も封印した。
心配は無用だ。」
一瞬歓声は上がったが、全員の興味はそこでは
なく、皇帝に跪いているレイラに集中して
いた。
皇帝はため息を1つつき、
「帝城を失った時、余は思った。
再び、帝城を取り戻せたら一からやり直すと。
先帝が作ったものは全て余の責任で
たった今から御破算じゃ。
余が、決めたのは第一王妃のレイラだけじゃ。」
その場は騒然とし、殆どの王妃たちは
謁見の間から出ていったが、第1王妃〜
第5王妃はその場に留まっていた。
元第1王妃が、皇帝陛下の前に出て
「陛下の決意、わかりましたが私も引き下がる
わけには行きません。
陛下への忠誠、何人にも負けません。」
皇帝は頭を抱え、
「分かったが、余はまだ第2王妃など迎える
立場にない、兵士になるか、メイドに
なるか好きにせい。」
「陛下専属の近衛兵になります。
良いですな、宰相殿。」
と、宰相を睨みつけた。
宰相は静かに頭を下げた。
元第一王妃はレイラをニヤリと見た。




