春介と春海、3年生になった日**
**2054年・春――福岡高校音楽科
春介と春海、3年生になった日**
福岡高校の校門に、春の風が通り抜ける。
桜の花びらが舞う中、**赤嶺春介と赤嶺春海(打楽器)**は、真新しい学年章を胸につけて、校舎へ歩いていく。
■ 3年生になった2人の姿
背が伸びて、肩幅も広くなった春介は、のんびりした笑顔のままなのに、どこか“部長の風格”がある。
一方で春海は、相変わらずキレッキレのツッコミと、音に対する鋭い耳を持ちつつも、後輩からは
「春海先輩こええ……でも優しい……」
と最大級の尊敬を集める副部長ぶり。
2人とも、偉そうにする気はゼロ。
「みんな同じ“音楽の仲間”っていうスタンス」で、後輩からは慕われまくっている。
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◆ 新入生、軽めの練習
放課後の音楽室。
新入生たちは緊張でカチコチ。
春介は、ふだん通りの柔らかい声で言う。
春介
「今日は軽ーく音出ししよ。まずは深呼吸しよっか。
音楽は楽しむのがいちばんよー?」
この“ゆるい空気”に、新入生たちは一気に肩の力がほどける。
春海は前に立ち、スティックを指先でくるくる回しながら、
春海
「ほんなら最初は基礎打ちからね。
安心してよ、今日は鬼じゃないけぇ。
でもテンポずらしたら容赦なくツッコむけぇの!」
新入生たち「(緊張しつつ爆笑)」
そんな空気の中で始まる軽い合奏。
すると春介の深いチューバの響きと、春海の安定したリズムが空間を一気に“福高サウンド”に染める。
新入生A「なにこれ……プロやん……」
新入生B「え、3年ってこんな音出るん?」
新入生C「ついていきたい……!」
2人の実力を目の当たりにして、新入生たちは
“この先輩たちについていこう”
と心の中で決意するのだった。
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**◆ ピーチシード★ レコーディング開始!
(春介・春海・穂乃果・水湊)**
スタジオに入る4人。
今日は自作曲のレコーディング。
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① 穂乃果作詞 × 春海作曲『春の海の出会い』
・春の浜辺で出会った恋
・最初はぎこちないのに、潮風で距離が縮まっていく
・甘酸っぱくて、少し切ない
春海がピアノの前でメロディを確認する。
リズムは柔らかく、穂乃果の歌詞に合わせて、海風のように移り変わる。
春介はベースラインを丁寧に刻み、
水湊はアコギで柔らかいアルペジオを響かせる。
穂乃果がマイク前で歌い出すと、
4人の空気が“ふわり”とひとつになった。
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② 穂乃果作詞 × 水湊作曲『ドライブデート☆スピードラブ』
(※ボーカルチェンジあり)
・軽快なドライブデート
・助手席で照れる気持ち
・赤になった信号で一瞬だけ会う“好き”の視線
水湊がギターを“ジャッ!”と鳴らすと、
春海が即座にハイハットを刻みはじめる。
春介
「おぉ〜ノリええねぇ!」
春海
「水湊、サビ前のギター上げるで!穂乃果、コーラス頼むで!」
穂乃果
「任せてっ!」
3人の声と楽器が重なり、
スタジオの温度が一気に“青春POP”に変わる。
4人のレコーディングは、
「青春そのもの」のような空気に満ちていた。
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◆ そして、それぞれのデートへ
レコーディング後、4人はそれぞれの方向へ。
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● 春介 × 穂乃果
海沿いデート
波打ち際を歩きながら、穂乃果はふと春介を見る。
穂乃果
「曲、すごくよかった……春介のベース、ほんとに“優しい”音がするね」
春介
「穂乃果の歌詞が良いけんよ〜。
人の心に寄り添う歌、書けるのすごいと思う」
潮風の中、自然に手が触れて――
そっとつないで歩き出した。
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● 春海 × 水湊
ドライブデート(実車練習中)
水湊の運転する車。
春海は助手席で地図アプリ片手に、
春海
「そこ右やで!
……いや左やったわ、今の忘れて!」
水湊
「おい!反対やないかーい!」
車内はずっと爆笑。
信号待ちでふと見合うと、
曲の歌詞そのままに、ほんのり赤くなる2人。
水湊
「……曲みたいになったな」
春海
「……せやねぇ」
2人は照れながら笑った。
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◆ おわりに
2054年、春。
春介と春海は“部長・副部長”になっても、
相変わらず優しくて、実力はプロ級で、
後輩から愛される先輩になっていた。
ピーチシード★の音楽も動き出し、
恋も音楽も、青春まっただ中。
これからの夏――
日本一周の鉄道旅が始まるまで、
まだまだ物語は続いていく。
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