封印の封印
(CHAT GPTにより生成したAI画像です。)
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老人と僕等は、謁見の間をでて普段は衛兵の
訓練として使用される訓練場まで、宰相が案内
してくれてそこで訓練するらしい。
訓練場に入るなり、ツナデが老人を睨み
「リンはこの状態です。リンの訓練はやめて
下さい!!」
老人は頷いて、
「そもそもな、まともに訓練が必要なのは
コイツだけだ。」
と、僕を指差した。
え〜!?僕だけ?
と、僕は明らかに嫌な顔をした。
「そうあからさまに嫌な顔をするな。」
ツナデは納得いかないといった表情で、
「どういうことですか?」
と、半ば怒り気味で聞いた。
老人はツナデの目を見て、
「それは、自分でわかるじゃろ。
封印の術⋯使えるというか達人の域じゃろ。」
ツナデは頸を振り、
「使えないんです⋯かつては使えましたが
ある事故を境に使えなくなりました。」
老人は頷いて、
「封印の封印がかかっておるな。」
ツナデでは俯いたまま、目を見開いていた。
この老人は全てを見抜いてる⋯語るしか
ない。
ツナデは老人に過去の出来事を語り始めた。
「私が、6才くらいの話です。」
*
「た⋯、大変だ。ヴォルガー、ミレーさんが
魔獣に憑依されて、今街で大暴れしている。
このままじゃ、王族に狩られるぞ!」
ツナデが老人に、
「あ、ヴォルガーが父でミレーというのが
母になります。」
と、言った。
ヴォルガーが急いでミレーの元に行くと、
完全魔獣に憑依されていたミレーが
そこにいた。
ヴォルガーは剣を構え、
「ツナデ、リン⋯済まない。
母さんを斬ることを赦してくれ。」
ヴォルガーが踏み込もうとすると、
背中を強く引っ張られた。
「父さん⋯お母さんを助けて。」
ヴォルガーはツナデの目を見て、
「もう、あれは母さんであって母さんでは
ないんだ。
分かってくれ、ツナデ。」
ツナデは頸を振って、
「私が、封印で閉じ込める。
時間が経てば、お母さんは戻って来る
はずよ。」
ツナデは走ってミレーの元に行き、
封印の術をかけた。
しかし、ミレーが封印の中で激しく暴れたため
封印が解けそうになり、ツナデは慌てて術の力を
強めた時、力が暴走し
ミレーが封印と共に消え、それと一緒に
街の半分も消えた。
ツナデはその場に立ち尽くし下を向いて
涙を流した。
ヴォルガーはツナデのところに行き、
「ありがとう。ツナデ、母さんもお前がやって
くれて良かったと思ってると思うよ」
ツナデは頸を振って、泣くばかりだった。
「しかし、ツナデ。お前の封印は強すぎる、
暫く術を使えない様に封印を施しておく。」
ツナデは、術を使おうとしても以前のように
そこから湧き上がる様な感覚も無くなり
それから以降どんなに努力しても
封印の術が使えるようにはならなかった。
「ツナデ姉ちゃん、ママどこいったの?
この辺にいると思ったのに⋯。」
ツナデはリンを抱きしめ、何回も何回も謝った。
「リン。ゴメンね、ゴメンね⋯わ、私、
お母さんを⋯わぁぁん。(涙)」
*
「分かったか?これが封印の術を使えなくなった
私に期待するのは無駄だ。」
と、ツナデが言い放つと、
老人はケタケタ笑いながら、
「こんなものはな、封印を解くのと同じで
簡単に解けるが、封印されてる本人には
出来ない⋯当たり前じゃな、
封印の意味がないからな。」
と、ツナデの頭と腕をさすり僅かな魔力を注ぎ
込むとツナデに懐かしい感覚が戻り始めた。
「ま、まさか。そんな簡単な話なの?」
老人は頷きながら、
「そうは言っても、封印の術自身稀有な能力
じゃからな、相当運が良くないとわからんよ。
お父さんも使わずに済む人生を望んでおった
かもしれんが、あんたを軸にするしかない
からな。」
ツナデでは、リンを見て
「リンには何をさせるつもりですか?」
老人は、頷いて、
「皇帝が言っておった封印して地底に沈める術は
神殿のものしか使えぬ術なんじゃが、
沈めるだけなら、この娘の自然魔術ならいける
からな。
この娘も訓練なんかいらんよ、わかるよな。」
老人は更に指差し、
「キーとなるはあいつじゃ。」
「でも封印なら2人で出来るんじゃ?」
老人は頸を振って、
「そんな簡単なら魔人なんていわれんじゃろ。
わしが知る限り、人では勝てん相手じゃ。
だからアイツなんじゃ。」
ツナデは驚いて、
「ジン様は人ではないのですか?」
老人は笑って、
「そうではない。稀にな、いるんじゃよ、神の
様な能力を持つ者が。」
ジンは何も知らずに、暇そうに天井を
見上げていた。




