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美香と光子と優子の爆笑ストーリー。光子と優子29歳  作者: リンダ


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川内の朝と、ちょい寝坊の幸福

 川内の朝と、ちょい寝坊の幸福


 光子

「今日は…6時半起き……しあわせ〜〜〜〜」


 優子

「昨日までがブラック企業やったね。誰ね、“普通と快速縛り”言い出したアホは」


 翼

「はい、すいませんでした(即謝罪)」


 拓実

「でもさ、この縛りのおかげで“ネタ”は増えとるけん」


 祥子

「スポーツ選手の精神論、それやけん(笑)」


 隼

「まぁ俺も、“全部普通で制覇した”って言えたらちょっとロマンあるしね」


 朝ごはんをさっと平らげると、みんなでチェックアウト。

 川内駅のホームに立つと、青い海風と、オレンジ色の電車が迎えてくれた。


 肥薩おれんじ鉄道へ出発


 陽翔

「見て見て!オレンジ色ー!!かっこよか!」


 結音

「今日のテーマ、“不知火海インスタ映え選手権”やね」


 燈真

「きょうは、うみのそばばっかりはしると?」


 優子

「そうよ〜。海と線路の距離、ほぼゼロメートルみたいなとこもあるけん」


 灯乃

「おかあしゃん、うち、まちがえて海にダイブしたらどげんすると?」


 拓実

「ダイブせんでよか!!」


 彩羽

「うみ〜、おさかな〜♡」


 悠翔

「ひーちゃん、うみつかまえる!!」


 ひーちゃん=灯乃に向かって走り出す悠翔を、結音が慌てて抱き上げる。


 結音

「ちょ、悠翔くん!海より先に、まず自分の足元見て!」


 不知火海の車窓、そして途中下車


 電車が走り出すと、右手に不知火海が広がった。

 朝日を受けてキラキラ光る水面。磯のにおい、潮の風。


 祥子

「……うわぁ、これ、やばい。普通に泣きそう」


 隼

「だね。なんか、“やっと一緒にこんな景色見れてるんだな”って感じがする」


 その一言に、祥子の耳がじわっと赤くなる。


 陽翔

「いま、なんか、プロポーズ前みたいな空気やったっちゃけど」


 結音

「陽翔、実況せんでよろしい」


 しばらく走ったところで、一行はビュースポットの駅で途中下車。

 海が目の前に迫る小さなプラットホームで、みんな一斉にスマホを構える。


 光子

「はい、“日本の海に近い鉄道の旅・第4弾 in 不知火海”、撮るよ〜!」


 優子

「せーの!」


 全員

「ばり最高〜!!」


 燈真

「みてみて〜!おれ、うみのうえと〜!(ジャンプ)」


 灯乃

「ちょっとだけ、カモメ気分〜!」


 彩羽

「とーしゃん、とーしゃん!しゃしん、いっしょ〜!」


 翼

「はいはい、父ちゃんいまカメラマンとモデル二刀流ね〜」


 新八代〜宇土、そして三角線へ


 再び肥薩おれんじ鉄道に揺られ、新八代で在来線に乗り換え。

 宇土駅に着く頃には、子どもたちはテンションMAX、大人たちは若干ヘロヘロ。


 優子

「はい、ここから三角線やけんね〜。海の匂いもパワーアップするよ〜」


 宇土から先、三角線の列車に乗ると、

 車窓は再びキラキラした海と、島々のシルエットに変わる。


 結音

「なんかさ、“日本のハワイ”って感じせん?」


 陽翔

「ハワイ行ったことなかろーもん」


 燈真

「はわいって、おいしいと?」


 拓実

「食べ物やない!」


 三角駅に着くと、レトロな駅舎と海の組み合わせに、大人組が一斉に反応した。


 光子

「え、ここ、MV撮影に使いたいやつやん」


 祥子

「わかる。ピーチシード★の新曲、ここでジャケ写撮りたいやつ」


 隼

「とりあえず今日は観光優先で(笑)」


 天草へ渡る ― 歴史と海の一日


 三角からはバスで天草へ。

 青い海と橋をいくつも渡りながら、子どもたちは窓にかじりつく。


 灯乃

「はし、いっぱい〜!なんかゲームみたい!」


 燈真

「このまま、うみのしたトンネルとか通らんと?」


 悠翔

「トンネルやだ〜。ひーちゃんだっこ〜」


 結音

「はいはい、ひーちゃんはトンネルこわくないけん、いっしょに行こ?」


 天草では、資料館や教会を巡るコースに。


 ガイドさん

「この地域では、昔、信仰を理由に多くの人々が迫害されました。

 自分たちの信じるものを守るために、命をかけて闘った人たちがいたんです」


 祥子は、静かに展示パネルを見つめる。


 祥子

(信じるもののために立ち上がる。

 あの国の若者たちも、きっと同じ気持ちで――)


 隼

「祥子?」


 祥子

「ん、だいじょうぶ。

 ……ちゃんと歴史、知っておこうと思って」


 光子

「“知らんふりがいちばんの罪”って、あのテレビで言いよったん、うちらやしね」


 優子

「笑いながらでもよかけん、ちゃんと見る。

 それが“爆笑発電所”のルールやけん」


 陽翔と結音も、真面目な顔で説明を聞いていた。


 陽翔

「むかしのひと、たいへんやったとね……」


 結音

「でも、こうやってお話が残っとるけん、

 “もう同じことしちゃいかん”ってわかるもんね」


 夕方の海と、三角の宿


 歴史スポットを一通り回ったあとは、海辺で自由時間。

 子どもたちは貝殻を集めたり、波打ち際を走り回ったり。


 燈真

「みて〜!ハートのかいがらみつけた!」


 灯乃

「それ、結音おねえちゃんにあげたら?

 “れんあいじょうたつかも〜”って」


 結音

「ちょっと灯乃、どこでそんなワード覚えたと!?」


 悠翔

「ひーちゃん、れんあいじょうたつってなに?」


 灯乃

「おねえしゃんが、おしえてくれるー」


 結音

「やめろぉぉぉぉ!!」


 夕方、再び三角に戻り、港近くの民宿へ。

 晩ごはんは、天草の魚介フルコースだった。


 翼

「この刺身……ヤバすぎん?」


 拓実

「これ、スポーツ選手じゃなくても“優勝”って言うレベル」


 祥子

「このタコおいしすぎて、明日から“タコのために走る”とか言いそう」


 隼

「マラソンの動機として新しすぎる」


 夜恒例・爆笑通信@三角


 食後、恒例の「爆笑通信」を各支部に向けて配信。


 光子(カメラに向かって)

「はい、“日本の海に近い鉄道の旅・第4夜 in 三角”で〜す!」


 優子

「今日は、不知火海から天草まで、海づくしでお送りしました〜」


 陽翔

「きょうのMVPは、タコ!!」


 結音

「うちら人間やけど!?(笑)」


 燈真

「きょう、はーとがたのかいがらみつけました〜。

 “れんあいじょうたつ”らしいです〜」


 灯乃

「全国のこどもたち〜、

 “れんあいじょうたつ”は、まだはやかけんね〜!」


 各地の支部から、コメントとスタンプがどんどん流れてくる。


 《京都支部》

「天草のタコの話だけでビール3杯いけます」


 《ブエノスアイレス支部》

「海×鉄道×タコ=最強コンボ。次回はアルゼンチンでも列車ツアーを!」


 《パース支部》

「こっちは真冬です。海の映像が尊い……」


 最後に、祥子と隼も画面に登場する。


 祥子

「今日は天草の歴史にも触れて、

 “自由”ってなんなのか、また改めて考えました。


 でも、こんなふうに笑いながら話せる旅ができる今が、

 本当にありがたいなって思ってます」


 隼

「みなさんも、ちゃんと休み取って、

 こうやって“笑って学べる旅”、ぜひやってくださいね。

 ……うちは、だいぶ“笑い成分”濃いめですけど」


 光子

「というわけで、“三角ナイト”からお届けしました〜!」


 優子

「明日はついに、有明海へ。

 また朝早起きやけん、みんなでうちを励ましてください(笑)」


 画面の向こうから、

「がんばれー!」「寝坊するなよー!」のコメントが雨のように届く中、

 三角の夜は、笑いと波音に包まれて更けていった。

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