2人の聖女
(CHAT GPTにより生成したAI画像です。)
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大聖堂をサラが出ていくと、中央神 メディウスが
空間の狭間から現れた。
「う〜む。聖女(影)は消えると思ったが、
変質するとは予想外だな。
しかも、元聖女候補で、聖女(陽)が陥れた
相手ということは、
サラには手強い相手になるか⋯。
シュリンガー⋯そこまでして神に背きたいか。」
中央神 メディウスの眼の前に浮き出る様に、
シューが現れた。
シューの全身から隠そうとしない殺気が
みなぎっていた。
「シュリンガーよ、私は剣では斬れんよ。」
シューは頷き、
「そんなことは知っている。根源を断つだけだ。」
メディウスは半笑いで、
「そういうこと⋯。そんな事をしても僕は痛くも
痒くもないよ。」
「この星にお前が干渉できなければそれでいい。」
メディウスは頷いて、
「君は何をしようとしてる?」
と、鋭い目でシューを睨んだ。
「我が一族が信じた理想郷をシュリと共に
創る。」
と言って背を向け、大聖堂を去ろうとした。
「あれ?根源は断たないの?」
シューは笑みを浮かべ、
「お前の余裕のあり様からわかる、ここにはない、
ならば、次を探すまで。」
シューの後ろ姿を見送ったメディウスは、
「僕としては、サラでもシュリでもどっちでも
構わないけど⋯排除されるのはちょっと気に
入らないね、シューリンガー!」
*
メディウスと別れたサラはカナ達と和解すべく
帝都に向かうことにした。
広場に出ると、魔獣に乗ったシュリと鉢合わせに
なった。
シュリとサラは双方とも相手が聖女であることは
薄々気がついていた。
口を開いたのはシュリの方だった。
「あなた⋯聖女様かしら?
なんとなくそんな感じがするわ。」
サラの方も、
「私はあなたの方が、聖女様の感じがするわ」
と少し緊張気味に言った。
シュリは微笑みながら、
「私は行かないといけないところがあるから
失礼するわね、
聖女様、お元気で。」
魔獣に乗ったシュリはゆっくりと神殿を離れて
いった。
サラはホッとした表情で、カナ達のいる帝都
に向けて歩き出そうとした時、足が動かない。
気が付かなうちにシュリに、
石化の術をかけられていたみたいだ。
サラは石化の術の進行を止めるために術を
発動した。
進行は止められたが、石化自体を解くには
体力の回復が必要だ。
サラはため息をついて、
「暫く足止めね。
あの聖女様は私より数段実力があるわ、
注意しないと。」
上空でその様子を見ていた、メディウスは
「シュリがその気なら、サラが気がつかない
うちに殺せたけど、そのつもりはないんだね。
シュリは⋯死んだはず。
こんな形の転生ってのは変だな⋯。
そ、そうか。君たちは⋯。」
シュリは魔獣の頭を撫でながら、虚空を見て、
「兄さん、居るんでしょ。
隠れてないでよ。」
「シュリには叶わないな。」
シュリの前方数メートルのところの空間から
シューが這い出てきた。
「兄さん、約束の地は近いの?」
「ああ。あの森の中だよ。」
シューが指差したのは、魔の谷の森だった。
「あの森の谷の底に、俺達の村だったところ
がある。」
シュリは顔を覆い、
「よ、ようやくなのね⋯。私、村に帰れるのね。」
大粒の涙を流して泣き続けた。
「そうだ、シュリ。あそこで、俺達の理想郷を
創るんだ、約束だったよな?
遅くなって済まなかった。」
シューはシュリを村の跡地までつれてくると、
「シュリ、済まない。
俺はちょっと行くところがあるから、
夜には戻って来る。」
シュリは微笑み、
「分かったわ、兄さん。
私は準備を進めておくわ。」
シューは、そのまま森の中に消えた。
*
帝城の前では、赤の魔人が巨大な鎌の様なものを
持って構えていた。
「来たな人間。
お前等がどんな手を使おうが、
この鎌の前には無力だぜ。
神や聖女には使えないが、対人間なら最強だぜ」
レイラが目を丸くして、呟いた。
「神話レベルの話だと思ってましたが、
本当にソウルリーパーなんて
存在するなんて。」
ジンが引き攣った顔で、
「要は死神の鎌ですか?」
レイラは静かに頷いた。




