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美香と光子と優子の爆笑ストーリー。光子と優子29歳  作者: リンダ


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60/91

卓球ミックスダブルス決勝



◆ 卓球 ミックスダブルス決勝


柳川 拓実 + 三浦 結衣(日本)

vs 中国ペア


相手は、何度も世界大会で当たってきた中国の強豪ペア。

お互いに手の内は知り尽くしている――はずだった。


試合前、コート脇でアップを終えたところで。


拓実

「結衣さん」


結衣

「ん?」


拓実、声を落として耳元でささやく。


拓実

「今日さ……

 最後の最後の奥の手、二つ用意しとるやん?

 そのうちの“ひとつ目”出すけん。」


結衣の目が、すっと細くなる。


結衣

「…あれ、やるんね」


拓実

「うん。

 ここで使わんかったら、いつ使うとって話やし」


結衣

「了解。じゃあ私は、その後ろで“世界一安心できる壁”やるわ」


ふたりは拳を軽く合わせて、

台に向かう。



◆ 第1ゲーム:様子見と“従来型”


最初は、お互いに今までのパターンをぶつけ合う。


* 中国ペア:速攻+台上の質の高さ

* 日本ペア:拓実の多彩なサーブと、結衣のブロック&カウンター


互いにブレイクを取り合い、

点差は開かない。


終盤、

8-8 から、

中国ペアが一瞬の隙を突いて連続得点。


8-11。

中国が先にゲームを取る。


ベンチに戻りながらも、

拓実の表情はむしろ楽しそうだった。


拓実

「よっしゃ。だいたい再確認できた。

 次から“本気の嫌がらせ”行くけん。」


結衣

「その言い方よ」



◆ 第2ゲーム:奥の手サーブ 解禁


レシーブからの展開で1点ずつ取り合い、

3-3 になったところで――


拓実、サーブエリアにボールを持って立つ。

グリップをほんの少し変える。


結衣

(来た、“奥の手その1”。)


トスはいつもより低め。

ラケットは台のすぐそばをかすめるように振り抜かれ――


キュインッ


と、ボールが不自然なほど強く沈み込む。


1バウンド目:

自陣台上で“ギュッ”と食いつき、

急ブレーキ。


2バウンド目:

相手コートに飛び出した瞬間、

横+強烈バックスピンのせいで

あり得ない方向にコロコロ転がる。


中国ペア

「!?」


完全にタイミングを外され、

ラケットが空を切る。


主審

「ポイント ジャパン!」


観客

「今の何!?」「え、どこ行くか分からん…!」


解説

「今のは……見たことない回転ですね。

 一度バウンドしてから、どこに行くか本当に読めない。

 公式戦では初披露でしょうか?」


拓実

(よし、“ボールに聞いてくれサーブ”、成功)


以降、この“超バックスピン+横回転サーブ”が

要所要所で炸裂。


* 相手のツッツキがネット直撃

* 無理やりフリックしてオーバーミス

* 読めたと思っても、コースがズレる


サーブからほぼノーリスクで2〜3点稼ぎ、

流れを完全に日本側へ。


11-6。

ゲームカウント 1-1 に戻す。



◆ 第3ゲーム:ペアリングの真骨頂


中国ペアも修正を試みるが、

既に“心に引っかき傷”が入ってしまっている。


* 拓実のサーブにビビって前に出れば、

 結衣の台上ストップ&プッシュが刺さる

* 下がれば、ミドルを突かれて体勢を崩される


中盤、

結衣が神がかったブロック連発で

ラリーを切らさない。


結衣

「はい、返す。はい、返す。

 あなたが打ちたいところに打ちなさい。」


拓実

「お言葉に甘えて〜!」


ロングラリーの末、

拓実の鋭いバックハンドが決まり、

ベンチも総立ち。


11-7。

日本 2-1 のリード。



◆ 第4ゲーム:押し切る


中国ペアは、

“奥の手サーブ”を封じようと

思い切ってレシーブ位置を変えてくる。


だが、それこそが拓実の狙いでもあった。


拓実

(奥の手はサーブだけやない。

 サーブを警戒させて、

 “その後ろの形”で点取るのもセットやけん。)


サーブだけでなく、

3球目・5球目攻撃のパターンが

綺麗にハマりはじめる。


結衣も、

相手の強打を冷静にブロックし、

“壁”として君臨。


結衣

「焦るのは向こう。

 うちらは、いつも通り。」


終盤、

8-6 → 9-7 → 10-8 とマッチポイント。


最後は、

再び“奥の手サーブ”を選択。


拓実

「行くよ、世界初・正式採用、

 ボールに聞いてくれサーブ・ファイナルバージョン。」


強烈な回転がかかったサーブに、

相手のレシーブが高く浮く。


そこを結衣が、

落ち着いてバックハンドで叩き込む。


11-8。


主審

「ゲーム、セット、アンドマッチ!

 柳川/三浦! 3-1!!」


日本、ミックスダブルス金メダル。

拓実&結衣、2個目の金メダルゲット。



◆ 優勝インタビュー(名物・爆笑バージョン)


コートサイド。

ふたりにマイクが向けられると、

客席からひときわ大きな歓声が上がる。


● 拓実インタビュー


インタビュアー

「柳川選手、三浦選手、

 ミックスダブルス優勝、おめでとうございます!

 まずは柳川選手、今日の勝因を教えてください」


拓実

「ありがとうございます。

 そうですねぇ……

 相手よりちょっとだけ、

 変なサーブを練習してきたことですかね。」


会場:早速笑い。


インタビュアー

「やはりあの、“どこに跳ねるか分からないサーブ”ですね。

 解説席も騒然となっていましたが、

 あのサーブ、どういうサーブなんでしょう?」


拓実

「簡単に言うと……

 一度バウンドしたあと、どこに行くかは、

 俺にも分かりません。」


会場、大爆笑。


拓実

「なんで、“行き先はボールに聞いてくださいサーブ”って

 自分では呼んでます」


インタビュアー

「ご自身でも分からないんですか!?」


拓実

「はい。分からんです。

 でも、結衣さんが後ろにおるけん、

 “どこに行ってもなんとかしてくれるやろ”っていう、

 半分信頼、半分丸投げです。」


結衣

「こら」


さらにインタビュアーが聞く。


インタビュアー

「シングルスに続き、ミックスでも金メダル。

 今のお気持ちは?」


拓実

「これでまた、

 優子に怒られずに済みました。

 シングルスで“ちゅ〜ポイント1”もらったんで、

 “ミックス分で+1”ってことで、

 現在ちゅ〜ポイント合計2で〜す。」


観客

「うおおおお!!(笑)」


インタビュアー

「また“ちゅ〜ポイント”ですね(笑)」


拓実

「はい。

 ただし、ポイントを実際に使わせてくれるかどうかは、

 優子の機嫌次第です。

 そこが一番難しい決勝戦かもしれません」



● 結衣インタビュー


インタビュアー

「三浦選手にも伺います。

 拓実選手の“奥の手サーブ”を、

 どう感じていましたか?」


結衣

「最初見たときは、

 **『なにそれ、反則やん』**って思いました(笑)」


会場、再び笑い。


結衣

「でも、今日の決勝まで、

 公式戦では一回も使ってなくて、

 ひたすら練習だけしてたんですよ。

 “いつ出すと?”って聞いたら、

 『五輪の決勝まで我慢する』って言い張ってて」


インタビュアー

「まさに“奥の手”ですね」


結衣

「はい。

 出したあとに、

 『あ、これで優子にまたちゅ〜おねだりできる〜』

 ってニヤニヤしとったんで、

 “あ、この人やっぱり変わっとるな”って確信しました。」


拓実

「そこまで言う?」


インタビュアー

「三浦選手も、

 これで2個目の金メダルですね。

 ご主人には、何か“おねだり”は?」


結衣

「そうですねぇ……

 拓実さんが“ちゅ〜ポイント2”なら、

 私は旦那に“ハグポイント”でも請求しようかなと。

 世界中にバレたので、

 もう逃げられませんよね?」


観客、大爆笑と拍手。



◆ 日本・柳川家リビング(お約束のリアクション)


テレビから、

「どこに行くか分からないサーブ」

「ちゅ〜ポイント2」

「ハグポイント」まで全部流れてくる。


優子

「…………」


結音

「ママ、またパパ“ちゅ〜ポイント”増えたって」


灯乃

「“2ポイント”やって〜。

 ママ、どうすると?2回? 3回?」


悠翔

「おねーしゃん、ハグポイント〜〜!!」

(なぜか結音と灯乃に抱きつく)


優子、大きくため息。


優子

「……はぁ。

 シングルス金、ミックス金、

 そして世界配信ちゅ〜宣言2回分。

 まとめて説教してから、

 ポイントの使い道は考えちゃる。」


結音&灯乃

「ママ、やっぱりツンデレ〜〜!!」



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