生贄
(CHAT GPTにより生成したAI画像です。)
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神殿の大聖堂に司祭級の神官が全員集められ、
儀式がとりおこなわれようとしていた。
大聖堂に必ず飾られていた、中央神 メディウス
の姿はなく、か細い女性が吊るし上げられていた。
集まっていた神官達がざわつき始めた頃、
教皇が現れ、静まる様に手をあげた。
「諸君!未曾有の危機に聖女様が立ち上がられた!
聖女様自ら、生贄となり、我等を
救って下さるとおっしゃられ、今は瞑想されて
いる。」
泣きわめく者や、祈りを捧げるもの、教皇に
抗議する者で溢れ大聖堂内は大混乱となった。
教皇は内心舌打ちをしていた。
聖女など何ら働きなどしてないのにこの信頼は
なんだ。
馬鹿な奴らだ、聖女はこれからミイラになり
見るも無残な姿になるというのに。
と内心ほくそ笑んでいた。
大聖堂の裏側では、聖女の血液、生液、魔力を
吸い上げる作業が着々と進んでいた。
マスクをした科学者風の者たちが忙しく
動き回っていた
若い男がベテラン風の男に小声で話しかけた。
「こんな勢いでやって平気ですか?」
ベテラン風の男は、
「相手は人じゃない気にするな。」
と、突き放した。
若い男は魔力量の吸い上げをみて驚愕した。
既に魔術士の1万倍に達していた。
表にいる神官の話では、何ら変化がないということ
だが一体どうなっているんだ。
吊るし上げられている聖女は至って涼しい顔を
していた。
魔力をいくら抜いても無駄なこと、
自分等の首を絞めるだけなのに
わからないようね。
ただ、魔力を吸い上げられている間、魔力が
つかえないのが、不便で困りものだけどね。
⋯あとは、魔力に不純物が入り込んでくるのが
問題ね。
サラの探知能力で、ジン達は、魔石を次々と
破壊し、スタンピードを止めることに成功
しようとしていた。
「サラ姉様、あと1個で終わりですね。」
サラはカナの頭を撫でながら、
「そうね、あと一歩ですよ。」
と優しく言った。
残り一つは基幹国との境にあるらしいので
少し距離があるので、今日は明日に備え
休むことにした。
最近、夜になると必ずサラは聖女と交信している
みたいだ。
「カナ、また怒られるんじゃないのか?」
「そういうアンタだって抜けがけして
きていたじゃないの。」
僕等はサラに気取られない様に茂みから
サラの様子を伺っていた。
サラは手を組み祈りの姿勢をしている。
サラの前にぼんやりと白く人を模ったものが
現れたかと思ったらサラの前に女性が具現化した。
僕は驚きのあまり声を出しそうになりそうだったが
カナに押さえられた。
「サラ、今夜が最期だ」
「はい。」
サラが静かに頷く。
「聖女となりしあとは、帝国に行き、最後に
神殿にいくのだ、順番を違
えるな。
私は今日で終わりだ、神殿にいるものは
私であって私ではない。」
「はい。」
聖女がサラの頭の上に手を置くと、
サラに聖女が吸い込まれる様に消えて行った。
僕らは、互いに口を押さえて堪えた。
閉じていた、サラの目開きは赤と青の半々の
眼球を持ち、表情はいつものサラとは違い
強気な表情が表に現れていた。
サラは僕等が隠れている茂みのほうに向かい
歩き出し、僕とサラをヒョイとつまみ上げた。
僕もカナもサラにつまみ上げられるほど
軽くはない、
今までのサラとは全く違うということ
なんだと思い知らされた。
「2人とも、覗きはダメって言ったでしょ!?」
と、サラは笑っていた。
どこまでが、サラでどこからが違うんだろう?
僕等は取り敢えずみんなのところに戻ること
にした。
みんなのところに戻ると、みんなが言葉を
失った。
アンリがサラに抱きついて、
「サラ様、目が見えるようになったんですね?
やっぱり神様っているんですね、
祈るって大事ですね。」
と涙ぐみながら、言った。
ま、そんなことは絶対にないが⋯聖女が憑依
したってことは言わない方がよさそうだ。
サラは自信に満ちた表情で、
「私は聖女様からのお告げにより開眼しました、
この勢いで、基幹国に攻め上がりましょう!」
ジンは呆れた顔で、
『嘘つきだな』
と、心のなかで呟いていた。




