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美香と光子と優子の爆笑ストーリー。光子と優子29歳  作者: リンダ


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57/91

テニス 準決勝



◆ 北・南アリーナ(ヨハネスブルク)


テニス 準決勝


気温34度、乾いた熱風が吹くセンタースタジアム。


ここから先は、勝てば確実にメダル。

負ければ“メダルなしの4位”もあり得る、

五輪の最も残酷なラウンド。


観客席は、

南アフリカ国旗・日本国旗・各国サポーターの声で揺れていた。



◆第1試合:男子シングルス準決勝


青柳 翼(日本) vs ピエール・マロン(フランス)


ピエールは、全仏でベスト8、

強烈なトップスピンと、

尋常じゃない走力を誇るフランスの新エース。



● 第1セット


ピエールの“エッグボール”が暴れ、

翼はベースライン後方に押し下げられる。


実況

「マロンのスピンが高い!

 あれは普通の選手なら打点が狂います!」


(いや、むしろここからだ)


高く跳ねるスピンを、

翼は落ち際に叩きつける“低軌道カウンター”で対抗。


だが、互いにキープが続き、

最後はピエールがタイブレークを制す。


6-7(4) ピエール先取。


優子家リビング

結音「つばさおじちゃんがんばれ〜〜!!」

灯乃「がんばれ〜〜〜!!」



● 第2セット


翼が戦術を変える。

スライス+ドロップ+緩急の地獄セット。


(相手の脚を…奪う!)


* 深いスライスで下げ

* ドロップで前へ

* ロブでまた後ろへ

* さらにコーナーへ叩く


前後左右の“4方向地獄”で、

ピエールの息が徐々に荒くなる。


実況

「マロン、呼吸が乱れてきました!

 青柳選手はスタミナを削っている!!」


セット後半、

翼が2回のブレークに成功し 6-3。


1-1 に戻す。



● 最終セット(3セット目:スーパータイブレーク方式)


観客総立ちの大死闘。


ピエール

「あと少し……!」

「まだよ。まだ…終わらせん!!」


10ポイント制のスーパーTBは、

まさに“意地と意地”のぶつかり合い。


* 1-1

* 3-3

* 5-5

* 7-7

* 9-9


ここで翼のサーブ。

だが、ピエールの読みが当たり、

深いリターンで 9-10(相手マッチポイント)。


光子(現地観戦)

「つばさっ…!!」


(ここで引かん。前へ出る!!)


ピエールのセカンドサーブに対し、

翼は“エアKばり”の高速踏み込み。


実況

「青柳!!前に入った!!」


超前傾ポジションから――


バコォンッ!!


ラインぎりぎりに突き刺さる

“逆転のリターンエース”。


ピエール

「…Incroyable(信じられない)…!」


スコア

10-10 → 11-10(翼MP)


そして最後は、

ラリーを耐え、耐え、耐え、

浅く浮いたボールに――


バックハンドのダウン・ザ・ライン!!


12-10。

翼、決勝進出!!



◆第2試合:女子シングルス準決勝


水川 玲奈(日本) vs ヴァニア・ドラガン(セルビア)


ヴァニアは“セルビアの炎”。

・強烈サーブ

・鉄壁の守備

・粘りの鬼



● 第1セット


まさに体力勝負。

ラリーは20本、30本当たり前。

あまりのラリーに観客がどよめく。


玲奈

(呼吸、整える……!)


要所でドロップが決まり、

第1セットを 6-4 で取る。



● 第2セット


逆にヴァニアがギアを上げる。

玲奈の深いボールを拾い続け、

強打で押し切られ 3-6。



● ファイナルセット(スーパーTB)


翼の試合に負けず劣らず、

こちらも壮絶な戦い。


* 2-2

* 4-4

* 6-6

* 8-8


玲奈

(ここで、狙う!)


ヴァニアの深いサーブを、

玲奈はフォアで回り込み、

腕のしなりを最大限生かした“巻き込みリターン”。


ライン上に着弾。


実況

「水川のリターンエース!!

 勝負どころで決めました!!」


9-8(玲奈MP)


そして最後は、

ヴァニアのストレートへの強打を予測し――


ショートクロスへカウンター!!


10-8。

玲奈、決勝進出!!



◆ 日本選手団席


翼&玲奈が同時に勝ち、

日本チームが歓喜に沸く。


拓実

「すげぇ……フルゲームを両方制すとは。

 青柳家、やっぱり化けもんやな」


優子

「いやあんたも化けもんやけんね?」


光子

「次は、金メダル決勝……。行こ、翼!!」


玲奈

「お義姉ちゃん、見とってね!決勝も勝つけん!」





◆ オリンピック・テニスセンター


ミックスダブルス準決勝


青柳 翼 & 水川 玲奈(日本)

vs デミトロフ & イワノワ(ブルガリア)


ブルガリアペアは、

・男子デミトロフ:ビッグサーブ&豪打

・女子イワノワ:ネット前の反射神経オバケ


という、教科書みたいな“攻撃型ミックス”。


アナウンサー

「ここで勝てば、ミックスも決勝進出。

 翼選手・玲奈選手にとって、

 トリプルメダルも見える大一番です!」



◆ 第1セット:ブルガリアの“砲撃”


立ち上がりから、

デミトロフのサーブが火を噴く。


230km近いフラットサーブ、

そこからイワノワが一気にネットへ。


* サーブ→ボレー

* ちょっと浮いたら即ポーチ

* コースも読まれ気味


(おぉ〜、これはなかなかの“砲撃ペア”やね)


玲奈

「まだ我慢ゾーン。

 “コースを覚える時間”やけん。」


それでも、

第1セットは押し切られ 4-6。



◆ 第2セット:前後左右に走らせる“消耗戦”


ベンチに戻ってすぐ、

玲奈がタオルを首にかけながらボソッと。


玲奈

「前後左右、全部走らせよ。

 あのサーブは消されんけど、脚は削れる。」


「了解。じゃあ、“脚ガリガリ大作戦”開始やね」


第2セット、

日本ペアの配球が一気に変わる。


* デミトロフには、深いスピンから逆クロス

* イワノワには、足元&頭上ロブの繰り返し

* ときどきドロップで前におびき出す


前、後ろ、右、左。

ブルガリアの二人は

コートの中を文字通り「走らされ続ける」。


アナウンサー

「ブルガリアペア、足が止まり始めています!

 青柳・水川ペアの“スタミナ削りテニス”が効いてきました!」


中盤で連続ブレークに成功し、

6-3。


セットカウント 1-1、勝負は最終へ。



◆ 最終セット:スーパータイブレークの撃ち合い


10ポイントのスーパータイブレーク。

ミス一つがメダルに直結する、極限の世界。


・3-3

・5-5

・7-7


どちらも一歩も譲らない。


デミトロフのサーブからの

“弾丸ストローク”を、

翼はギリギリのスライスでしのぎ、

玲奈がネット前で必死にボールを拾う。


玲奈

(ここで折れたら、絶対後悔する…!)


イワノワ

(あと一歩、あと一押し…!!)


スコアは 8-8。


ここでデミトロフのセカンドサーブ。

わずかに回転が浅い。


(今や――!)


普段より半歩前に詰め、

体重を全部ボールに乗せた、

フルスイングのバックハンドリターン。


――バシュッ!!


サイドラインぎりぎり、

ブルガリア側コーチ席の前に突き刺さる。


アナウンサー

「リターンエース!!

 青柳、ここで勝負球を決めた!!」


9-8(日本マッチポイント)。


最後のポイント、

ラリーの末にイワノワのボレーがわずかにアウト。


主審

「Game, set, match, Aoyagi / Mizukawa!

 4-6, 6-3, 10-8!」


日本ベンチ総立ち、

翼と玲奈はネット前でハイタッチ&ハグ。


これでミックスも決勝へ。



◆ 爆笑勝利インタビュー


コートサイドの椅子に座ったままマイクが向けられる。


インタビュアー


「青柳選手、水川選手、

 ミックスダブルス決勝進出おめでとうございます!

 ファイナルセットは10-8、大接戦でした。

 まずは率直に、いまのお気持ちを!」


「いや〜……しんどかったです。

 あの二人、ボール速いわ、脚速いわ、

 生身の人間なんかなって思いましたもん」


観客:クスクス。


インタビュアー

「勝てた要因はどこにあったと思いますか?」


「うーん……

 “走らされたのは相手のほうが多かった”ってことですかね。

 あと――」


一瞬、ニヤッとする。


「決勝で勝ったら、

 嫁(光子)に“ちゅ〜ボーナス3回分”って約束してもらったんで、

 ここで負けるわけにはいかんかったです。」


観客

「うおおおおお!!(爆笑&歓声)」


インタビュアー

「3回分!?」


「ええ。“金メダル=ちゅ〜3回”という

 非常に分かりやすいインセンティブがありまして」



続いて玲奈


インタビュアー

「水川選手も、素晴らしいネットプレーでした。

 勝因はどう感じていますか?」


玲奈

「そうですね……

 **“欲張り夫婦の物欲と色欲”が勝ちましたね。」


会場:ドッと笑い。


インタビュアー

「ど、ど、どういう意味ですか?」


玲奈

「だって、拓実さんも卓球で

 『優子ちゃんにちゅ〜ねだろうかな』って言ってたでしょ?

 こっちはこっちで、

 決勝で勝ったら、うちも旦那に“ご褒美お願いセット”考え中です。

 “ちゅ〜3回”とか、“旅行+ちゅ〜”とか?」


「玲奈さん、それ以上は家庭会議案件になるんで……!」



◆ 日本・青柳家リビング


ちょうどテレビから、

翼の「ちゅ〜ボーナス3回分」発言が流れる。


光子

「……」


陽翔

「ママ、パパ、ちゅ〜3回してもらうと?」


燈真

「パパ、ちゅ〜3回でがんばったと? すご〜い!」


彩羽

「ちゅ〜!!(両手をあげて突進)」


光子

「……うちの旦那、アホや。

 国際放送で何言いよるとね、ほんとに……!」


でも、口元はどう見ても笑っている。


翼のコメントを見ていた優馬が

隣でニヤニヤしながら、


優馬

「まぁでも、あいつなりの“家族の守り方”かもしれんぞ?

 笑わせて、メダル獲って、ちゅ〜もらって。完璧やん」


美鈴

「ちゅ〜は余計やけどね」



◆ 柳川家リビング(オマケ)


優子

「……あの家、やっぱり夫婦でアホや……」


結音

「でもママも、パパに“ちゅ〜ご褒美”って言いよったやん?」


灯乃

「“アホ夫婦”って、ちょっと憧れるかも〜」


悠翔

「おねーしゃん、ちゅ〜!!」

(また結音と灯乃に突進)


優子

「やめんかーーい!!」




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